クレンジングバームというジャンルのメリットは、第一は安全性でしょう。肌に乗せるととろけるオイルでメイクを落とす、というのが伝統的なバーム状クレンジングの役割です。
ところが、純粋ではないクレンジングバームは肝心の安全性を損なう可能性を高めます。
バームとは、水分を含まないオイルを固形化したもの。口紅やバターなどを思い浮かべていただければわかりやすいです。
物によっては、オイルだけでなく水を含むバームも存在します。
ちなみに、この製品は後者のタイプですね。
軽快なエステルオイルをベースとして、非イオン界面活性剤を同時に配合しているタイプです。
純粋なオイルだけのバームではなく、一般的なクレンジングのように界面活性剤を含んでいるのですね。
つまりは、しっかり脱脂もするのでアフターケアは必須となる点が純粋なバームとは違うのです。
古き良きクレンジングバームを想定して使うと痛い目に遭いそう。
ただ、使い勝手は間違いなく良いです。クレンジング効率は高くなり、ベタつきも低減。w洗顔も不要なくらいに油分が残りづらくなるでしょう。
それと引き換えに、肌にダメージがあるのです。
純粋なオイルを馴染ませるのではなく、普通に洗剤で顔を洗っているようなものです。
利便性を取るか、安全性とるか。少しの手間を惜しまず、肌への安全性を重視するならきちんとしたバームを選ぶべきで、この製品は少し方向性が違うのかなと思います。
配合されている植物エキスのクオリティは高いです。
チベット人参エキスこと、コウケイテン根エキスをはじめ、ショウブ、エーデルワイス、ゴマ、タチジャコウ、センブク、センキュウ、ハナショウガ、レイシ、グアバという並びで、抗酸化・抗炎症、ハリを改善、コラーゲン生成促進、血行促進作用などをまずまず高いレベルで享受可能でしょう。
エキスだけを見ればそんなに悪くないどころか、レベルが高くて肌に良さそうと感じられます。
ジパルミチン酸アスコルビルのような高い抗酸化作用をもつ成分の配合もうれしい。
植物エキスをはじめメリットの多い部分もあるクレンジングバームです。
美肌効果が期待できますし、メイク落としの効率も悪くありません。使って後悔するようなタイプではないでしょう。
ただ、クレンジングバームだからといって純粋なオイルのように馴染ませすぎると肌を傷めます。非イオン界面活性剤=強い脱脂力をもつ成分が配合されていますので、かなりスピーディーにすすぎまで終わらせる意識を持つべきでしょう。
時短が可能である反面、扱いには注意が必要です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。