総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
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メーカー
インターコスメブランド
ulumee(ウルミー)容量
480ml参考価格
1540円1ml単価
3.2円JAN
4529934001908ASIN
B0FNJWYMVK発売日
2025-09-22ID
11079全成分
解析チームです。インターコスメといえば、サロン向け製品からドラッグストア展開まで幅広く手掛けるメーカーですが、今回の「ulumee(ウルミー)グロウプロテイン トリートメント」は、髪の"しなやかさ"に焦点を当てた製品として2025年8月末に登場しました。480mlで1,540円という価格帯、61種もの成分を詰め込んだこのトリートメント、果たしてその実力はいかほどのものなのでしょうか?
解析ドットコムでの総合ランキングは2,588製品中317位。これは上位約12.3%に入る成績で、悪くありません。総合点は5点満点中3.01点と平均をやや上回る水準です。
注目すべきは使用感4.8点と保湿力5.3点という突出したスコア。一方でスカルプケア力1.9点、エイジングケア力1.6点と、頭皮ケアや年齢対策には特化していないことがわかります。要するに、「今ある髪をしっとりなめらかに仕上げる」ことに全振りした設計です。コスパは3.37点で、480mlという大容量を考慮すれば妥当なライン。髪補修力3.8点は、熱を味方につける補修成分の存在を反映した数値でしょう。
ドライヤーの熱で活性化する"ヒートアクティブ成分"の代表格。本製品ではトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルと組み合わせて配合されており、これは「うねり・絡まりを持続的に改善し、キューティクルを整える」タイプの処方です。日油株式会社の研究によると、γ-ドコサラクトンは毛髪のアミノ基と反応して共有結合を形成し、洗髪後も効果が持続するとされています。
こちらも熱反応型の成分。加熱によって毛髪ケラチンとアミド結合を形成します。この結合は単なる吸着よりも強固で、毛髪の疎水性(水をはじく性質)を高めます。簡単にいうと、「髪の内部から撥水コートをかける」イメージ。γ-ドコサラクトンとのダブル採用は、熱を使うほど髪が整っていく設計思想を示しています。
羊毛由来のコンディショニング成分で、髪のキューティクル最外層に存在する18-MEA(18-メチルエイコサン酸)を多く含みます。18-MEAは健康な髪に本来備わっている脂質成分で、パーマやカラーで失われやすい要素。これを外部から補給することで、キューティクルの接着・保護効果が期待できます。
熱反応
γ-ドコサラクトン
メドウフォーム-δ-ラクトン
表面保護
クオタニウム-33
18-MEA補給
油脂補給
バオバブ種子油
各種植物オイル
アフリカの「生命の樹」から採れるオイル。オレイン酸とリノール酸をバランスよく含み、ビタミンEによる抗酸化作用も期待できます。本製品にはホホバ種子油、アルガンオイル、アボカド油なども配合されており、油脂類の重ね技で保湿力5.3点という高スコアを実現しています。
カシミヤの毛は細くて柔らかく、保湿性に優れることで知られています。そこから抽出されたケラチンは、羊毛ケラチンよりもしなやかな質感を与えるとされます。5種のセラミドや加水分解シルクとの併用で、「柔らかさ」という方向性を明確に打ち出した処方です。
競合と比較すると、同価格帯のトリートメントで熱反応成分のダブル配合+18-MEA補給を実現している製品は多くありません。ただし、補修力という点では「もう一声」欲しいところ。即効性より持続性、派手さより堅実さを選んだ処方といえます。
「毎日コツコツ貯金するタイプのトリートメント」
派手な一発逆転はないけれど、使い続けるほどに髪の状態が底上げされていく——そんな設計です。γ-ドコサラクトンとメドウフォーム-δ-ラクトンの熱反応ダブル配合は、ドライヤーを毎日使う人にとって理にかなった選択。18-MEA補給と保湿力の高さも相まって、「なんとなく調子がいい」状態を長くキープできる可能性を感じます。
ただ、正直なところ「これじゃなきゃダメ」という決定打には欠けます。総合317位/2,588製品という成績は立派ですが、裏を返せば上位12%止まり。頭皮ケアやエイジング対策を求めるなら別の選択肢を検討すべきでしょう。
最終的な評価として、「堅実で真面目な中堅トリートメント」という印象です。突き抜けた個性はないものの、基本をしっかり押さえた処方は好感が持てます。熱スタイリングが日課の方、しっとり系の仕上がりが好みの方は、一度試してみる価値はあるでしょう。長い目で見れば、髪質改善の助けになってくれるかもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。