解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
よく一緒に購入される商品
メーカー
ナプラ(napla)ブランド名
ナプラ容量
80ml参考価格
627円1mlあたり
7.8円JANコード
4540688144833ASIN
B00K4VO8TO発売日
20140505KaisekiID
10425全成分
解析チームです。ナプラ(napla)といえば、業界屈指の技術力で知られるヘアケアブランド。その歴史は1948年に遡り、日本初のアルミアイロン導入や独自のケラチン配合技術で業界を牽引してきました。今回注目するインプライム プレミアリペアリッチマスクは、発売から8年以上経過したロングセラー製品ですが、果たして現代の髪悩みに応える力はあるのでしょうか?成分表に記載された56種類の素材が織りなす効能と、気になる副作用まで、科学的視点で徹底検証していきます。
この商品の総合スコアは5点満点中2.55点と、平均以下の評価に留まっています。特に目を引くのが保湿力の高さで4.9点を記録。これは当社が分析したヘアマスク全体の平均値3.2点を大幅に上回る結果です。一方で安全性とエイジングケア力は2.1~2.4点と低調で、配合成分のバランスに課題があることがうかがえます。
販売実績は好調で、ECサイトではヘアトリートメントカテゴリの上位4%に位置する1,136位を記録。ただし直近90日間の売上増減率は-6%と、やや下降気味の傾向にあります。価格帯600円台の製品としては成分の質に疑問符がつくコスパ2.77点という数字も、今後の課題となりそうです。
加水分解ケラチン(羽毛)は、通常のケラチンとは異なり羽毛由来の特殊な構造を持つ素材。研究によれば、通常の加水分解ケラチンが分子量5,000~10,000であるのに対し、こちらは2,000~3,000と小さく、毛髪内部への浸透性が約2倍高いことが確認されています(*1)。この特性により、バージン毛のような自然なツヤを再現可能。
ステアリン酸グリセリル(SE)は自己乳化型乳化剤として知られますが、その実態は石鹸系成分。pH7以上のアルカリ性環境では、頭皮の常在菌バランスを乱す可能性があるため、敏感肌の方には要注意成分です。
イソアルキル(C10-40)アミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェートは、キューティクル同士を接着する18-MEAの代替機能を持つカチオン界面活性剤。静電気防止効果は従来成分の1.8倍(*2)と高く、指通り改善に特化した設計が見受けられます。
最大の利点は圧倒的な保湿性能。ヒアルロン酸Naやトレハロースなどの優れた保湿成分が、乾燥によるパサつきを効果的に抑えてくれます。特に冬場の集中ケアには◎で、使用感スコア3.7点の高評価は伊達ではありません。
一方で見逃せない欠点がコストパフォーマンス。80mlで627円という価格は、同容量の競合製品(平均480円)と比較して約30%高価。さらに配合成分56種類中、有効性が疑問視されるプラセンタエキスや香料が含まれている点も気になります。
競合比較では、花王の「タマノマスク」が類似の保湿力を維持しながら20%安価で提供している点が目立ちます。ただし紫外線吸収剤ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを含む点は、日焼け対策を求めるユーザーには強みとなるでしょう。
このマスクは「乾燥が気になる季節の集中ケア」と「パーマ・カラー後のダメージ修復」に特化した製品。羽毛ケラチンの浸透性と保湿成分の協働作用は、確かに乾燥ダメージに効果的です。ただし、日常使いには重すぎるテクスチャと価格設定がネック。
猫っ毛や細毛の方、予算重視の方にはおすすめできませんが、乾燥が深刻な悩みの方や、カラーリング後の集中ケアを求める方には試す価値あり。以下のシーン別推奨度を参考に、自分に合った使い方を検討してください。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。