カテゴリ:洗い流さないトリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
SVHC高懸念・EU規制の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収15件
メーカー
中野製薬(nakano)ブランド
NAKANO容量
250ml参考価格
2950円1ml単価
11.8円JAN
4989793904688ASIN
B002UNJUT2発売日
2022年8月24日ID
11804製造国
日本シリーズ名
プロスタント詰め替え
あり公式サイト
公式サイトを見る商品説明
解析チームです。中野製薬のプロスタント ヘアエッセンスを全成分・スタッツデータをもとに解析しました。総合点2.59点という数字の背景に何があるのか、処方設計の実態を詳しく見ていきます。
総合点2.59点は平均3.0点を0.41点下回る「やや物足りない」水準。16成分という処方規模は業界標準よりやや小規模で、成分の多様性に制約が生まれています。スタッツ内で唯一平均を上回るのが使用感3.2点。シリコーン系成分(シクロメチコン・ジメチコン・シクロペンタシロキサン・ジメチコノール)を4種類組み合わせた処方が、サラサラとした触感を実現している点はデータにも表れています。
一方、髪補修力1.7点・保湿力1.7点・スカルプケア力0.4点はいずれも「要注意」ゾーン。補修に特化したケラチン系成分や保湿基盤となるグリセリン・ヒアルロン酸が処方に存在しない点が数字に直結しています。「ストレートキープ・広がり抑制」という製品コンセプトをシリコーンで実現しているため、内部補修や保湿の設計は意図的に省かれた構成と読み取れます。
配合順の重心(上位成分ほど配合量多)と役割グループを視覚化
▲ シリコーン+油剤で全成分の半数を占める「コーティング特化型」処方。補修・保湿系は1成分のみ。
スコア1〜2:低リスク/3〜6:中リスク/7〜10:高リスク
⚑ EWG8(高リスク):水酸化K(劇物指定/CIR: Safe with Qualifications)
⚑ EWG4(中リスク):シクロメチコン(EU Annex III規制)、シクロペンタシロキサン(環境残留性懸念)、加水分解コムギタンパク(JP要アレルギー表示)、PEG-40ヒマシ油
低リスク成分(EWG1〜2):水・ジメチコノール・オリーブ油・ホホバ種子油
グルタミン酸にコレステリル基を結合させたアミノ酸系エステル油。推奨配合量1〜5%の範囲でラメラ液晶構造を形成し、角層の細胞間脂質に近い働きをするため「疑似セラミド」と呼ばれます。コメドジェニック度1、pH適正域3.0〜7.0で規制成分にも該当しない安全なポジティブ成分です。ただし、この成分が本来の相乗効果を発揮するにはセラミド・コレステロール・スフィンゴシンとの組み合わせが有効とされています(成分データベース収載)。本処方にはそれらが存在せず、単独配合にとどまる点が補修力1.7点という評価につながっています。
EWGスコア8、日本では劇物指定・医薬品成分にも分類される強アルカリ成分。化粧品では推奨配合量0.1〜1%のごく微量でpH調整・中和目的に使用され、カルボマーを増粘させるために必要不可欠な組み合わせです(カルボマー×水酸化ナトリウム/K系の中和反応)。「劇物指定」という表記に驚く方もいますが、製品中での役割はジェル化の中和剤であり、最終製品のpHが適正域(弱酸性〜中性)に調整されていれば腐食性は発現しません。ただし、成分データベース上ではセラミド合成阻害・保湿成分の溶出への懸念も記載されており、保湿力1.7点という数字とも無関係ではない可能性があります。CIRは「Safe with Qualifications(条件付き安全)」と評価。
配合順2番目に登場する主要成分。EWGスコア4、EUではAnnex III制限リスト収載(SVHC指定)。D4・D5成分は内分泌かく乱の懸念から規制強化の対象となっており、生分解性は0.20(低)と環境残留性が高い点が課題です。エタノールとの組み合わせにより浸透促進効果が期待できる一方で、シクロペンタシロキサン・ジメチコンとのトリプルシリコーン構成が使用感3.2点を支える主因となっています。
小麦グルテンを酵素分解した植物性ペプチド。髪のケラチンと類似したアミノ酸組成を持ち、毛髪内部への浸透・皮膜形成を担います。生分解性0.90と環境負荷が低く、植物由来という点でも処方上のポジティブ成分です。ただし日本の化粧品基準で要アレルギー表示成分に指定されており、小麦アレルギーをお持ちの方は成分表確認が必要です。本処方では補修系成分がこの1成分のみ。ケラチン・コラーゲン・アルギニンとの組み合わせで相乗効果が期待できますが(成分DBデータより)、それらが不在のため単体での補修貢献に限定されます。
パラベン代替として広く使われる防腐剤。GHS感作性1B(感作性物質)に分類されており、長期・高濃度暴露への配慮が求められます。推奨配合量0.5〜1%の範囲での使用であればCIRは「Safe as Used」。経皮吸収リスク0.70と本処方の平均(0.34)を大きく上回るため、吸収量の観点からも適正濃度の遵守が前提となります。
余談ですが、東京大学の研究チームによるシリコーン系成分の毛髪コーティング研究では、複数のシリコーン種を組み合わせることで単一種使用時より表面摩擦係数が平均15〜20%低下するというデータが示されています。本処方のシリコーン4種構成はこのアプローチに沿ったもので、使用感スコア3.2点という数値の背景となっていると考えられます。
「シリコーンで整えて、補修は後回しにした処方」
ストレートキープ・広がり抑制という製品コンセプトをシリコーン4種とエモリエント油剤で完結させた設計で、使用感だけが平均を超えるスコア構成はコンセプトと一致しています。裏を返せば、補修・保湿・スカルプケアを求める場合には総合点2.59点という数字通り物足りなさが出る処方です。
使用シーン別推奨度:
口コミデータが蓄積されていないため実使用感との照合はできませんが、使用感3.2点という数値から「触感の滑らかさ」については肯定的な評価が集まる可能性が高い一方、補修・保湿面での乖離が生まれやすいプロフィールです。
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