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安っぽさの中に良い添加成分がごった返す、いびつなシャンプー。
洗浄剤の部分だけを見たら、まったく魅力を感じない、安い市販品の一つ程度にしか思えないクオリティだが、実際に使ってみると高級品を使っていると錯覚させるような工夫がなされている。
単純に言ってしまえば、リンスインシャンプーのようなものだが、そのリンスの部分にやや力が入っている処方と言えるでしょう。
(C12,13)パレス-3硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが全体の大部分を占めるベース洗浄剤で、これらはラウレス硫酸Naと同等か、ある意味もっと悪い系。ここはクオリティをまったく感じないのですが、添加成分にたとえば ココイル加水分解コラーゲンK、(加水分解シルク/PG-プロピルメチルシランジオール)クロスポリマーをはじめ、ペリセア、シリコン類、ヒアロヴェールなどなど、、決して低くないレベルのコンディショニング成分を詰め込んでいるという処方です。
このような設計となると、意外に使用感や仕上がりはよく感じる可能性がありますね。もちろん、本質的には安っぽい素材でできているので、その感触ほど良い状態が長くは続きません。むしろ頭髪は乾燥傾向になっていくでしょう。
これほど添加成分に力を入れるのであれば、ベースの部分にもう少し力配分を考えてもらえたら評価も違ってきたかもしれません。それくらい、ある種の歪な処方といえる内容になっています。
豪快に洗い上げて、かつそれなりに髪が整っている、というような手間のかからないシャンプーが良い、という方であれば、もしかしたら相性が合うかも知れません。
基本的には、もう少しベースの部分が良質なシャンプーを選ばれた方がベターだと言えます。