解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ミルボンブランド名
ミルボン容量
120ml参考価格
3200円1mlあたり
26.7円ASIN
B0C8LY87NZ発売日
20230620KaisekiID
9178全成分
解析チームです。ミルボンといえば、日本のヘアケア業界を牽引する企業として知られています。その技術力は業界内でも高く評価され、特にプロフェッショナル向け製品で実績が豊富。今回はその新商品「エルジューダ サンプロテクトエマルジョン SPF30 / PA+++」に注目します。紫外線対策とヘアケアを同時に実現するというコンセプトですが、果たしてその真価は? 早速、数値データと成分分析を交えて深掘りしてみましょう。
この製品は解析ドットコムでの総合ランクが489位/620個中、総合点は5点満点中2.48点と中段階レベルです。特に目立つのが「配合成分のレベル」の1点(5点満点)と「スカルプケア力」の0.7点という低評価。一方で「髪補修力」3.4点、「使用感」3.6点と、ヘアケア寄りの性能がやや優れている印象。成分リストは33個と平均的なラインナップですが、UVフィルターとケラチン誘導体の配合が特徴です。
市場平均との比較では、SPF30/PA+++の紫外線防御力は標準的。ただし、業界平均のスキンケア性能が2.5点程度であることを考えると、0.7点というスカルプケアスコアの低さは顕著です。また、コスパ評価1.6点も気になります。類似製品と比べて価格帯(3200円/120ml)はやや高めながら、機能性のバランスに課題があることが数字から読み取れます。
羊毛由来のケラチン誘導体で、毛髪内部への浸透性が特徴。研究によると、通常のケラチン成分が表面コーティングに留まるのに対し、この構造では加水分解後のアミノ酸が毛髪内に約3倍多く取り込まれる(出典:日本化粧品技術会誌 2020)。洗髪や熱によるダメージ補修効果を持続させる仕組みは、髪質改善に期待大。
通称「リピジュア」のこの成分、陽イオン性ポリマーの代表格です。洗浄後の静電気抑制効果は、同系統成分と比較して摩擦係数を約40%低下させる(出典:J.Soc.Cosmet.Chem. 2001)データあり。ただし、過剰使用時の蓄積リスクには注意が必要です。
広域UV吸収剤として有名な成分で、UVA吸収効率が従来のアボベンゾンより約2倍(出典:Photochem.Photobiol. 2015)。油溶性のため製品安定性に優れる反面、光分解生成物の安全性については一部研究で懸念が指摘されています。
「紫外線ケアが求められる季節に、さらっと一本で済ませたい」という欲求を満たす製品ですが、その分のトレードオフが明確です。特に4カチ成分の存在は、肌の弱い方には大きな障壁。ただ、髪質改善にこだわるなら、カルボキシメチルアラニルジスルフィドケラチンの働きが魅力的。
結論として、「髪は傷めたくないけど、そこまでUV対策をガチでやりたいわけではない」という方に最適。一方で、敏感肌の方や本格的な日焼け止めを求める方には別の選択肢を推奨します。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。