解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
コーセーコスメポートブランド名
サロンスタイル容量
150ml参考価格
779円1mlあたり
5.2円JANコード
4971710309720KaisekiID
7995全成分
サロンスタイル、という名称に負けないくらいのクオリティ、そこを期待したいところですが、実際はどうでしょう。
コーセー発のサロンスタイルはわりと歴史あるブランドで、ご存じの方がほとんどではないかなと思いますが、中身がそもそも本当にサロンスタイルに違わぬ品質だったらいいですよね。
このスタイリング剤、目的としては、くっきりとウェーブを出すことにあるようです。
そのためのベース、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー。PVPという被膜形成剤があるのですが、どうにも湿気に弱い、すぐ崩れる、そういう弱点を改善したのが、(ビニルピロリドン/VA)コポリマー。パリッとコーティングセットして、湿気にも強いという仕上がりですね。高品質とはお世辞にも言い難いですが、及第点ではあるという感じです。
それに、浸透性コラーゲンといわれるイソステアロイル加水分解コラーゲンAMPD。セリン、ポリアスパラギン酸Naを加えて、保湿効果、しなやかさを与えることを重視しているのがわかります。
ハリのある被膜形成、柔軟性をもたらす保湿素材。これによって、しなやかさを表現しているんでしょうか。パーマのウエーブを表現するという意味では間違っていない印象もありますよね。
おおまかにはこんなところです。
品質はともかく、目的は最低限達成できそうな予感のするスタイリングムース。しかし、致命的な弱点を抱えていることがわかります。
4級カチオン界面活性剤のステアルトリモニウムクロリド配合。はい、これはだめですね。トリートメントや、洗濯の柔軟剤の主成分として知られますが、洗い流すことで安全に使える、という条件付きです。洗い流さない場合は、0.1%の配合量で脱毛剤として機能するなど、肌や頭皮に深刻な副作用をもたらす成分として知られます。
低配合量であれば刺激が認められない、という主張もあるようですが、刺激がなくても禿げたらダメです。刺激がなくても肌荒れを起こすのは困ったものです。そういう観点から、スタイリング剤などにこの成分が配合されることは全く与しません。
実際に、一時期クリームシャンプーなどと謳ってカチオン界面活性剤で頭を表せるような製品が流行ったことがありますが、アメリカではFDA史上最大のクレーム数を記録するほど脱毛や肌荒れの被害をもたらした、という実績も作ってしまいました。
このように、起こることが分かりきっている危険を、あえて冒すのは愚かなことです。このような製品を販売してしまうことも不親切極まりない、しかし、法律上は認められているから、自衛するよりほかないんですね。
ウエーブをくっきり出せる製品はたくさんありますし、このようなリスクを抱えなくても十分に実現可能です。
是非安全面をもうすこし重視して、その上で性能の良いスタイリング剤というのを選び出して行って欲しいと切に願います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。