しっとりと保湿力の高いコンディショナー。
強めにツヤを出せるエモリエントな仕上がりが期待できそうです。
カラー毛に一見するととても相性が良さそうな構成、使用感と言えますね。
ただ、単に使用感が良いだけがカラーリング毛に大事なことでしょうか?
カラー後というのは少し特殊な状況で、アルカリに傾いていたり、髪が硬化していたり、過酸化水素が残っていたりと、通常にはない状態を通常に速やかに戻すことが求められます。
手触りが良くなる、滑りが良くなるというのはこのうちの1つを解決したに過ぎず、失ったものをバランスよく回復させるのがカラーシャンプー、トリートメントに必須な要件となります。
そういう意味では、このトリートメントはひたすらコンディショニング効果の改善だけに走っているように見えます。
一応言い訳をするとすれば、このムコタのシャンプーの方で過酸化水素除去能があったりしますので、同じラインで使えば要件の半分かもうちょっとくらいをカバーできそうです。
もちろん、このトリートメントの方にもそれらの能力が備わっているに越したことは無いと思いますが。
ややカチオン界面活性剤の配合が多く、シアバターやアミノ酸系両性界面活性剤、疑似セラミドなどエモリエント系の素材中心の構成ですので、使用感は良いものの髪自体が補修されていたり、強固なコーティングが守ってくれるということはないというのが特徴
です。つまり、髪の表面的な改善に終始しているという感じ。
ですので、本格的にカラーのアフターケアとして使うには能力不足が否めないということになります。
単なるコンディショナーとしては有能ですがね。
カラー用という前提で話さざるを得ませんから、必然的にちょっと見方が厳しくなりました。
それだけ、カラーリングが髪や頭皮に与える影響は大きいということで、早く回復させてあげることが大事なのです。
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