医薬部外品原料規格
ヒドロキシステアリルフィトスフィンゴシン
概要
セラミド6IIは角質層の細胞間脂質に含まれており、バリア機能の強化に関与します。バリア機能は、外部からの刺激や乾燥などから肌を守る役割を果たす重要な機能です。セラミド6IIがバリア機能を改善することで、肌を外部刺激から守ります。
セラミド6IIの解析
セラミド6IIは、D-erythro体のフィトスフィンゴシンのアミノ基(-NH2)にαヒドロキシ飽和脂肪酸またはαヒドロキシ不飽和脂肪酸がアミド結合したN-アシル化スフィンゴ脂質であり、ヒト角層に存在するセラミドAPと同じ化学構造を持ちます 。セラミド6IIは、スフィンゴイド塩基(NHより上の部分)に2個の不斉炭素を持っており、2個それぞれがR配置またはS配置をとり得るため理論上「S,S」「S,R」「R,S」「R,R」の4種の光学異性体が存在することが考えられますが、天然に存在するセラミドは光学活性体としてのみ存在し、その立体配置は(2_S_,3_R_)-体(慣用名:D-エリスロ体:D-erythro体)です 。また、セラミド6IIはセラミドの一種であり、セラミドはスフィンゴイド塩基と長鎖脂肪酸がアミド結合した中性脂質分子の総称です 。