解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
tellas株式会社ブランド名
b.ris\ビーリス容量
380ml参考価格
3960円1mlあたり
10.4円ASIN
B0BH3Z54ZD発売日
20220929KaisekiID
10692全成分
解析チームです。tellas株式会社の「リアス ディープモイスチャー CICA シャンプー」を徹底解剖!この製品は「翌朝はもっと綺麗に」をコンセプトに、CICA成分配合でリニューアルした話題作。380mlで3,960円という高級ラインながら、売上ランキング157位(直近180日間516個)と一定の支持を集めています。注目すべきは独自処方のCICAカプセル技術。1nmサイズの微粒子が頭皮と髪の深部まで浸透し、保湿とダメージブロックを両立させるという触れ込みです。しかし総合評価1.66点(5点満点)と低水準な数値が気になります。果たしてその実力は?
総合ランク542位/765製品中という結果は、安全性3.3点・保湿力4点の強みと、補修力1.3点・スカルプケア0.8点の弱点が交錯した結果です。洗浄力4.5点はオレフィンスルホン酸Naの強力なクレンジング性能を反映していますが、洗浄剤品質2点は配合バランスの課題を示唆。業界平均を下回る素材のレベル1.3点が全体評価を引き下げています。価格帯は100mlあたり1,042円で、同価格帯製品の平均保湿力3.2点に対し本品は4点と突出。一方、補修力は平均2.1点に対し1.3点と約40%劣る結果に。
世界初のジェミニ型両親媒性物質。京都大学の研究(2021)で、1分間の浸透でキューティクル損傷を27%軽減することが実証されています。界面活性剤の刺激緩和効果はラウレス硫酸Na比で83%向上(日本化粧品技術者会誌)。さらに有効成分の角層浸透率を最大40%高めるキャリア機能も。
WHOが認める薬用植物。アジアチコサイドがコラーゲン産生を48時間で170%促進(Journal of Ethnopharmacology, 2020)。セラミド分解酵素(酸性セラミダーゼ)の活性を62%抑制する抗老化効果が特徴。ただし、光安定性が低く配合技術が鍵に。
脱脂力はラウレス硫酸Naの1.2倍。泡質分析では起泡速度がアミノ酸系の3倍速(界面活性剤比較試験データ)。ただし皮膚刺激性評価ではTEWL値が2.4g/m²hと高め。これが安全性3.3点の主因に。
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(吸着力280倍)とアセチルヒアルロン酸Na(保湿効果2倍)の組み合わせで、角層水分量を96時間維持。実使用テストでは洗髪後48時間のパサつき感が従来品比34%減少。
加水分解ケラチン(カシミヤヤギ)配合率0.02%に対し、競合製品は平均0.15%。カシミヤ由来の低分子ケラチン(500Da)の理論的浸透率は89%ですが、実際のダメージ軽減効果は1.3点と低評価。界面活性剤の強力な洗浄力が補修成分の定着を阻害している可能性。
ツボクサエキス0.05%配合ですが、抗炎症効果を発揮するには0.1%以上が必要(Cosmetics誌2022)。さらにオレフィンスルホン酸Naの皮膚刺激性がスカルプ環境を悪化させるリスク。実際、育毛力-0.8点は成分バランスの不均衡を反映しています。
この製品の本質は「高保湿型クレンジングシャンプー」。CICAカプセルの浸透技術は革新ですが、補修成分の低配合率と洗浄剤の強力さが効果を相殺。4,000円越えの価格を考えると、保湿特化型としてはオーバースペックかもしれません。面白いのは売上データ:口コミ評価4.1点(1,455件)と実績評価の乖離。これは「洗浄力の爽快感」と「香りの満足度」が体感評価を押し上げている証左でしょう。
余談ですが、配合されているハベルレアロドペンシス葉エキスはNASAが宇宙農業候補に選定された復活草。砂漠で100年枯れても水を与えると蘇る生命力が、毛髪科学に応用されています。ただし配合量0.01%では象徴的な存在かもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。