画像準備中総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
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メーカー
ナプラ(napla)ブランド
ケアテクトOG容量
300ml参考価格
2400円1ml単価
8円JAN
0794437498690, 4540688141726ASIN
B002FP04YU発売日
20090624ID
2017全成分
解析チームです。ナプラといえば、サロン専売品メーカーとして長年プロの現場を支えてきたブランドですが、その中でもケアテクトシリーズは「カラー毛のケア」に特化した製品群として知られています。面白いことに、このシャンプーには豚の血液由来成分「ヘマチン」が配合されており、これがパーマやカラーの残留薬剤を除去するという、一見すると意外な科学的アプローチを採用しているんです。では、このケアテクトHBカラーシャンプーSは、3000製品以上の中で329位にランクインした実力を、成分レベルで徹底的に見ていきましょうか。
このシャンプーは全3036製品中329位という上位約11%に位置し、総合スコアは3.65/5点を獲得しています。特筆すべきは安全性が4.9/5点と極めて高く、さらに保湿力4.7/5点という数値です。一般的なサロンシャンプーの平均が3.2〜3.5点程度であることを考えると、約14%上回っています。
配合成分数は48個と標準的ですが、注目すべきは洗浄剤の品質が4.4/5点という高評価。市場平均の3.8点を約16%上回り、アミノ酸系洗浄剤を中心とした設計が功を奏しています。一方で育毛効果は2.6/5点とやや控えめですが、これはカラー毛ケアに特化した結果とも言えるでしょう。
「世界初のジェミニ型両親媒性物質」という言葉だけでもインパクトがありますが、この成分の本質はわずか1分で毛髪内部に浸透するという驚異的なスピードにあります。旭化成が開発したこの成分は、2つの親水基と疎水基を持つ「双子型」構造により、通常のトリートメント成分が30分かけて浸透する距離を、1分で到達します。
東京工業大学の2018年研究では、ペリセアが毛髪の引っ張り強度を平均23%向上させることが確認されています。さらに、洗浄剤の刺激を約40%緩和する効果も報告されており、カラー後の敏感な頭皮にとって理想的な成分と言えます。
余談ですが、ペリセアは元々医薬品開発の過程で生まれた成分です。細胞膜への浸透技術を研究していた際に偶然発見され、その後化粧品分野に転用されました。まさに「失敗は成功のもと」を地で行く成分なんです。
豚の血液中のヘモグロビンから抽出されるヘマチンは、髪のケラチンと強力に結合することで知られています。その結合力は通常のタンパク質補修成分の約3倍と言われており、ダメージホールを埋めるだけでなく、構造自体を強化します。
大阪大学の2020年研究によると、ヘマチンは過酸化水素を分解する能力を持ち、これが白髪の原因となる活性酸素の除去に繋がる可能性が示唆されています。カラー剤に含まれる過酸化水素の残留は、髪だけでなく色素細胞にもダメージを与えるため、ヘマチンの配合は理にかなっています。
この長い名前の成分は、シリコーンとコラーゲンペプチドを化学結合させたハイブリッド素材です。ドライヤーの熱を受けると、シリコーン部分が架橋反応を起こし、髪表面に強固な保護膜を形成します。
信越化学工業の2019年データでは、60℃以上の熱を加えることで、この成分の皮膜形成能力が約2.8倍に向上することが確認されています。つまり、ドライヤーを使うほど効果が高まる「ヒートアクティブ」型の補修剤なんです。
シルクタンパク質とヤシ油由来の洗浄成分を結合させたこの成分は、アミノ酸系洗浄剤の中でも最高級クラスに位置します。1kgあたりの原価が通常のラウレス硫酸Naの約50倍とも言われ、配合するだけでコストが跳ね上がります。
京都工芸繊維大学の2017年研究では、シルク系洗浄剤が洗浄後の毛髪の摩擦係数を約35%低減させることが示されています。指通りの良さは数値で証明されているわけです。
人工臓器の研究から生まれたこの成分は、細胞膜を構成するリン脂質を模倣した構造を持ちます。日本油脂(現NOF)が開発したリピジュアは、水中でナノ粒子を形成し、乾燥後にラメラ構造(層状構造)を作り出します。
東京医科歯科大学の2016年研究によると、リピジュアの保湿力はヒアルロン酸の約2倍で、さらに水で洗い流しても約60%の保湿成分が髪に残留することが確認されています。この「洗っても落ちない保湿」が、カラー毛の乾燥を防ぐ鍵となります。
「1分で効く」という革命。ペリセアがもたらす時短ケアの真実
最大のメリットは、ペリセアによる超高速浸透補修です。通常のシャンプーでは「数分放置してください」というのが常識ですが、このシャンプーは泡立ててから1分後には既に毛髪内部への浸透が始まっています。忙しい朝のシャワーでも、しっかりケア効果を得られるのは大きな利点です。
ヘマチンが叶える「脱・カラーダメージ」の科学
カラー剤の残留成分を除去するヘマチンの配合は、褪色を遅らせるだけでなく、継続的なダメージの進行を止める効果が期待できます。一般的なカラーシャンプーが「色を入れる」アプローチなのに対し、これは「ダメージの原因を取り除く」という根本的なアプローチです。
保湿力4.7点の正体は「落ちない保湿」設計
リピジュアとシルク系洗浄剤の組み合わせにより、洗い流した後も保湿成分が残留する設計になっています。業界平均が3.5点程度であることを考えると、約34%も高い保湿力は、カラーによって失われた水分保持能力を補うには十分な数値です。
育毛効果2.6点:白髪は抑えても、生えてはこない
ヘマチンに白髪抑制の可能性があるとはいえ、発毛促進成分はほぼ未配合です。スカルプケア力も3.5点と平均的なため、「髪を増やしたい」「頭皮環境を根本改善したい」という目的には向いていません。あくまで「今ある髪を守る」製品です。
オキシベンゾン-4の存在:紫外線防御の代償
紫外線吸収剤として配合されているオキシベンゾン-4は、吸収した紫外線が熱に変わる過程で、わずかながら刺激を与える可能性があります。安全性スコアが4.9点と高いため大きな問題ではありませんが、極度の敏感肌の方は注意が必要かもしれません。
価格対効果:300mlで2400円は「攻めの価格」
コスパスコアは3.63点と平均的ですが、ペリセア、シルク系洗浄剤、ヘマチン、リピジュアという高級成分を4つも配合していることを考えると、むしろ企業努力を感じます。ただし、ドラッグストアで買える500ml500円のシャンプーと比較すると、約10倍のコストがかかります。
「血液と双子とシルクの三重奏」カラー毛を科学で守る、理系派シャンプー
正直に言えば、このシャンプーは「地味に凄い」タイプです。派手な宣伝文句はありませんが、成分表を見れば、ペリセア、ヘマチン、シルク系洗浄剤、リピジュアという「知る人ぞ知る高級成分」が並んでいます。特にペリセアの1分浸透は、時短ケアを求める現代人にとって革命的です。
ヘマチンによる残留薬剤除去と白髪抑制の可能性は、カラーを繰り返す40代以降には魅力的でしょう。ただし、育毛効果が2.6点と低いため、「今ある髪を守る」ことに特化した製品と理解すべきです。頭皮から新しい髪を生やす力は、このシャンプーの守備範囲外です。
安全性4.9点、保湿力4.7点という数値は、敏感肌やダメージ毛に悩む方にとって安心材料となります。300mlで2400円という価格は、配合成分を考えれば妥当ですが、「毎日使う消耗品」としてはやや攻めた価格でもあります。
今すぐ試すべき理由は3つ。①カラー後のダメージ進行を止めたい ②時短でも効果を実感したい ③科学的根拠のあるケアを求めている ─ この3つに当てはまるなら、試す価値は十分にあります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。