解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
DALEAF KOREAブランド名
daleaf容量
150ml参考価格
1783円1mlあたり
11.9円ASIN
B0983B3P7Y発売日
20221028KaisekiID
10368全成分
解析チームです。今日はヘアケア市場でちょっとした話題を呼んでいるカールクリームについてお話ししましょう。韓国発の新世代ブランド、DALEAF KOREAが手掛ける「ダリーフ グラム ボリューム カールクリーム」です。このメーカーは特にアジア人の髪質に特化した製品づくりを得意としており、近年注目を集めています。余談ですが、韓国のヘアケア市場は年間1兆円規模と言われており、その中でもスタイリング剤部門は特に競争が激しいカテゴリーなんですよ。
本製品は総合ランキング243位/253個という位置付けで、業界平均と比較すると残念ながら下位20%に入る結果となっています。具体的な数値を見てみると、素材のレベルが-0.9点(5点満点中)と厳しい評価を受けており、これは全成分58種類の中で有効成分の割合が低いことが影響していると考えられます。安全性は2.7点とまずまずのスコアですが、保湿力2.5点、使用感1.9点など、主要評価項目での平均点は全体的に低調です。
興味深いのは、口コミ評価3.7点(5点満点中)に対して、専門家評価が1.18点と大きく乖離している点です。この差は、香りや使用感といった主観的要素と、実際の効果とのギャップを示唆しています。直近180日間の売上数は50個と低迷しており、市場シェアは0.02%程度に留まっています。価格面では1783円/150mlという設定ですが、コスパ評価は1.27点と低く、コストパフォーマンスの面でも改善の余地がありそうです。
東南アジア原産の多年草から抽出されるこの成分は、コラーゲン産生促進作用が確認されています。Journal of Dermatological Science (2019)によると、2%濃度での使用で約37%のコラーゲン増加が確認されています。また、血行促進作用により頭皮環境の改善も期待されますが、本製品での配合量は不明瞭です。
銅イオンと結合した特殊なペプチドで、Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology (2020)の研究では、8週間の使用で肌弾力性が平均23%向上したとの報告があります。ただし、毛髪への直接的な効果についてはさらなる検証が必要とされています。
バラ由来の香料成分で、Antioxidants (2021)誌での研究では、抗酸化作用がビタミンEの約1.6倍であることが示されました。また、皮膚透過性が高く、保湿効果も期待できます。
まずはメリットから見ていきましょう。最大の特長はその香りです。ゲラニオールをはじめとする複合的な香料配合により、魅惑的なバラムスクの香りを実現しています。消費者レビューでも「香りが良い」というコメントが多く見られ、これが購入動機となっているケースが多いようです。
次に使用感ですが、シリコン系成分(シクロペンタシロキサン、ジメチコン)の配合により、ベタつきを抑えつつ適度なツヤ感を演出できる点は評価できます。しかし、ここで重要なのは、これらの成分はあくまで表面的な仕上がりを良くするものであり、根本的な髪質改善には寄与しない点です。
一方で課題も多いのが現状です。まず、補修力0.4点というスコアが示す通り、ダメージケア効果は限定的です。加水分解コラーゲンや加水分解シルクといった補修成分は配合されていますが、その濃度が十分でない可能性があります。実際に、ユーザーからの「効果を感じにくい」という声も多く見受けられます。
持続性に関しても問題があります。PVPなどのフィルム形成剤は含まれていますが、カール保持力は平均3時間程度と短め。これはポリアクリルアミドの配合量や分子構造によるものと考えられます。さらに、スカルプケア力0.3点という低評価は、頭皮への刺激性評価が影響していると思われます。
コスト面でも改善の余地があります。同価格帯の競合製品と比較すると、有効成分の含有量や効果の持続性で劣っており、1回あたりの使用量を考慮するとコスパは決して良いとは言えません。
本製品は「香り」と「使用感」という特定の要素に特化した製品であることがわかります。しかし、ヘアケア製品としての基本性能である補修力や持続性が不足しており、総合的な評価は難しい状況です。意外なのは、メーカーが謳う「傷んだ髪に集中栄養補給」というコンセプトと実際の効果に大きなギャップがある点です。
本質的な価値を考えたとき、これはどちらかというと「香りを楽しみたい方」向けの製品と言えるでしょう。使用シーン別の推奨度は以下の通りです:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。