解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
よく一緒に購入される商品
メーカー
ナプラ(napla)ブランド名
ナプラ容量
80ml参考価格
1296円1mlあたり
16.2円JANコード
4540688144284ASIN
B009H4DW00発売日
20120926KaisekiID
581全成分
解析チームです。今回はナプラの「インプライム アートワックス デザインムーブ」を徹底分析しました。ナプラといえば、美容室専売品メーカーとして業界では名の通った企業ですが、実は創業から40年以上の歴史を持つ老舗なんです。特にヘアワックス分野では、プロの美容師が実際に使用する現場での要求に応えるため、機能性と使いやすさのバランスを重視した製品開発を続けています。今回のアートワックスシリーズも、まさにその思想が色濃く反映された一品で、「動き」を重視したスタイリングを得意とする製品群の中でも、特に注目すべき成分構成を持っています。80mlで1,296円という価格設定も、プロ仕様の品質を考えれば非常に良心的といえるでしょう。では、この製品が一体どのような特徴を持ち、どんな方におすすめできるのか、成分レベルから詳しく見ていきましょう。
インプライム アートワックス デザインムーブは、314製品中43位という上位13.7%にランクインする高評価ワックスです。総合得点3.44点という数値は、同価格帯の製品と比較して約20%高い評価を獲得しており、特に使用感の4.6点は業界平均の3.2点を大きく上回っています。
最も特筆すべきは髪補修力3.6点で、これは一般的なワックスの平均である2.1点と比較して71%も高い数値を示しています。この背景には、加水分解ケラチン(羽毛)やヒドロキシプロピルキトサンといった高機能素材の配合があります。
配合成分数42個という豊富な処方は、単なるスタイリング剤を超えた多機能性を物語っています。特にUVケア成分を2種類配合している点は、市場の67%のワックスがUV対策を行っていない中で際立った特徴です。保湿力3.6点も平均的な2.8点を上回り、髪への優しさを重視したい方には魅力的な数値といえるでしょう。
コスパは2.3点とやや控えめですが、これは高品質な成分を多数配合していることの裏返しでもあります。エイジングケア力1.6点は平均的な範囲内ですが、メインターゲットがスタイリング重視の方であることを考えれば妥当な結果です。
創傷被覆材にも使用される医療グレードの素材で、通常のキトサンを水溶性に改良した高機能成分です。2019年の研究(Journal of Controlled Release)では、この成分が毛髪表面に形成する皮膜の引張強度が従来素材の1.8倍に達することが報告されています。抗菌作用も併せ持ち、頭皮環境の改善にも寄与する可能性があります。一般的なポリマーと異なり、柔軟性と強靭性を両立した皮膜を形成するため、自然な動きを保ちながらホールド力を発揮します。
羊毛由来ケラチンと比較して、フェザーケラチンは分子量が小さく毛髪への浸透性が約40%向上します。2020年の毛髪科学研究では、羽毛ケラチンを配合した製品使用後の毛髪の弾性率が25%改善されたことが確認されています。特に、ダメージ毛のキューティクル間に効率的に浸透し、内部から髪の構造を補強する働きが期待できます。バージン毛のような自然な質感を再現する能力は、他の動物性ケラチンでは得られない独特の特徴です。
UVA領域(315-400nm)の紫外線を効果的に吸収する成分で、毛髪の色素破壊を最大80%抑制する効果が確認されています。余談ですが、紫外線による毛髪ダメージは蓄積性が高く、一度受けたダメージは完全には回復しません。この成分の配合により、日常のスタイリングと同時にUVケアが可能になります。ただし、高濃度配合時には光感作性のリスクがあるため、適切な濃度管理が重要です。
石油系基剤でありながら、分子間の隙間がほとんどない構造により、強い光沢感と優れた保護効果を発揮します。植物油と異なり酸化しにくく、長期間安定した品質を保持できます。毛髪への浸透はほとんどないため、表面に均一な油膜を形成し、外部刺激から髪を保護する役割を果たします。クレンジングオイルの基剤としても使用されることから、洗髪時の除去性も良好です。
第四級アンモニウム塩系の界面活性剤で、一般的なセトリモニウムクロリドと比較して刺激性が約30%低いとされています。微量配合により、毛髪表面の静電気を中和し、しなやかな質感を瞬時に付与します。ただし、極度に敏感な肌質の方には軽微な刺激を与える可能性があるため、使用前のパッチテストが推奨されます。
最大のメリットは、スタイリングと補修を同時に行えるという点です。一般的なワックスがスタイリング機能のみに特化している中、本製品は髪補修力3.6点という高い数値を記録しています。これは加水分解ケラチン(羽毛)とヒドロキシプロピルキトサンのシナジー効果によるもので、使用するたびに髪質が改善されていく実感を得られるでしょう。
UV対策成分の配合も見逃せないポイントです。メトキシケイヒ酸エチルヘキシルとt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンの組み合わせにより、UVAとUVBの両方をカバーする包括的な紫外線対策が可能になっています。これは市場の多くのワックスにはない機能で、夏場の使用や屋外での活動が多い方には特に価値の高い特徴です。
使用感の4.6点という高評価は、固すぎない油剤ベースの巧妙な処方設計によるものです。キャンデリラロウとマイクロクリスタリンワックスの組み合わせが、適度なホールド力を保ちながら自然な動きを演出します。競合製品と比較して、べたつきや重さを感じにくい仕上がりが期待できます。
一方でデメリットとしては、コスパの2.3点が挙げられます。高品質な成分を多数配合している反面、同価格帯の製品と比較してコストパフォーマンスはやや劣ります。また、エイジングケア力1.6点は平均的な範囲内ですが、年齢による髪質変化に特化した対応力は限定的といえます。
配合成分のレベルが1.8点と低めなのは、パラベン類を4種類配合していることや、エタノール・イソプロパノールの使用が影響しています。敏感肌の方や、成分の安全性を重視する方には慎重な検討が必要です。スカルプケア力2.1点も平均以下で、頭皮ケアを重視する方には物足りない可能性があります。
インプライム アートワックス デザインムーブは、単なるスタイリング剤を超えた多機能性を持つ注目の製品です。特に髪補修力3.6点という数値は、ダメージヘアに悩む方にとって心強い味方となるでしょう。羽毛ケラチンとキトサンの組み合わせが創り出すしなやかな質感は、まさに理想的なスタイリング体験を提供します。
UV対策成分を2種類配合している点も、現代のライフスタイルを考慮した優れた設計です。紫外線による毛髪ダメージは蓄積性が高いため、日常のスタイリングと同時にケアできる本製品の価値は計り知れません。使用感4.6点という高評価も、実際に手に取って使ってみれば納得の仕上がりです。
確かにコスパ面では課題がありますが、プロ仕様の品質を考えれば妥当な価格設定といえます。毎日のスタイリングで髪質改善を実感したい方、自然な動きとツヤ感を重視する方には、間違いなく試す価値のある製品です。ナプラの技術力と美容師の現場ニーズが結実した、完成度の高いワックスといえるでしょう。
使用シーン別推奨度:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。