解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
SpaniQブランド名
SpaniQ Nanobubble Shampoo容量
180ml参考価格
5890円1mlあたり
32.7円ASIN
B0C27CL46M発売日
20230412KaisekiID
9034全成分
スパニーク ナノバブルシャンプーは、なんと6000円近い非常に高額なシャンプーです。
特徴としては、ナノバブルシャンプーという名前の通り、炭酸をさらに進化させたような新感覚の温感処方が特徴ということです。
シュワ〜〜、というよりジュワ〜、という感じでしょうか。何やら炭酸が染み込んできそうな印象ですね。
果たしてこのシャンプーがその高額な値段に見合ったメリットをもたらしてくれるのでしょうか。そこら辺を中心に見ていきたいと思います。
ベースの洗浄剤はオレフィン(C14-16)スルホン酸Na。 これは驚いたことに非常に低コストで高洗浄力な素材を持ってきました。
言うなれば 食器洗剤用の洗浄剤のようなものなので、かなり粗く、 ダメージ 毛などには向かないタイプです。
ラウロイルメチルアラニンNaの配合、ココイルグルタミン酸TEAの添加も 見られることで、 多少はアミノ酸系感がある 洗浄性に まとまっているものと思われますが、 6000円のシャンプーでこれか、という やや 平凡な クオリティ と感じられました。
それでは、他の成分では6000円の価値を見いだすことができるのでしょうか。実は、このシャンプーは非常に種類の多い添加成分を抱えている内容となっています。ここにお金がかかっていたのか!と期待してしまうボリュームですが、そのクオリティはどうなのでしょうか。
見どころとしては、γ-ドコサラクトン、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク、カシミヤヤギケラチン、セラミドがありますね。その他はアミノ酸各種、植物エキスの抗炎症・抗酸化作用などです。
端的に言えば、添加成分も比較的凡庸と言わざるをえないかもしれません。
γ-ドコサラクトン+セバシン酸エチルは浸透性のハリ・コシ効果タイプ、セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパクは18-MEA(毛髪のバリア)構造に類似し、毛髪表面を理想的な状態に補修効果があるなど、一定のコンディショニング効果は見込めますが、それで6000円の価値があると言われるとちょっと厳しいのではないかという印象です。
やはり、ナノバブルという機能面にコストが相当かかっているのではないか、ということが推察されるシャンプーということになるでしょう。
このシャンプーのメリットとしては、強い洗浄力と炭酸(ナノバブル)の効果によって、効率よく強い洗浄が行えるという点が挙げられます。これは、脱脂力やクレンジング性能を期待している方にとってはメリットと言えます。一方、深く踏み込んだ洗浄を行いたい人にとってもメリットがあります。また、コンディショニング効果もある程度期待できるため、髪がバサバサになることもありません。
洗浄力が強いということは、それだけディープに脱脂されるということで、肌や髪の乾燥が気がかりです。ダメージ毛や肌の乾燥に悩んでいる方には比較的向かないタイプのシャンプーと言えます。
さらに、穏やかなタイプとはいえカチオン界面活性剤が含まれるなど、肌にはややリスクのある成分が散見されるシャンプーということも言えますので、やはり安全性や低刺激性を重視する方にはおすすめできないシャンプーということが言えるでしょう。
よくも悪くもディープに効いてしまうという性質上、使う人を選ぶシャンプーということになります。
スパニーク ナノバブルシャンプーは、成分単位ではクオリティを見いだすことがやや難しいように思います。高品質のシャンプーとは断言できず、どちらかというとナノバブルという機能を楽しむためのシャンプーと考える方が良いでしょう。
炭酸のメリットは様々にあり、頭皮の血行促進や界面活性剤に頼らない洗浄性など、シャンプーの性能を底上げしてくれる存在として知られています。
ただ、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naのような、そもそも洗浄力が強い界面活性剤と組み合わせるのはいかがでしょうか。必要以上に洗浄力が強くなってしまっているような懸念もあります。
なので、強い洗浄を目的としている方に限っておすすめできるシャンプーであると考えた方が良さそうですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。