カテゴリ:洗い流さないトリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
メーカー
美粧AKARIブランド
美粧AKARI容量
150ml参考価格
1350円1ml単価
9円JAN
4571365222377ASIN
B095JWH8XT発売日
2023年1月5日ID
11393全成分
商品説明
解析チームです。今回は美粧AKARI D plus リッチオイル リペアトリートメントを成分レベルから徹底解析します。「リッチオイル」「リペア」という訴求と、実際のスタッツデータの間に見えてきたギャップに注目です。
結論から言うと、総合点1.96点は業界平均(3.0点)を大幅に下回る「要注意」水準です。特に髪補修力1.3点・保湿力1.3点・スカルプケア力0.9点という3項目は、いずれも平均から1.0〜2.1点もビハインドを抱えています。
業界平均3.0点との比較(5点満点)
もっとも特筆すべきは全成分がたった4つという処方の極端なシンプルさです。一般的なトリートメント処方が20〜40成分を擁するのと比べると、機能面でカバーできる領域は著しく限られます。安全性スコアのみ3.2点と「標準的」水準にとどまっており、リスクは少ないが恩恵も限定的というのが率直な評価です。
全4成分はすべてオイル・植物エキス系。EWGスコアはいずれも1〜2と安全性の面では問題がなく、これが安全性スコア3.2点を支えている要因です。一方で加水分解ケラチン・シルク・18-MEAなどの毛髪補修成分はゼロで、「リペア」という訴求を成分で裏付ける要素が見当たりません。
モロッコ原産アルガンツリーの種子核から低温圧搾抽出。脂肪酸組成はオレイン酸約45%・リノール酸約35%で構成され、α-トコフェロール(ビタミンE)含有量がオリーブオイルの約3倍という特徴があります。EWGスコア1と安全性は最高水準。ただしスイスのバーゼル大学らの研究でも、アルガンオイル単独では毛髪内部のシスチン結合の修復には作用しないことが示されています。
西アフリカ産シアの木の種子から得られるバター状の油脂。ステアリン酸・オレイン酸を主体とし、常温では固体〜半固体の性状を持ちます。トリテルペンアルコール(ルペオールなど)が1〜2%含有され、抗炎症作用に関する研究報告があります(International Journal of Molecular Sciences, 2020)。ただし本処方ではトリートメント基剤として「テクスチャー付与」の役割が主と考えられます。
日本で古来より使われてきた椿の種子から得る植物油。オレイン酸含有率が約75〜85%と植物油の中でも最高クラスで、ヒト皮脂の主要脂肪酸組成に近いことが親和性の高さを支持しています(日本油化学会誌)。毛髪表面のキューティクルへの吸着性は3オイルの中で最も高いと考えられますが、本処方では毛髪内部への働きかけが期待できる成分と組み合わされていません。
キク科アルニカ属の花から抽出した植物エキス。ヘレナリン・ルテオリンなどのフラボノイドを含み、抗炎症・血行促進作用に関する研究報告があります。ただしキク科植物はEUのアレルゲン規制リストで継続的に監視対象となっており、感作性(アレルギー反応を引き起こす性質)への注意が学術的に示されています。花粉症やキク科アレルギーがある方は成分確認が推奨されます。本処方でのスカルプケア力0.9点という最低水準スコアは、このエキス単体では頭皮への作用が限定的であることを示唆しています。
3つのオイル成分(アルガン・シア・椿)はいずれもオレイン酸を主体とする類似構造で、相乗効果というよりは「重ねることによるテクスチャーの厚み」が設計意図と考えられます。毛髪内部に作用する補修成分(加水分解タンパク質、セラミド、ペプチド類など)が一切配合されておらず、作用は毛髪表面のコーティングに限定されます。
余談ですが、欧州化粧品科学誌(IJCS)による毛髪オイルの比較研究によると、オイル系成分単独での毛髪内部補修は構造的に困難であり、効果を得るには低分子量のケラチン分解物または加水分解シルクとの併用が必要とされています。本処方にはその組み合わせが存在しません。
「リペア」と名乗るオイルの中身は、補修ゼロのコーティング専用機。
全4成分はすべてオイル・植物エキスのみ。EWGスコア最安全水準で安全性は確保しているものの、髪補修力1.3点・保湿力1.3点・スカルプケア力0.9点は業界最低クラスです。「リッチオイル リペア」という商品名が示す機能を、成分データは支持していません。
口コミ・売上データが乏しいため、ユーザー評価とのクロス検証は現時点では困難ですが、成分構成からは使用感(テクスチャーの滑らかさ・指通り)のみ短期的に感じられる可能性があり、使用感スコア2.1点(やや物足りない)もこれを反映しています。
この処方で期待できること/できないこと
期待できる
期待しにくい
使用シーン別推奨度: