解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ミルボンブランド名
ミルボン容量
120ml参考価格
3200円1mlあたり
26.7円ASIN
B0C8LY87NZ発売日
20230620KaisekiID
9178全成分
ミルボン エルジューダ サンプロテクトエマルジョン SPF30 / PA
果たして、本当に頭皮をも守ることができる製品となっているのでしょうか。そして、アウトバストリートメントとしての性能は?いろんな角度から検証していきたいと思います。
アウトバストリートメントということで、まず重視したいのは安全性です。もちろん、どの程度サンプロテクトできるのか、使用感はといった項目も重要ですが、安全性よりも先に立つものではありません。
言わんこっちゃない、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェートといったように、4級カチオン界面活性剤が配合されています。手っ取り早くさらさらに仕上げる効果がある一方で、タンパク変性作用はほとんどの洗浄剤よりも強く、肌荒れのリスクはかなり高くなります。そして、脱毛も…。
この危険性があることをまず認識した上で、続きを読み進めるかどうかを判断してください。
ベースとなるサンプロテクト成分は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルです。そして、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンが添加されています。いずれも紫外線吸収剤として優秀な働きが期待できます。
ただし、紫外線散乱剤が乏しいことを考えると、やや総合力は劣る印象があります。吸収剤だけではどうしても限界があります。ただ、そこまでUVカット効果だけを強力に求めているわけではないのかもしれません。
また、ヘアケア面での性能もかなり力を入れているため、結果としてどちらかというと中途半端な印象を受けます。
ヘアケアに使用される成分には、加水分解バオバブエキス、スクワラン、カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)、4級カチオン界面活性剤、リピジュア、シリコーン類が含まれます。紫外線対策品としても優れた内容です。
カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチン(羊毛)は、羊毛から抽出されるケラチンの一種で、髪の内部に浸透して傷んだ髪を補修する効果があります。また、髪を保護する役割も持っており、ダメージから髪を守ることができます。
紫外線を防御したいという思いがある方には、髪を強化できるという点で一石二鳥感がある商品です。このメリットが欲しいと感じる方には役に立つアイテムとなり得るでしょう。
一方で、UVケア性能を最大限に取り入れたいと考える場合は、力不足感が否めず、あまり太陽の下で長時間過ごすには頼りない感じがします。
ミルボン エルジューダ サンプロテクトエマルジョンは、UVカット効果を持ちながらヘアケアも高いレベルで実現することができる一石二鳥アイテムです。いずれの効果も突出しているということはありませんが、同時に得られるメリットがあるという意味では大きいでしょう。
ただし、明確に良くない部分もあります。それは4カチ(4級カチオン界面活性剤)の存在です。肌の弱い人にはまずおすすめできない要素であり、肌の強い人にも脱毛の懸念が出てくることから、ふつうにあまりオススメしづらい製品だと個人的には思います。ちょっともったいないですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。