カテゴリ:カラートリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性6件・内分泌撹乱性2件・経皮吸収25件
メーカー
ヘンケルジャパンブランド
Schwarzkopf容量
180ml参考価格
840円1ml単価
4.7円JAN
4987234390526ASIN
B0BBTY6T5N発売日
2022年9月11日ID
11788商品説明
解析チームです。「アイボリーグレージュ」はヘンケルジャパンが展開するボンディング・カラーマスク。カラーリングと髪のコンディショニングを同時に行うという設計で、総合点2.97点の評価の背後にある処方の意図を読み解きます。
スタッツ全項目の中でもっとも目を引くのは使用感4.7点(圧倒的・トップクラス)とスカルプケア力0.7点(要注意)の両極端な対比です。この乖離は処方の設計方針そのものを反映しています。本品はカラートリートメントとして4種の染料(HC青16・塩基性赤76・塩基性黄57・塩基性紫2)を配合し、「アイボリーグレージュ」という多層的な色表現を目的とした製品。頭皮ケアを主眼に置かない設計であることが、スカルプケア0.7点という数値に直結しています。配合成分のレベル3.6点はやや良い水準にあり、マルーラオイル・ケラチン二種という機能素材の採用が押し上げ要因。一方、補修力2.2点・保湿力2.5点はいずれもやや物足りない水準で、カラーリング主体の製品としての割り切りが見えます。
平均的な市販カラートリートメントと比較すると、マルーラオイルのような高機能植物油の採用は差別化ポイント。ただしパラベン二種(メチル+プロピル)が内分泌かく乱性(EDC)疑い成分として報告されており、この価格帯での選択としては処方の古さを感じさせます。
処方の重心はカラーリング+乳化基剤。補修・保湿成分は機能素材を絞り込んで配合。
アフリカ南部に自生するマルーラの木の種子から得られる植物オイル。EWGスコア3、推奨配合量2〜10%。主成分はオレイン酸約70%・リノール酸約10%で、細胞膜との親和性が高く、表面コーティングに留まらず比較的深部まで浸透するとされる。ビタミンEおよびフィトステロールを含有し、脂質酸化に対する防御機能も持つ。経皮吸収リスク0.40、生分解性0.90と環境負荷も低い。余談ですが、2013年にPhytochemistry誌に掲載された研究によると、マルーラオイルはホホバオイルと比較して酸化安定性が同等以上であることが確認されています。パンテノールとの組み合わせでは、保湿作用の持続性が高まるとされており、処方上のシナジーが期待できる組み合わせです。
ココジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)と加水分解ケラチン(羊毛)を両方配合するのが本品の処方設計上の工夫です。カチオン化ケラチンはダメージ部位(マイナスに帯電したキューティクル欠損箇所)に静電気的に吸着し、優先的に補修を試みる。通常の加水分解ケラチンは毛髪成分との化学的親和性で内部浸透を狙う。この「外→内」の二段階アプローチが補修力2.2点という数値を押し上げる要因のひとつ。ただし補修力としての絶対評価はやや物足りない水準であり、配合量が十分かどうかはより上位のケラチン濃度製品と比べると差が生じます。
プロビタミンB5。EWGスコア1、経皮吸収リスク0.60と浸透力が高く、毛髪内部への到達後にパントテン酸へ変換され細胞代謝に関与。NMF(天然保湿因子)の生成を促し、毛髪に内側からのコシと水分保持能を付与します。日本で医薬部外品成分としても承認されており、安全性の裏付けが厚い成分。生分解性0.90と環境負荷が低いことも評価ポイントです。
本品の染料系成分の中でEWGスコアが最も高い7を記録。カチオン性アゾ系染料で毛髪ケラチンに吸着し、セミパーマネント程度の持続性で赤色の色調を担う。GHS感作性1B物質に分類されており、感作リスクを持つ成分です。アルカリ剤・強酸化剤と共存すると色落ち・変色のリスクがある点も把握しておく必要があります。アイボリーグレージュという色味を出すために塩基性黄57・塩基性紫2・HC青16と四種が組み合わさっており、単一染料では表現できない複合色設計です。
pH調整・アルカリ剤として配合。キューティクルを開いて染料の浸透を促す機能を担います。ただし成分間の注意情報として、タンパク質系成分との組み合わせでアルカリ変性リスクが指摘されています。本品には補修目的のケラチン二種が配合されており、エタノールアミンの配合量・pH管理が処方安定性のカギを握る部分。EU規制でもヘアダイ成分としての使用条件が規定されている成分です。
「触感全振りのカラーマスク」——補修・頭皮ケアに使うのではなく、色を入れながらサラサラ・しっとりの仕上がりを楽しむ製品として設計されています。
総合点2.97点は平均値(3.0点)をわずかに下回りますが、この数値はカラートリートメントとして補修・スカルプケアを求めると期待値とのギャップが生まれることを示しています。使用感4.7点という圧倒的な手触り感と、840円という価格帯でのマルーラオイル採用を軸に評価すると、コスパの納得感3.3点(標準的)も妥当な水準です。
使用シーン別推奨度:
口コミデータが蓄積されていないため使用感トレンドとの照合はできないものの、使用感4.7点という解析数値は「サロン帰り感」を重視するカラー系ユーザーの体験とおおむね一致しそうな水準です。
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