解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社Global Style Japanブランド名
LUFT(ルフト)ケア&デザイントリートメント容量
500ml参考価格
1980円1mlあたり
4円KaisekiID
8046全成分
PPT系トリートメント、その実力はいかに?!
ルフトトリートメントの特徴は、まずカチオン界面活性剤がベースにないことで低刺激処方となっています。
このタイプは頭皮につけたとしても安全性がわりと高い部類となります。
同時に、カチオン界面活性剤はダメージ補修の基礎となる素材ですので、その他の成分でカバーできているのか気になるところ。
Γ-ドコサラクトン+トリ(カプリル酸/カプリン酸グリセリル)は知る人ぞ知るうねり改善成分。髪にストレート感をもたらしてくれる能力を備えているようです。同時に、セラミド類によるじんわり補修効果もあり、クオタニウム-33のつや出し、抱水性の油剤のエモリエント効果、ポリペプチドによるハリ・コシ効果などを内包しています。
概ねバランスの良いヘアケア剤といえるものの、存在感が強い要素としてはエモリエント感ということになるでしょう。
各種植物オイルやトリ水添ロジン酸グリセリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、アミノ酸などを中心にたっぷりとしたエモリエント感に包まれるイメージ。コーティングの強い成分を含みませんが、総合的に様々な素材が折り重なって、1つの膜を作るような仕上がりになるでしょう。
さて、この内容で2000円を切る値段(500g)というのは、高すぎず、安くもなく、絶妙な感じですね。
良く言えば、素材のわりにコスパがよい。
悪く言えば、中途半端な印象も受けてしまう。
まず、セラミドや疑似セラミド、うねり改善、抱水性が高い素材などが並び、低刺激処方である、という内容からするとコスパは良いように感じます。
しかし、この成分数の多さを考慮すると、素材は良くても濃度が低いのは免れない。例えばセラミド1つとっても、あるのかないのかわからない程度に微量な可能性は残念ながら高いでしょう。
もし多く配合していたらこの値段は難しいでしょうし、技術的にも難易度が上がります。その他の成分すべてに言えることですが、有効性が期待できる最低限以上の濃度で含まれていないと、成分個々のメリットを体感するのは至難の業。
このあたりのことを踏まえると、決してコスパが良い製品、と断言するのは難しくなりそう。
基本的にエモリエント効果に関しては実感できるとは思います。オイル感、保湿効果の強い成分が中心なので、総合的に見てもこの部分が強く反映されるイメージです。
ただ、他の部分、とくにPPTや補修系、コーティング効果はあまり期待しないでください。カチオン界面活性剤がベースにないことで、普通よりダメージ部分を改善する能力がおちています。一時的にエモリエント感で包むことができても、すぐに手触りの悪さが戻ってきてしまうような体感になるのでは。これは、いわゆる低刺激系の宿命とも言えますし、カチオン界面活性剤の代わりに同じような役割を担える成分が乏しいことからも危惧されるデメリットです。
購入を検討されている方は、このあたりの事情をよく考慮するとよいでしょう。
素材単位では決してチープではなく、期待したくなるようなものを揃えていて悪くはないと思いました。
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