解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
P&Gブランド名
パンテーン容量
200ml参考価格
1880円1mlあたり
9.4円JANコード
4902430682121ASIN
B01A6OE60Y発売日
20160105KaisekiID
7981全成分
今回は、P&Gの「パンテーン PRO-V トリートメントウォーター 毛先まで傷んだ髪用」を解析してみました。紫外線やドライヤーによるダメージから髪を守るというこのトリートメントウォーター、果たしてその実力やいかに?
パンテーンと言えば、言わずと知れたヘアケアブランドの大御所ですよね。でも、この製品、ちょっと期待はずれな結果になってしまいました。何がいけないのか、詳しく見ていきましょう。
まず、このトリートメントウォーターの総合評価ですが、607製品中488位、総合点は5点満点中わずか1.93点という散々な結果に。特に素材のレベルの低さが目立ち、0.6点と最低評価に近い数字になっています。髪補修力やスカルプケア力も2点前後とかなり心もとない感じ。コスパ評価も1.8点と厳しい結果になりました。
成分表を見てみると、その理由がよく分かります。製品の大半が防腐剤で占められていて、ヘアケア成分は僅かしか含まれていないんです。しかも、その数少ないヘアケア成分も、リスクの方が大きくて期待できる効果はほとんどなさそう。むしろ繰り返し使うことで髪の状態が悪化していきそうな感じすらします。
正直言って、これなら素手で水道水をかけた方がよっぽどマシと言いたくなるくらいの内容です。ヘアケア製品の選択肢の中でも、かなりヤバい部類に入るんじゃないでしょうか。一体どういう考えでこの製品を作ったのか、首を傾げざるを得ません。
このトリートメントウォーターのメリットを探すのは至難の業ですが、強いて言えば、さらりとした使い心地と、ほのかに香る花々の香りくらいでしょうか。でも、それって本質的なヘアケアとは関係ないですよね。
一方、デメリットは山ほどあります。ほとんど意味のない防腐剤だらけの処方、リスクの高いヘアケア成分、髪の状態を悪化させかねない使用感などなど。Xing et al.(2016)の研究でも、フェノキシエタノールのような防腐剤の過剰使用が、髪に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。
ちなみに、パンテーンには2,000円近い高級トリートメントもラインナップされていますが、あれも中身はこれとほとんど変わらないんですよね。値段だけ高くても、髪の健康に寄与するとは思えません。
価格面でも、200mlで1,880円というのは決して安くはありません。この内容でこのお値段は、コスパの面でも到底おすすめできるものではないというのが正直な感想です。もっと良い選択肢はいくらでもあるはずです。
さて、ここまでパンテーン PRO-V トリートメントウォーターの解析結果を見てきましたが、いかがでしたか?正直、こんな製品がドラッグストアの棚に堂々と並んでいること自体が信じられない気持ちです。
結論を言えば、このトリートメントウォーターは、「わりと選んではいけない選択肢の一つ」だと断言できます。防腐剤がトップにくるような処方に、リスクだらけのヘアケア成分。髪の健康を本気で考えるなら、避けるべき一品です。
解析チーム的に言うと、このトリートメントウォーターは「あまり感心しないコスト削減の産物」という評価になりそうです。限りなくコストを抑えるためなら、消費者の髪の健康を軽視してしまう、そんな開発者の姿勢が透けて見える気がしてなりません。もう少し消費者のことを考えて欲しいですね。
今回の解析で明らかになった重要なポイントをまとめると、以下の通りです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。