広告を含みます。
確かに、非常に強力な「髪の化粧水」です。
即効性があり、髪に浸透して補修したり、持続する保湿作用だったり、髪を非常に強く補修するという点で特に際立った効果があります。
それだけでなく、セラミドを生成する作用や ヒートプロテイン的な効果もあり、まさに一級品のトリートメントのような振る舞いを期待できるでしょう。
しかし、ひとつだけ問題があります。
しかも割と致命的な。
ステアロキシプロピルトリモ二ウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド。これらは4級カチオン界面活性剤と呼ばれる成分で、
一般的なコンディショナーや洗濯の際の柔軟剤の ベースで使われる素材です。
選択的にダメージ部分に吸着し 髪に柔軟性を与えたり帯電防止効果を付与したりする役割。
ただし、タンパク変性作用が非常に強いため、皮膚に直接塗ったり、洗い流さない製品に配合されるのは好ましくありません。
髪にだけつけると製品だとしても、髪が肌に当たったり、汗で流れたりして思わぬ皮膚トラブルを招く恐れがあります。
非常に柔軟性などの即効性を与えるというメリットがありますが、この製品にとってはそれ以外の成分は優秀なだけに、足を引っ張っているようにしか見えません。
いたずらにリスクを上昇させて、この製品の良い部分を霞ませてしまっているようです。
細胞量が極端に多いわけではないので、使ってすぐに皮膚がダメになるということではありませんが、
やはり洗い流さないことや、繰り返し使うことによるトラブルは 少なく見積もっても 可能性が高いのでは無いかと思います。
この製品が洗い流さないトリートメントではなく、一般的なトリートメントだったとしたら非常に優秀に思えるのですが少しその辺りが残念であります。
上手に使えばもちろん非常に弱った髪に有望な主効果を見せてくれるでしょう。
洗い流さないトリートメントと言いながら、実際は洗い流してしまっても効果はかなり残りますし悪い部分の多くが洗い流されるので現実的かどうかは別にしてそのような考え方もあるかなと思います。