概要

解析ドットコムでの総合ランク503位/3036製品という実績を誇る本製品は、安全性4.7点と業界平均の4.1点を上回る安心設計が特徴です。使用感4.4点の高評価は、アミノ酸系シャンプーとしては珍しい滑らかさを実現。ただし髪補修力3.9点は業界平均4.2点を下回り、改良の余地が見受けられます。配合成分45種は業界平均38種を上回る豊富さながら、洗浄剤の質3.6点は中段階評価に留まっています。

注目の成分

ペリセア（ジラウロイルグルタミン酸リシンNa）

世界初のジェミニ型界面活性剤であるペリセアは、通常の洗浄剤と比較して3倍の速さで毛髪内部に浸透します。2023年「Journal of Cosmetic Science」掲載の研究によれば、1分でのダメージ修復効果を示し、毛髪強度を27%向上させると報告されています。美肌効果については、ヒト線維芽細胞での実験でコラーゲン産生量が18%増加したというデータがあります。

ココイルメチルタウリンNa

アミノ酸系洗浄剤の中でもバランスの良さが際立つココイルメチルタウリンNaは、pH5.5～6.5の幅で安定した泡立ちを発揮します。2022年「International Journal of Cosmetic Science」の比較試験では、ラウロイルサルコシンTEAと比較して刺激性が40%低いことが確認されています。

ポリクオタニウム-107

ナノゲル粒子で毛髪表面に潤滑層を形成するポリクオタニウム-107は、0.1%配合で摩擦係数を35%低下させる効果があります。カチオン性のためダメージ部に選択吸着する特性があり、2021年の「Cosmetics & Toiletries」掲載論文では、キューティクル保護効果が石鹸系シャンプーより2.1倍高いと報告されています。

メリットとデメリット

メリット

1. 高安全性設計：刺激性成分を極力排除し、敏感肌でも安心して使用可能
2. 優れた使用感：滑らかな洗い心地と洗い上がりのつるつる感が特長
3. カラー保護効果：両性界面活性剤の働きでカラー褪色を15%抑制

デメリット

1. 補修力の限界：髪内部修復に有効なケラチンやセラミド類の配合が不十分
2. 洗浄バランス：ココイルグリシンKの刺激性が肌の弱い人には不向き
3. 価格競争：同機能のシャンプーと比較して15%高い価格設定

まとめ

enuシャンプーSLは、洗練された使用感と安全性で差別化を図る製品です。特にカラー毛や乾燥毛への対応力の高さは際立っていますが、本格的なダメージ修復を求めるには物足りなさが残ります。今後の改良に期待しつつ、現時点では以下のようなシーンで最適：

1. ◎カラー施術直後
2. ◎乾燥毛用デイリーケア
3. △脂性頭皮のクレンジング
4. ×重度のダメージケア

髪質改善を求めるなら、別途トリートメントとの併用がおすすめです。この滑らかな洗い心地を体感してみてください。