カテゴリ:洗い流さないトリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性3件・内分泌撹乱性2件・経皮吸収21件
メーカー
柳屋本店ブランド
Genos容量
140ml参考価格
417円1ml単価
3円JAN
4903018261677ASIN
B000FQOS4I発売日
2003年3月3日ID
11502シリーズ名
ジェノス対象の髪タイプ
ダメージ毛・乾燥毛向けpH値
弱酸性公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。柳屋本店のGenos ジェノス ヘアクリーム 超しっとり(140ml/417円)を成分データから読み解きます。ダメージ毛・乾燥毛向けと謳われる処方ですが、スタッツが示す数字は「使用感以外、ほぼ平均以下」という厳しい現実を映していました。
総合点2.6点(平均3.0点比 −0.4点)。全21成分・775製品中のランキングデータと照合すると、突出して低い項目が3つ浮かびあがります。
スカルプケア力1.1点は平均−1.9点、全体的な安全性1.5点は平均−1.5点、髪補修力1.8点は平均−1.2点とすべて「要注意」水準。唯一、使用感3.1点(平均+0.1点)だけが標準を超えています。ヘアクリームとしての「塗った瞬間の感触」は担保されているものの、成分処方の質・安全性・機能性の面では現行価格帯においても競争力が厳しい状況です。
21成分という構成は同カテゴリ平均と大差ありませんが、後述する防腐剤群の安全性スコアが全体評価を大きく引き下げています。
EWGスコア4、コメドジェニック度3。「SE」とはSelf-Emulsifying(自己乳化型)の略称で、乳化剤として単独で水中油型を形成できる利便性の高い成分です。ただし、石鹸由来のアルカリ成分(ステアリン酸Na・K)を内包しているため、弱酸性(pH4.5〜5.5)を保ちたいダメージ毛のキューティクルには膨潤・剥離のリスクが伴います。成分間の注意情報にも「陰イオン界面活性剤との共存でリスクが増大」と記録されており、本処方に含まれるステアリン酸との組み合わせは留意ポイントです。
カシミヤヤギ由来のケラチンは羊毛由来より繊維が細く、低分子化した際の毛髪キューティクルへの吸着親和性が高いとされています。日本化粧品技術者会(SCCJ)の研究報告でも、加水分解ケラチンのキューティクル皮膜形成によるコーミング摩擦の低減効果が確認されています。しかし、本成分のpH適正域は3.5〜7.0であるのに対し、上述のステアリン酸グリセリル(SE)が内包するアルカリ性との拮抗関係が処方上の矛盾を生む可能性があります。高品質原料を配合しながら処方全体でその効果が抑制されうる点は、処方設計上の課題といえます。
トウモロコシ由来グルコースのPEGエーテル。EWGスコア3で規制上の問題はなく、ベタつきを残さない軽い保湿感が特徴です。グリセリン・ヒアルロン酸と組み合わせると相乗的な保湿効果を発揮するとされますが、本処方にはグリセリンが含まれていないため、単独の保湿効果に留まります。使用感スタッツ3.1点(唯一の平均超え)には、この成分のサラッとしたテクスチャー寄与が一因として読み取れます。
プロピルパラベンはEWGスコア6(本処方中最高値)、メチルパラベンはEWG4。両成分ともGHS感作性1B物質(皮膚感作性の懸念あり)に分類され、さらに内分泌かく乱性(EDC)疑い成分として環境・安全性指標に記録されています。防腐剤としての有効性・使用実績は80年以上あり、CIRによる安全評価は「Safe as Used」ですが、全体的な安全性スタッツ1.5点(要注意)の最大要因がこの2成分である点は、データとして明記しておく必要があります。フェノキシエタノール(GHS感作性1Bに同分類)と3成分が同一カテゴリに集中しているのは珍しくない構成ですが、安全性を重視する選択肢との比較ではマイナス材料です。
オリーブ果実油(EWG2)はオレイン酸約70〜80%と天然スクワレン・ビタミンEを含み、皮脂に近い組成で毛髪・頭皮への親和性が高い油剤です。酢酸トコフェロール(ビタミンE誘導体)との組み合わせは、酸化安定性を補完しあう関係にあり、相乗効果も確認されています。エイジングケア力スタッツは2.3点(やや物足りない)にとどまりますが、この2成分が処方後半に配置されていることを考慮すると、配合量(推定1〜3%以下)では機能的な貢献度に限界があると判断されます。
注意点:プロピルパラベン(EWG6)とメチルパラベン(EWG4)はいずれもEDC(内分泌かく乱性)疑いが指摘されており、フェノキシエタノールと3成分すべてがGHS感作性1Bに分類されています。客観的データとして把握したうえで選択の判断材料にしてください。
「使用感の良さだけが取り柄」の、正直な処方――それがこの製品の実像です。サラッとしたテクスチャーは確かに実現できていますが、それを担うのは高度な機能性成分ではなく、軽量エステルオイルと保湿ポリマーの組み合わせです。「ダメージ毛・乾燥毛向け」という訴求と、処方が示すデータの間には大きな乖離があります。
余談ですが、米国皮膚科学会(AAD)の発表によると、パラベン類の安全性については現在も議論が継続しており、特に複数のパラベン系防腐剤を組み合わせた製品での累積曝露量について引き続き研究が進んでいます。本品はメチルパラベン・プロピルパラベンのダブル配合であるため、頻繁な長期使用を想定するシーンでは一考の余地があります。
使用シーン別推奨度:
口コミ件数が少なくトレンドの把握が困難な状況ですが、@cosmeスコア4.5/7.0(普通〜やや良い水準)という数値はスタッツの「使用感3.1点のみ平均超え」という評価と、おおむね一致した実態を反映していると考えられます。
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