カテゴリ:シャンプー
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総合点

1mlあたり
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一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収10件
メーカー
花王ブランド
サクセス容量
400ml参考価格
728円1ml単価
1.8円JAN
4901301379009ASIN
B0842XWHXH発売日
2020年2月28日ID
11780製造国
日本シリーズ名
サクセス対象の髪タイプ
男性向け・頭皮ケア向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。花王の「サクセス 薬用シャンプー」は、ドラッグストアで長年見かけるロングセラーの医薬部外品シャンプー。ECサイト売上ランキング16位という実績がある一方、解析スコアは総合2.42点と平均3.0点を大きく下回ります。何に特化した処方なのか、成分データから整理します。
スタッツを見ると、髪補修力0.9点・保湿力1.2点・スカルプケア力1.0点と、洗浄以外の機能指標が軒並み「要注意」水準です。成分数10個という極めてシンプルな処方で、コンディショニング成分・補修ポリマー・保湿成分がほぼ配合されていません。
一方で唯一際立つのが有効成分ピロクトンオラミンの存在。フケ・かゆみへの薬効を医薬部外品として担保しており、「頭皮の問題を薬効成分で解決する」という一点集中型の設計です。洗浄剤の品質スコアは3.0点(標準的)と洗浄系については最低限の設計がなされています。728円/400mlのコスパ指標2.9点は、成分構成を考慮するとやや過大評価にも映ります。
処方の設計図 ─ 成分10個の役割配分
補修ポリマー・コンディショニング剤・保湿成分の配合はなし。全成分の60%が洗浄・乳化系に集中。
EWGスコア分布(全10成分)
EWG7-10(高リスク)は0成分。ただし中リスク帯に主洗浄剤・ノニオン乳化剤が集中。
医薬部外品の有効成分として配合される抗真菌・殺菌成分。マラセチア菌(フケ・かゆみの主要因)に対して、ジンクピリチオンより高い抗真菌効果を持つことが複数の比較試験で報告されています。EWGスコアは4、pH6〜7の弱酸性域で最も活性が高く、シャンプーのpH設計と適合した条件で機能します。経皮吸収リスク0.60は「中程度」であり、頭皮へ一定量が届く浸透性も持ちます。なお強アルカリ環境では安定性が低下するため、pH管理が処方上のポイントになります。
配合リスト3番目に登場するアニオン界面活性剤。EWGスコア5・GHS感作性1B分類(感作性物質)に該当します。ラウリル硫酸Na(SLS)にエチレンオキサイドを1モル付加した改良型で、SLSより皮膚浸透性は低減されていますが、脱脂力は依然高く継続使用での乾燥が懸念されます。生分解性0.70は易分解水準で環境負荷は低め。ただし陽イオン界面活性剤・高級アルコール系成分との併用で沈殿が生じる配合上の制約があります。
ラウリン酸アミドプロピルベタイン液(EWG3)・ラウリルヒドロキシスルホベタイン液(EWG1)・アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン(EWG1、ヤシ油脂肪酸由来)の3種が補助洗浄剤として配合されており、いずれもアニオン洗浄剤の刺激緩和に有効な両性・ベタイン系界面活性剤です。アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインはラウレス硫酸系との組み合わせで刺激を下げる相乗効果が確認されており、処方上の配慮は見られます。ただしその効果は主洗浄剤の脱脂力を完全に打ち消すものではありません。
EWGスコア1・医薬部外品添加物(表示指定成分)として収載される防腐補助成分。推奨配合量0.1〜1.0%の低濃度で機能し、フェノキシエタノールとの併用で防腐効果が増強される相乗効果が報告されています。本処方ではフェノキシエタノールは非配合ですが、エタノールとの組み合わせで防腐系統を担っていると考えられます。保湿機能への寄与は限定的です。
EWGスコア3、経皮吸収リスク0.80(本処方内で最高値)。溶剤・防腐補助として配合されますが、揮発性が高く頭皮への乾燥感につながる可能性があります。一方でピロクトンオラミンの頭皮への浸透を後押しする役割が期待できます。強酸化剤・強還元剤との配合では安定性が低下するため、パーマや縮毛矯正直後の使用タイミングには留意が必要です。
余談ですが、英国皮膚科学会誌(British Journal of Dermatology)の研究によると、ピロクトンオラミン0.5%配合シャンプーは、4週間の使用でフケの可視スコアを対照群比で約60%低減したと報告されています。抗真菌成分の中でも刺激が少なくヘアケア製品への応用に適した部類に入ります。
「頭皮の薬効に全振りした、潔いシングルタスク処方」
補修も保湿もしない代わりに、ピロクトンオラミンによるフケ・かゆみ対策に機能を絞り切った医薬部外品シャンプー。スコアで見れば総合2.42点と平均大幅未満ですが、「頭皮のフケ・かゆみが気になるタイミングだけ使う」という限定的な目的に対しては薬効として成立します。普段使いのシャンプーとして補修・保湿を期待すると確実に期待値を外します。
環境負荷の観点では生分解性平均0.75と易分解水準であることは付記しておきます。
使用シーン別推奨度:
口コミ数・評価点の公開データが乏しいため傾向照合は限定的ですが、@cosmeスコア3.0/7.0(低め)という市場評価は、解析スコア2.42点と方向性が一致しています。「泡立ちは良い」という使用感の声は洗浄力を評価したものとみられますが、その洗浄力の高さがデメリットにも直結する点は解析側の指摘と乖離していません。