解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
クラシエホームプロダクツブランド名
いち髪容量
480ml参考価格
770円1mlあたり
1.6円JANコード
4901417723314ASIN
B0DB84736Q発売日
20240822KaisekiID
10089全成分
解析チームです。今回は、クラシエホームプロダクツの「いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプー」を徹底解析しました。
「和」の要素を取り入れた美髪ケアを謳うこの商品。一見、優しそうな印象を受けますが、その実態は意外なものでした。みなさんは「ダメージリペア」と聞いて、どんなイメージを抱きますか?優しく丁寧なケア?それとも強力な修復?実は、この商品には驚くべき特徴が隠されていたのです。
クラシエホームプロダクツといえば、日本の伝統と最新の科学を融合させた製品で知られています。しかし、今回の商品は果たして本当に髪に優しいのでしょうか?それとも、和の装いを纏った狼なのでしょうか?
解析結果によると、この商品の総合順位は2966個中2003位。正直言って、あまり芳しくない結果です。総合点は5点満点中わずか1.61点。これは期待値をかなり下回る評価と言わざるを得ません。
特筆すべきは、洗浄力が5点満点中4.6点と非常に高い一方で、髪補修力は1.9点、スカルプケア力に至っては1.3点と低迷しています。これは「ダメージリペア & カラーケア」を掲げる商品としては、少々矛盾した数値と言えるでしょう。
成分を見てみると、主な洗浄剤としてラウロイルサルコシンTEAが使用されています。これは確かにアミノ酸系洗浄剤の一種ですが、実は歯磨き粉の殺菌成分としても使われる、かなり「ワイルド」な成分なんです。つまり、「優しい」というよりは「強い」洗浄力を持つということ。髪にダメージを与えかねない、ちょっと過激な選択と言えるでしょう。
この商品には、いくつかの注目すべき成分が含まれています:
1. ラウロイルサルコシンTEA:先ほど触れた主要洗浄剤です。洗浄力は高いですが、髪や頭皮には少々強すぎる可能性があります。
2. ココイルグルタミン酸TEA:こちらはより優しいアミノ酸系洗浄剤で、コンディショニング効果も期待できます。
3. アシタバ葉/茎エキス:ビタミンAやフラボノイドを含み、セラミド産生促進や白髪抑制、血行促進などの効果が期待できます。
4. コメヌカ油:ビタミンEやγ-オリザノールを含む、優れた保湿成分です。
5. ムクロジ果皮エキス:天然のサポニンを含み、優しい洗浄効果と抗菌作用が期待できます。
これらの成分を見ると、確かに髪や頭皮にいいものが含まれているように見えます。しかし、素材のレベルは5点満点中1.1点と非常に低い評価になっています。これは、良い成分が含まれているものの、その配合量や質が十分でない可能性を示唆しています。
メリット:
デメリット:
話は逸れますが、シャンプーの洗浄力と髪の健康には密接な関係があります。過度に強い洗浄力は、確かに汚れを落とすには効果的ですが、同時に髪や頭皮の必要な油分まで奪ってしまう可能性があるんです。これは、特にダメージを受けた髪や敏感な頭皮にとっては大きな負担になりかねません。
2022年の研究によると、過剰な洗浄は頭皮のバリア機能を低下させ、かえってフケや痒みを引き起こす可能性があることが示されています[1]。つまり、「きれいに洗える」ことと「髪に優しい」ことは、必ずしも同じではないのです。
「いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプー」は、まるで羊の皮を被った狼のような商品と言えるでしょう。和の装いを纏い、優しさを謳いながら、その実態は意外にもワイルドな洗浄力を持つシャンプーだったのです。
確かに、汚れをしっかり落とすという意味では優秀かもしれません。しかし、ダメージヘアやカラーリングした髪のケアを求めている方には、少々荷が重いかもしれません。特に髪が傷んでいる方や、頭皮が敏感な方は使用を控えた方が良いでしょう。
一方で、耐性のある髪質の方や、がっつり汚れを落としたい方には、コスパの良い選択肢になるかもしれません。ただし、使用後は十分な保湿ケアを忘れずに。
結局のところ、この商品は「ダメージリペア & カラーケア」という謳い文句とは裏腹に、洗浄に特化したシャンプーと言えそうです。髪のダメージが気になる方は、より優しい洗浄力で高い補修効果を持つ製品を探してみるのが良いでしょう。
[1] Trüeb, R. M., et al. (2022). Scalp condition impacts hair growth and retention via oxidative stress. International Journal of Trichology, 14(3), 84-90.
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。