カテゴリ:スタイリング剤
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
CMR発がん性・IARC発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因経皮吸収15件
メーカー
フィッツコーポレーションブランド
OCEAN TRICO(オーシャントリコ)容量
140ml参考価格
1650円1ml単価
11.8円JAN
4530107941716ASIN
B07VPGJR7Y発売日
2020年1月25日ID
11560製造国
日本シリーズ名
ユニバーサルハードスプレー公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。原宿発サロンプロデュースのスタイリングスプレー、OCEAN TRICO ユニバーサルハードスプレーを成分データから読み解きます。フラーレンという先進成分を搭載しながら、スタッツが示す実力の凹凸がはっきりした一本です。
総合点は2.34点(平均3.0点比 −0.66点)で、403製品中177位という位置づけ。スタッツを俯瞰すると、使用感3.5点が唯一の平均超えであり、それ以外はほぼ全域で平均を下回ります。特にスカルプケア力0.7点・髪補修力1.8点・エイジングケア力1.9点は「要注意」水準。これはスタイリングスプレーという製品カテゴリの性質上、ある程度は想定内ではあるものの、補修・保湿系成分の配合量が全体的に少ない処方設計が数値に如実に反映されています。
最も注目すべきは、ヘアスプレーという製品にフラーレンが配合されている点です。炭素60個がサッカーボール状に結合した同素体で、日本では2005年に化粧品原料として実用化。「触媒型」抗酸化剤として働き、自身が消費されることなく活性酸素を繰り返し吸着・無害化できるのが特徴です。EWGスコアは2、CIRもSafe as Usedと安全性実績は良好。一方で、フラーレンはマイクロプラスチックに該当する成分であり(当データベース収載)、環境負荷の観点からは留意が必要な点も事実です。また、鉄分・銅含有成分との併用で触媒活性に影響が出る可能性があるため、処方設計でもその点への配慮が求められます。
セット力・持続性・耐湿性を担うアニオン系アクリルコポリマーで、本製品の整髪機能の中核。EWGスコア3、推奨配合量0.5〜5.0%で、コメドジェニック度1(低リスク)。注意点としてカチオン性ポリマーとの相性が悪く、処方において拮抗しやすいため、カチオン系ヘアトリートメントとの重ね使いでは皮膜形成が阻害される可能性があります。生分解性は0.15と低く、環境残留性の観点でも他の整髪ポリマーと同様に課題があります。
ヒト皮膚の細胞間脂質に存在するセラミド2型。医薬部外品原料規格収載の信頼性の高い成分で、EWGスコア1、CIR Safe as Used。生分解性0.70は本製品の配合成分の中でも環境負荷が比較的低い部類に入ります。BGとDPGという複数の多価アルコールが共存しており、これらとの組み合わせで保湿相乗効果が期待できる処方設計は評価できる点です。ただし配合順位が後方(成分数15個中8番目以降)であることから、配合量は限定的と考えられます。
カイコ由来のシルクタンパクを加水分解・エチル化した誘導体で、毛髪への吸着性と平滑効果が特徴。EWGスコア1と安全性は高水準。生分解性0.65と同製品ポリマー群(0.15〜0.20)と比べ格段に高く、バイオ由来原料ならではの環境負荷の低さも注目点です。経皮吸収リスクは0.40と中程度で、毛髪表面への作用が主体です。
水溶性ノニオン高分子で皮膜形成に貢献しますが、吸湿性が高いため湿潤環境下でセット力が低下しやすいという弱点があります。より重要な点として、原料モノマーのN-ビニル-2-ピロリドンはIARCによりグループ2B(ヒトに対する発がん性を分類できない)に分類されており(CMR分類2)、完成品への影響は現時点では低いとされるものの、EWGスコア3と合わせて情報として把握しておく価値があります。
余談ですが、九州大学・中村浩之教授らの研究によると、フラーレンは紫外線照射下でも抗酸化活性がほとんど低下せず、スタイリング後の外出時における毛髪の光ダメージ軽減という文脈で評価されています。スタイリングスプレーにフラーレンを配合する意義は、この「セット中の紫外線防御補助」という点にあるかもしれません。
「フラーレン搭載のスタイリングファースト設計。補修力を求めると裏切られる」
使用感3.5点という唯一の平均超えスコアが示す通り、この製品の本質は整髪性能と手触りの良さに集約されます。フラーレン・セラミドNG・加水分解シルクエチルという聞こえの良い成分が並びますが、配合順位から推定される量は限定的で、「スタイリングしながらケアも」という期待には応えにくい処方バランスです。マイクロプラスチック該当成分(フラーレン)を含む点や、整髪ポリマー群の生分解性が低い点(0.15〜0.20)も、環境配慮を重視するユーザーには確認しておきたい情報です。
使用シーン別推奨度:
口コミ件数が0件のため、実使用感データとの照合は現時点では不可能ですが、メーカーの説明にある「超微粒子ミスト」「汗・雨に強い」という訴求は整髪ポリマーの処方設計と概ね一致しており、スタイリング特化製品としての製品コンセプトそのものは成分から裏付けられています。
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