解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
(株)サニープレイスブランド名
サニープレイス容量
150ml参考価格
1420円1mlあたり
9.5円JANコード
4580206401772ASIN
B00FPBO2VW発売日
20131008KaisekiID
10434全成分
解析チームです。今回ご紹介するのは、知る人ぞ知る実力派トリートメント、「サニープレイス アプルセル プレミアム トリートメント」!サニープレイスといえば、以前解析したザクロ精炭酸トリートメントでもお分かりのように、プロユースのクオリティを追求しつつ、ユニークな発想で製品を開発することで有名ですよね。そんなサニープレイスが、満を持して送り出すハイクオリティトリートメント。一体どんな実力を持っているのか、さっそく見ていきましょう!
まずは、この「アプルセル プレミアム トリートメント」の全体像から見ていきましょう。総合ランクは2597個中195位、総合点は5点満点中2.56点と、こちらも控えめな印象ですが、素材のレベルは3.7点と高め。注目すべきは、スカルプケア力が4.1点と非常に高い点です。これは、このトリートメントが、髪の補修だけでなく、頭皮の健康も考慮して開発されていることを示唆しています。ただし、安全性は4点と、前回のザクロ精炭酸トリートメントに比べてやや低め。これは、後述する4級カチオン界面活性剤の配合が影響していると考えられます。業界平均との比較は難しいですが、スカルプケア力の高さと素材のレベルの高さは、特筆すべきポイントと言えるでしょう。また、保湿力も4.4点と高く、髪の乾燥を防ぐ効果も期待できます。しかし、コスパは3.1点とやや低め。これは、150mlという容量と価格設定によるものかもしれません。
パーセンテージで見てみましょう。総合ランキングでは上位約7.5%に位置しており、素材レベルとスカルプケア力の高さが光ります。特にスカルプケア力は、市場に出回る多くのヘアケア製品の中でも上位に位置するでしょう。成分数は36個と、前回のザクロ精炭酸トリートメントに比べてやや少ないものの、一つ一つの成分が厳選されている印象を受けます。2013年10月8日に販売開始されたこの製品も、10年近く市場で生き残っており、一定の支持を得ていることが伺えます。
ここで少し豆知識。この「アプルセル」という名前、実はアップルセル(リンゴの細胞)をイメージしてつけられたそうです。リンゴの細胞が持つ生命力と、このトリートメントに配合された成分たちが、髪に活力を与えるという思いが込められているのかもしれませんね。
次に、このトリートメントの要となる成分を詳しく見ていきましょう。まず、注目すべきはヒドロキシプロピルキトサン。これは、創傷被覆材にも使われるキトサンを水に溶けやすくしたもので、強靭で柔軟性のある皮膜を形成し、抗菌作用も期待できるハイクオリティな素材です。髪の表面をコーティングし、ダメージから守るだけでなく、保湿効果も高めてくれる頼もしい存在です。次に、4級カチオン界面活性剤であるステアリルトリモニウムブロミド。このタイプは、4級カチオン界面活性剤の中でも比較的肌への刺激が少ないとされています。髪のダメージ部に選択的に吸着し、疎水性を改善することで、滑らかな指通りを実現します。
そして、ヘマトコッカスプルビアリスエキス。これは、アスタキサンチンを含有する藻から得られたエキスで、β-カロテンの40倍以上という強力な抗酸化力を持ちます。活性酸素を除去し、髪や頭皮の酸化を防ぎ、エイジングケアに貢献します。また、クオタニウム-33は、18-MEAという髪のキューティクルを保護している脂質成分を多く含む、羊毛由来のコンディショニング成分です。髪のツヤ、キューティクルのめくれなどを防止し、髪を保護する役割を果たします。さらに、女性ホルモン様作用のあるザクロ種子エキス、保湿効果の高いリピジュア(ポリクオタニウム-61)、そして、親水性乳化剤でありながらアクネ菌の殺菌効果も期待できるラウリン酸ポリグリセリル-10など、注目の成分が盛りだくさんです。また、アミノ酸系カチオン界面活性剤であるココイルアルギニンエチルPCAは、安全性が高く、滑らかなコンディショニング効果を付与し、ポリ-γ-グルタミン酸Naは、高い保湿力を付与します。
さらに、美白効果やコラーゲン生成促進作用のあるグルコシルルチン、防臭効果のある銅クロロフィリンNaなど、個性的な成分も配合されています。これらの成分が、互いに協力し合い、髪と頭皮を多角的にケアします。特に、複数の成分を組み合わせることで、それぞれの成分が持つ効果を最大限に引き出すという、相乗効果を狙っている点が、このトリートメントの大きな特徴と言えるでしょう。
ここで、少し余談を。このトリートメントに配合されているヘマトコッカスプルビアリスエキス、つまりアスタキサンチンは、鮭やイクラの赤い色素としても有名です。美容成分としても注目されていますが、実は、長距離を回遊する鮭のスタミナ源にもなっているんです。なんだか、髪も元気になりそうな気がしませんか?
それでは、ここからは「アプルセル プレミアム トリートメント」のメリットとデメリットを、さらに詳しく見ていきましょう。まず、最大のメリットは、ハイクオリティなエイジングケア成分を贅沢に配合している点です。前述の通り、アスタキサンチン、ザクロ種子エキス、グルコシルルチンなど、美容液に配合されるような成分が惜しみなく使用されており、髪と頭皮の老化を防ぎ、健康な状態を保つ効果が期待できます。特に、ザクロ種子エキスに含まれるエラグ酸は、美白効果が高く、シミやそばかすが気になる方にとっては、嬉しい成分でしょう。また、ヒドロキシプロピルキトサンは、髪の表面に強靭な皮膜を形成し、枝毛や切れ毛を防ぎ、髪の水分を保持する効果も期待できます。さらに、クオタニウム-33が、キューティクルを保護し、髪のツヤを向上させます。まるで、髪の表面に、鎧をまとうかのようなプロテクト効果があると言えるでしょう。
また、このトリートメントは、スカルプケア力が高いことも、見逃せないメリットです。クオタニウム-18、銅クロロフィリンNaなど、頭皮環境を整える成分が配合されており、健やかな頭皮を育みます。特に、防臭効果のある銅クロロフィリンNaは、頭皮のニオイが気になる方にとっては、非常に心強い味方となるでしょう。そして、このトリートメントの魅力は、単なるトリートメントではなく、ヘアマスクとしても使えるという点。髪全体に塗布した後、しばらく時間を置くことで、より濃厚なヘアケア効果を実感できます。まるで、エステサロンで受けるトリートメントのような贅沢な時間を、自宅で手軽に味わえるのは、大きなメリットと言えるでしょう。しかし、良い点ばかりではありません。このトリートメントのデメリットとしては、4級カチオン界面活性剤であるステアリルトリモニウムブロミドが配合されている点が挙げられます。4級カチオン界面活性剤は、髪への吸着性が高く、高いコンディショニング効果を発揮しますが、一方で、肌への刺激が強いという側面も持っています。そのため、頭皮への直塗りは、あまりおすすめできません。特に、敏感肌の方や、頭皮のトラブルを抱えている方は、注意が必要です。また、安全性スコアも4点と、前回のザクロ精炭酸トリートメントに比べて、やや低めなのも気になるところです。
さらに、髪の補修力も2.3点と、平均より低めです。これは、このトリートメントが、髪の表面をコーティングするだけでなく、内側から補修するという、より本質的なアプローチを目指しているためと考えられます。そのため、髪のダメージが著しい場合は、他のトリートメントと併用する必要があるかもしれません。そして、コスパも3.1点と、特別高いわけではありません。150mlという容量と、この価格設定を考えると、毎日のように使うには、少し躊躇してしまうかもしれません。しかし、配合成分のクオリティの高さを考えれば、決して高すぎるということはないのかもしれません。
ここで、話は変わりますが、このトリートメントの成分構成を見ていると、まるで、高級レストランのフルコースのようです。前菜には、ヒドロキシプロピルキトサンやステアリルトリモニウムブロミド。メインディッシュには、ヘマトコッカスプルビアリスエキスやザクロ種子エキス。そして、デザートには、グルコシルルチンや銅クロロフィリンNa。このように、一つ一つの成分が、役割を分担しながら、髪と頭皮を、美味しく美しくしてくれるという、なんとも贅沢なトリートメントなのです。
さて、「サニープレイス アプルセル プレミアム トリートメント」の解析、いかがでしたでしょうか?このトリートメントは、確かに、4級カチオン界面活性剤を配合しているため、頭皮への刺激が気になるかもしれません。しかし、それを差し引いても、ハイクオリティなエイジングケア成分、スカルプケア力、そして高い保湿力は、他のトリートメントにはない魅力と言えるでしょう。まるで、高級エステを受けているかのような感覚を、自宅で手軽に味わえる、まさに「プレミアム」なトリートメントです。
本製品は、単に髪の表面をコーティングするだけでなく、内側から髪と頭皮をケアし、健康な状態を保つという、本質的な価値を提供しています。配合成分からみても、まさに、髪の栄養満点フルコースといったところでしょうか。そして、意外だったのは、このトリートメントも、10年近く前から販売されているロングセラー商品であるということ。これは、一過性のブームではなく、本質的な価値が認められている証拠でしょう。メーカーが、派手な宣伝をせず、着実に製品を作り続けている姿勢が、このロングセラーを支えているのではないでしょうか。このトリートメントは、まさに「隠れた名品」と呼ぶにふさわしい、そんな印象を受けました。
では最後に、この「アプルセル プレミアム トリートメント」の推奨度を、使用シーン別にまとめましょう。
このトリートメントは、まるで、美容液を髪に塗るような、贅沢な感覚を味わえる、まさに「ご褒美トリートメント」と言えるでしょう。ぜひ、特別な日の前や、リラックスしたい時に試してみてください。それでは、また次回の解析で、お会いしましょう!
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。