解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ビジナルブランド名
イオニコ容量
450ml参考価格
1540円1mlあたり
3.4円JANコード
4573492151384KaisekiID
7977全成分
成分の数が多い=良いシャンプー、というわけでは決してありません。むしろ、今まで見てきた肌感では成分数が多いほど難易度が上がるようにも思います。
そんな中で、まれに良質なものもあるんですね。このシャンプーのように。
実に成分数の多いシャンプーとなっていますが、内容は見るに値するものとなっています。
アミノ酸系の洗浄剤ですが、それ以上にバランスを重視した構成で好印象を与えています。
ラウロイルメチルアラニンNa+スルホコハク酸パレス-2Naで泡立ちと泡切れの良いさっぱりした使用感を実現。洗浄力は適度。ここに両性界面活性剤とペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)をミックス。ペリセアは10秒で髪の内部に到達する超速浸透補修素材。さらに、洗浄剤の刺激を緩和したり、コーティング作用を付与するなど役割は多岐にわたります。
しっかり洗えるわりに、低刺激で機能的。さらに、非イオン界面活性剤によるさらなる低刺激化や潤滑性アップ、泡立ちの改善などを加え、コンディショニング効果もバランス良く織り込むことに成功しています。
コンディショニング効果といえば、ゼイン、セラミド、ケラチン類、ヘマチン、キトサン、18-MEAの配合もあり、もはやヘアケア性能もトリートメントの域に達する勢い。
加えてアカツメクサ花エキス+ヘマチンの育毛効果もあり。ペリセア+セラミドなどによるスキンケアという働きも美容液のように働くでしょうし、いかに様々な複雑さを内包しているかがおわかりいただけるでしょうか。
これだけの素材が一堂に会し、それでいてこのコスパ(450ml/1540円)というのは驚異的。
洗浄剤の部分だけでも十分元を取れる程度には性能がよく、さらに分厚いコンディショニング効果、安全性の向上などが折り重なるわけですから、お得と言うより他ないですよね。
コスパよし、性能もよし、期待値高いシャンプーということに異論はありません。
しかし、欠点は何もないのでしょうか。
もちろん、人によっては合わない可能性も否定できません。
まず、高いコンディショニング効果があるゆえに、さっぱり感が損なわれるということ。洗浄剤はさっぱり系、とお伝えしましたが、重厚な脇役たちによるヘアケア効果により、実際の仕上がりはしっとりした感触になる傾向にあると思われます。
このしっとり感がだめ、という可能性はあるので、例えば石けんのようなさっぱり感を求めているならNGです。いわゆるリンスインシャンプー系の感触が好きならOKでしょう。
それに、様々な素材が配合されている=肌に合わない素材がある可能性もあるという懸念も出てきます。
偶然、どれかの成分にアレルギーがあるとか、すすぎが不得意な方にとっては少し残留感が出てしまうなど、使い方によっても満足度が変わりやすい、特定の成分に強い反応が出るなどの可能性も。
あまり気にしすぎる必要はないと思いますが、基本的にコンディショニング効果の高いシャンプーはよくすすぐに限ります。よくすすいでも、品質のよいコンディショニング成分はしっかり残ってくれます。
このシャンプーのメリットは間違いなくヘアケア効果です。ダメージ部に選択的に吸着し、かつ浸透性が高く、その効果をブーストしてくれる成分もあり、髪の外側もつややかにコーティング。
シャンプーでこれだけの芸当ができるものはあまり多くありません。しかも、この値段で。
蓄積して繰り返しの使用で質感を悪化させるタイプでもありませんし、環境にもわりとやさしいタイプですね。ダメージヘアに悩む方には明らかに数段上の結果をもたらしてくれるシャンプーとなり得る存在だと思います。
もっと上があるといえばありますが、この値段以内ではかなり上質な部類といえるシャンプーです。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。