Ingredient Analysis

チロシン

成分 50件の商品に配合 ID: 1024
成分 化粧品・ヘアケア配合成分
+40

安全性
+10

素材の品質
+10

使用感
基本情報
成分名チロシン
医薬部外品名L-チロシン
INCI名Tyrosine
化学式C9H11NO3
分子量181.19 Da
由来動物性,発酵
推奨配合濃度1〜5%
適正pH域3.5〜7.0
EWGスコア1/10
コメドジェニック度0/5
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 医薬部外品承認成分
カテゴリ 成分
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
素材の品質 +10
成分の素材品質・配合価値
安全性 +40
肌・頭皮への安全性
補修力 +20
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 +10
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 +15
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 +10
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 +20
環境負荷・生分解性の評価

概要

フェノール基を持つ芳香族中性アミノ酸(L体)。フェニルアラニンから生合成される条件必須アミノ酸。生体内ではチロシナーゼによりドーパ→ドーパキノン→メラニンへと変換される色素前駆体であり、同時に甲状腺ホルモン(チロキシン)・カテコールアミン(ドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリン)の合成起点でもある。化粧品ではNMF類似成分として角質層水分量増加による保湿・ヘアコンディショニングが主目的。ケラチン構成アミノ酸(約2.4%)として毛髪との素材親和性も持つが、疎水性が高く水溶性が低いため外用塗布での吸着・浸透効率は限定的。安全性は高く皮膚刺激・感作性報告はほぼない。

チロシンの解析

チロシン(Tyrosine)は、タンパク質を構成する20種類のアミノ酸のひとつで、芳香族中性アミノ酸に分類される。フェニルアラニンから体内合成される条件必須アミノ酸であり、生体内での役割は多岐にわたる。化粧品成分としては地味な存在に見えるが、その生化学的背景は非常に興味深い。

最も広く知られる機能はメラニン合成の出発原料としての働きだ。チロシナーゼ酵素の作用によってドーパ→ドーパキノンへと酸化変換され、最終的にユーメラニン(黒褐色)またはフェオメラニン(赤黄色)が生成される。この文脈では「チロシン=シミの原因物質」とも語られる一方で、サプリメント領域では「白髪予防のためにチロシンを摂取する」という需要も存在する。同じ成分が「シミの元」でもあり「黒髪の元」でもあるという二面性は、化粧品成分の中でも異色の存在感を放つ。

化粧品・ヘアケアへの配合目的は主に保湿ヘアコンディショニング。天然保湿因子(NMF)にはアミノ酸群が多く含まれており、チロシンもその類似物として角質層水分量を底上げする効果が期待される。ただし疎水性が比較的高く水溶性が低いため、配合処方には分散・可溶化の工夫が必要で、他の親水性アミノ酸(グリシン・セリン・アルギニンなど)と比較すると配合しにくい側面がある。

ヘアケア製品での訴求ポイントはケラチンの構成成分(全アミノ酸の約2.4%)であること。「髪と同じ素材を補給する」というコンセプトは消費者に直感的に伝わりやすい。ただし洗い流しタイプの製品では、カチオン性アミノ酸(アルギニン等)と比べて毛髪への吸着・留置効率が低い点は考慮が必要。

ホワイトニング成分との関係も重要な視点だ。チロシナーゼ阻害作用を持つアルブチン・コウジ酸・ビタミンC誘導体と組み合わせる場合、チロシン自体がメラニン前駆体となるため、理論上は美白方向への効果を弱める可能性がある。美白目的の製品への配合には文脈の整合性を慎重に確認すべきだ。

安全性は非常に高く、食品にも豊富に含まれる内因性物質(チーズ・肉・大豆等)であり、皮膚刺激・感作性の報告はほぼない。EWGスコアも低リスク域。甲状腺疾患の治療薬(チロキシン)やドーパミン前駆体(レボドパ)と生化学的につながる成分でもあり、医薬品との接点という観点からも興味深い素材だ。

相性の良い成分

ケラチン グリセリン NMF成分

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50件の商品に配合されています(総合点順・上位50件)