解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
BIJINALL(ビジナル)ブランド名
イオニコ容量
460ml参考価格
1298円1mlあたり
2.8円JANコード
4573492151582ASIN
B0BWH9K7DN発売日
20230222KaisekiID
8957全成分
このシャンプーには、多くの植物エキスやセラミド、ケラチンなどの保湿成分が含まれています。また、髪をダメージから守るための「ボンドメンテ処方」が採用されており、髪の色も長持ちし、つややかな髪に整えます。
このシャンプーはかなり振り幅の広い、良いところも悪いところも渾然一体です。オレフィン(C14-16)スルホン酸Naという強力な洗浄剤をベースにしたかと思えば、ココイルグルタミン酸TEAのような超しっとり系のアミノ酸系洗浄剤をミックスしたり、潤滑性が強いヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリルというクレンジングにも使われる非イオン界面活性剤を配合してみたり、この段階でも相当に振り幅が広いのがわかりますよね。
その他にもいろいろと面白いので、詳しく見ていきましょう。
ジマレイン酸プロピレンジアンモニウムは、ボンドビルディングシステム、と言われるような特徴をもつ成分です。髪の内部を補修して、髪の弾力を向上させるような効果が期待できます。
似たような成分も配合されていて、ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)、ヘマチン、セラミド、セラキュートといった成分も髪の弾力を向上させ、髪の内部を強化する特徴を持ちます。
また、コーティング成分として(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、クオタニウム-33、キトサンの配合もありますね。コーティングが均一性があり、蓄積しにくい美しい皮膜を形成します。ゼインも髪の補強やコーティング作用があります。
このように、髪を強化する面で、かなり有力な処方となっていることがわかります。成分の選択については、トップレベルに近い印象を受けます。表面的な効果だけでなく、髪の内部から強化し、弾力を向上させる点において、このシャンプーは期待が非常に高いと思われます。
このシャンプーについて気になる点は、値段があまりにも安いために、適切な配合量でこれだけの成分が配合されているとは思えないことです。実際には成分表に記載されているだけで、配合量が少ない可能性もあります。また、価格が低いため、洗浄剤のクオリティーが低いことの原因の一つとなっているでしょう。添加剤のクオリティーは非常に高いですが、洗浄剤自体は高級とは言えません。このことが、このシャンプーのメリットを減少させる要因となっている可能性があります。
かなりダメージレベルの高い髪の方は、洗浄剤の品質にまず気を使いたいところですので、このシャンプーはそれほど髪のダメージが大きくない、かつ髪の弾力を向上させ、ボリュームアップさせたい方に向いているシャンプーと言えるかもしれません。
これだけ補修成分が含まれているのに、ちょっと不思議に思われるかもしれませんが、 髪のダメージを改善するよりも、柔らかい上にボリュームを与えてふんわりさせるといったイメージが近いシャンプーといえるように思いますね。洗浄剤自体もかなりクレンジングなので、仕上がりとしてはふんわりに近い感じとなりやすいタイプです。総合的に考えると、髪のハリコシを改善することが重視される内容であると考えられます。
イオニコ プレミアム ボンドメンテシャンプーは、優れた補修成分を多く含むコンディショニングシャンプーです。ただし洗浄剤は荒っぽく、ダメージ毛向きとは必ずしも言えないため、髪をふんわりボリュームアップさせたい、といった用途にぴったりでしょう。
もちろん、ダメージケア能力もあるにはありますが、洗浄剤の粗さを考えると、中程度のダメージまでの髪に対応可能、と考えたほうが良いでしょう。安くて良いシャンプーではあると思います。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。