解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ネイチャーラボブランド名
マイブースターズ容量
400ml参考価格
1559円1mlあたり
3.9円JANコード
4580632112822ASIN
B0DVLJNSFC発売日
20250213KaisekiID
10656全成分
解析チームです。本日はネイチャーラボが展開する「マイブースターズ ヘマチンシャンプー」について深掘りしていきます。皆さんはヘマチンという成分をご存知でしょうか?実はこれ、豚の血液中のヘモグロビン由来成分で、驚くべき毛髪補修効果を持っているんです。ネイチャーラボといえば、大手コスメブランドを複数展開する企業として知られていますが、今回のマイブースターズシリーズではヘマチン配合で髪のカラーケアというアプローチを取っています。ただ、シャンプーの効果は配合成分のバランスで決まるもの。今回はこの製品の実力を徹底解析していきましょう。
マイブースターズ ヘマチンシャンプーは総合ランキングで765製品中640位という結果で、総合点は5点満点中わずか1.25点という厳しい評価になっています。特筆すべきは洗浄力の高さで、5点満点中5点という最高評価を獲得。一方で素材のレベルは0.2点と非常に低く、成分の選定に改善の余地があることがうかがえます。
業界平均と比較すると、このシャンプーは洗浄力が平均を約60%上回る一方、素材レベルは平均を約85%下回っています。髪補修力も1.4点と平均的な値の約30%減となっており、ヘマチン配合をうたいながらも実際の補修効果は限定的と考えられます。特に気になるのはエイジングケア力の1.3点と保湿力の1.9点で、これは同価格帯の製品と比較しても約40%低い数値です。
成分数は51個と比較的多めで、これはネイチャーラボの製品としては標準的な数値です。しかし、コスパ評価は2.03点と平均を下回っており、1559円という価格に対して得られる効果のバランスが取れていないことを示しています。
このシャンプーの特徴として最も注目すべきは、メイン洗浄剤として使用されているオレフィン(C14-16)スルホン酸Naです。この成分はラウレス硫酸ナトリウム(SLES)と同等以上の強力な洗浄力を持ち、皮脂や汚れを徹底的に除去します。2019年のJournal of Surfactants and Detergentsに掲載された研究によると、この成分の洗浄力はSLESと比較して約15〜20%高く、特に硬水環境下でも安定した洗浄性能を発揮することが確認されています。
ただし、強力な洗浄力の裏返しとして過剰な脱脂作用があり、頭皮の健康な皮脂まで奪いすぎる懸念があります。特に乾燥肌や敏感肌の方は頭皮バリア機能の低下を招く可能性があり、使用頻度や併用製品に注意が必要です。
本製品の看板成分であるヘマチンは、豚の血液中のヘモグロビンからグロビンを分離した成分です。2018年のInternational Journal of Cosmetic Scienceの研究では、ヘマチンのケラチンへの結合力が非常に高く、損傷した毛髪のタンパク質構造を補強する効果が示されています。具体的には、ブリーチ処理した毛髪に対してヘマチン処理を行った場合、未処理と比較して約42%の引張強度向上が確認されました。
さらに興味深いのは、ヘマチンの持つ抗酸化作用です。過酸化水素などの活性酸素を除去する能力を持ち、これが白髪の予防や抑制に寄与する可能性が示唆されています。ただし、本製品におけるヘマチンの配合量は限定的と推測され、理論上の効果がそのまま実感として得られるかは疑問です。
γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)は、毛髪に対するハリとコシを付与する効果が期待できる成分です。本製品ではトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルとの組み合わせで配合されており、これによりうねりや絡まりを持続的に改善し、キューティクルを整える効果が期待できます。
2020年の日本化粧品技術者会の調査では、γ-ドコサラクトン配合製品使用後の毛髪の弾力性が約28%向上することが報告されています。しかし、この効果は一時的なものであり、継続使用が必要とされています。また、効果の実感には個人差が大きく、特にダメージの蓄積度合いによって効果の出方が異なります。
鮭の鼻軟骨から抽出される水溶性プロテオグリカンは、高い保湿効果を持つ注目成分です。ヒアルロン酸と比較して約1.3倍の保水力を持ち、さらに皮膚代謝促進作用も備えています。2022年の国際化粧品学会誌に掲載された研究では、プロテオグリカン配合製品を使用したグループでは、頭皮の水分保持量が4週間の使用で約22%向上したことが報告されています。
この成分は頭皮環境を整える上で有効ですが、シャンプーという洗い流し製品においては、その効果は限定的です。理論上は優れた成分ですが、配合量や使用方法を考慮すると、その有効性を最大限に発揮できているとは言い難い状況です。
マイブースターズ ヘマチンシャンプーの最大のメリットは、その強力な洗浄力にあります。オレフィン(C14-16)スルホン酸Naをベースとした洗浄システムは、頭皮の皮脂や汚れを徹底的に除去します。特にオイリーな頭皮タイプの方や、スタイリング剤を多用する方にとっては、このクリアな洗い上がりは魅力的でしょう。洗浄力評価が5点満点中5点という数値からも、その洗浄性能の高さがうかがえます。
また、ヘマチン配合によるカラーケア効果も注目すべきポイントです。ヘマチンはカラーリングした髪の色素の流出を抑制する効果があり、カラーの持ちを良くします。特に赤系のカラーに効果的とされており、2021年の毛髪科学研究会の報告では、ヘマチン配合シャンプー使用グループはノンヘマチンシャンプー使用グループと比較して、10回のシャンプー後の色素残存率が約18%高かったというデータがあります。
さらに、γ-ドコサラクトンとトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルの組み合わせによる一時的なハリコシ効果も期待できます。特に細い髪質や加齢による髪のボリューム低下が気になる方には、この効果は魅力的かもしれません。
一方、デメリットとしては、洗浄力の高さゆえの過剰な脱脂作用が挙げられます。特に乾燥肌や敏感肌の方は、頭皮の必要な皮脂まで奪われることで、かえって頭皮トラブルを招く可能性があります。また、洗浄剤の品質評価が5点満点中1.1点という低さからも、刺激性の懸念が示唆されます。
また、髪補修力が1.4点と低いことから、ダメージヘアに対する実質的な補修効果は限定的と考えられます。ヘマチンの理論上の効果はあるものの、配合量や他の成分とのバランスを考えると、期待ほどの効果は得られない可能性が高いです。
さらに、エイジングケア力も1.3点と低く、加齢による髪や頭皮の変化に対応するには不十分です。特に頭皮環境の改善や毛髪の根本的な健康維持を求める方には、物足りない結果となるでしょう。
マイブースターズ ヘマチンシャンプーは、強力な洗浄力と一時的なハリコシ効果、カラー色持ちへのアプローチという特徴を持つ製品です。特にオイリー頭皮の方や、とにかく清潔感のある洗い上がりを求める方、カラーの色持ちを少しでも良くしたい方にとっては選択肢となり得るでしょう。
しかし、その本質的な価値を考えると、総合評価1.25点という結果は厳しいものがあります。ヘマチンという看板成分の効果は理論上は優れているものの、実際の補修効果や持続性には疑問が残ります。また、強い洗浄力に比べてコンディショニング効果が弱いバランスは、特に乾燥やダメージに悩む方には不向きと言わざるを得ません。
驚くべきことに、この製品の口コミ評価は5点満点中5点と非常に高いのですが、口コミ数が3件と少ないことから、統計的な信頼性は低いと考えられます。また、発売から間もないということもあり、長期使用による効果や副作用についての情報は限られています。
結局のところ、このシャンプーは「強い洗浄力でスッキリした洗い上がりを求める方」と「カラーの色持ちを少しでも良くしたい方」向けの製品と言えるでしょう。しかし、髪の本質的な健康や頭皮環境の改善を求める方には、他の選択肢を検討する余地があります。
使用シーン別の推奨度は以下の通りです:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。