解析結果

いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプー

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販売開始から 1年2ヵ月8日(434日)
いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプー
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総合点

2.33
2.33

総合ランク

3146個中 1809

成分数

33

植物エキスの数

6

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

洗浄剤の品質

0

洗浄力

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

0

注意が必要な素材

0

香り

洗練された檸檬花と清らかな桜の香り

サブカテゴリ

シャンプー

メーカー

クラシエホームプロダクツ

ブランド

いち髪

容量

480ml

参考価格

770円

1ml単価

1.6円

JAN

4901417723314

ASIN

B0DB84736Q

発売日

20240822

ID

10089
いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプー解析チャート
販売元による宣伝文
【日本の髪を本質から考える】日本の髪研究から生まれた和草のちからでダメージ補修&予防する 予防美髪 ヘアケア ブランド。艶やかで髪の動きさえも美しい、ほどきたくなる絹髪へ。
【絹髪に導く予防美髪成分】いち髪は日本女性の髪研究を重ね、髪と地肌にうるおいを与え、乾燥や摩擦などによる髪ダメージを補修&予防する成分「純・和草プレミアムエキス」を開発。さらに、ポリフェノール、アミノ酸、ビタミン類などの栄養素を含むといわれる「明日葉」エキスを配合し、ダメージ補修強化でしなやかさがアップ。
【カラーケアで美しい髪色へ】色落ち防止だけでない、予防美髪機能によりカラー等によるダメージの補修+浮き毛・切れ毛を整え、ベースづくりをすることで次のカラーまで美しい髪色を実現。
【髪にも地肌にもやさしい】シリーズ全品 サルフェートフリー 処方(硫酸系界面活性剤不使用)。シャンプーは、植物由来 アミノ酸 系洗浄成分※使用で ノンシリコン 処方。※ラウロイルサルコシンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa
【香り】洗練された檸檬花と清らかな桜の香り。シャンプー [三分咲きの香り] ≫ コンディショナー [七分咲きの香り] ≫ トリートメント [満開の香り]と香りが徐々に花開いていきます。
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いち髪 【 ダメージリペア & カラーケア 】 シャンプーの解説

和の装いに隠された「ワイルド」な正体:いち髪シャンプーの真実

解析チームです。ドラッグストアの棚で、ひときわ目を引く「和」の佇まい。クラシエが長年手がける「いち髪」は、日本の髪の美しさを追求してきたブランドとして、多くの人に親しまれてきました。その中でも「ダメージリペア&カラーケア」と銘打たれたこのシャンプーは、傷んだ髪や染めた髪色に悩む人々の救世主となるべく登場したはず。しかし、その優しいパッケージの裏で、成分たちは本当に私たちの髪に寄り添ってくれているのでしょうか?今回は特に、シャンプーの心臓部ともいえる「洗浄成分」にメスを入れ、その実態をデータと共に深く、そして率直に解き明かしていきます。

【結論速報】このシャンプー、一言でいうと?

まず結論から。このシャンプーを客観的なデータで評価すると、「洗浄力に全振りした、さっぱり感重視のパワフルウォッシャー」と言えるでしょう。解析ドットコムに登録されている3036製品中、総合順位は1795位。5点満点の総合スコアも2.33点と、正直なところ厳しい評価です。

特に注目すべきは、この極端なスコアのばらつきです。下のグラフをご覧ください。このシャンプーの個性が一目でわかります。

図1:いち髪 ダメージリペア&カラーケアシャンプーの性能評価レーダーチャート

洗浄力は5点満点中4.6点と驚異的な高さを誇る一方で、その心臓部である洗浄剤の品質は1.6点と非常に低い評価。これは、洗浄パワーは絶大だけれど、その方法がやや強引で、髪や頭皮への配慮に欠ける可能性を示唆しています。一方で、口コミサイトでは1900件以上のレビューが集まり、評価は5点満点中4.4点と高評価。この「専門的な成分評価」と「一般ユーザーの体感」の大きなギャップこそが、このシャンプーの正体を解き明かす最大の鍵です。なぜこれほど評価が分かれるのか、その理由をこれから深掘りしていきましょう。

成分表のウラを読む!注目のキープレイヤーたち

シャンプーの性格は、ほぼ洗浄成分で決まります。このシャンプーの個性を形作る、特に重要な成分をピックアップして見ていきましょう。

主役は「ラウロイルサルコシンTEA」:羊の皮を被った狼?

このシャンプーの洗浄成分のトップに記載されているのが、このラウロイルサルコシンTEAです。メーカーは「アミノ酸系洗浄成分」と謳っており、優しいイメージを持つかもしれません。しかし、これは少し注意が必要です。アミノ酸系の中でも、この成分は比較的洗浄力と脱脂力が強いタイプ。ある研究では、その殺菌性にも注目が集まるほどで、一部の歯磨き粉に配合されることがある、と言えばそのキャラクターが想像しやすいでしょうか。要するに、「アミノ酸系」という優しい響きとは裏腹に、かなりパワフルに汚れや皮脂を洗い流す力を持っているのです。これが、洗浄力スコア4.6点という高評価の立役者です。

余談ですが、界面活性剤の洗浄力は「臨界ミセル濃度(CMC)」という指標で大まかに推測できます。CMCが低いほど、少ない濃度で洗浄効果を発揮する(=洗浄力が強い傾向にある)とされます。ラウロイルサルコシン塩のCMCは、マイルドとされるココイルグルタミン酸塩などと比較して一般的に低い値を示すことが知られており、これが洗浄力の強さの一因となっています。

助演男優賞「ココイルグルタミン酸TEA」:優しさのバランサー

一方で、成分表の中盤にはココイルグルタミン酸TEAも配合されています。こちらは、アミノ酸系洗浄成分の中でも特にマイルドで、コンディショニング効果が高いことで知られています。ベビーシャンプーにも使われるほど肌に優しく、ラウロイルサルコシンTEAの強い洗浄力を少しでも和らげようとする「バランサー」としての役割が期待されます。しかし、配合順から見るとあくまで補助的な役割。シャンプー全体の性格を「優しい」方向へ大きく変えるほどの力はない、と考えるのが妥当でしょう。

この成分は、それ自体が髪に対して高い吸着性を持ち、洗い流した後も髪表面に留まって滑らかな感触を与える「エモリエント効果」が特徴です。しかし、単体では泡立ちが非常に弱いため、ラウロイルサルコシンTEAのような起泡性の高い洗浄剤との組み合わせが必須となります。この処方は、強い洗浄剤のデメリットをマイルドな成分で補おうとする、化粧品開発における典型的なアプローチの一つです。

隠し味?「ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル」の存在

この成分は、メイク落とし、特に「W洗顔不要」を謳うクレンジングオイルによく使われる成分です。水に馴染みながらも油を落とす力に長けており、シャンプーに配合されることで、スタイリング剤などの頑固な油性の汚れを落とす効果を高めています。少量であればコンディショニング効果(加脂剤)として働くこともありますが、このシャンプーの処方全体を見ると、洗浄力のブースターとして機能している可能性が高いです。

この成分は非イオン(ノニオン)界面活性剤に分類され、洗浄剤の刺激を緩和する目的で配合されることもあります。しかし、その本質は「可溶化剤」としての機能です。水に溶けにくい油性成分(香料や油性汚れ)を、水中に均一に分散させる働きをします。このシャンプーでは、スタイリング剤のシリコーンやオイルを効率よく洗い流すために、重要な役割を担っていると考えられます。

コンセプトの象徴「和草エキス」たちの現実

アシタバ葉/茎エキス、コメヌカ油、ツバキ種子エキスなど、メーカーが誇る「純・和草プレミアムエキス」。これらの成分には、セラミド産生促進や保湿、抗酸化作用など、素晴らしいポテンシャルが秘められています。例えば、2023年に行われた皮膚科学の研究では、アシタバに含まれるカルコン類が肌のバリア機能に関わる遺伝子発現を促進することが示唆されています。(出典:日本化粧品技術者会誌, 2023などの関連研究を参照)

しかし、重要なのは、これらが「洗い流す」シャンプーに配合されているという点。これらのエキスが髪や頭皮に留まり、効果を発揮する時間は非常に限られています。シャンプー時の接触時間はせいぜい数分。その間に有効成分が角層の奥深くまで浸透し、細胞に働きかけるほどの効果を期待するのは、科学的に見て非常に困難です。そのため、これらの成分はあくまで製品のコンセプトを表現し、使用感や香りを豊かにする「お守り」的な役割と捉え、過度な補修効果を期待するのは現実的ではないかもしれません。むしろ、洗い流さないトリートメントやヘアオイルでこそ、これらのエキスの真価が発揮されると言えるでしょう。

キーポイント:成分構成の要約

このシャンプーは、「ラウロイルサルコシンTEA」という強力な洗浄剤を主軸に据え、「ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル」で洗浄力を補強し、「ココイルグルタミン酸TEA」でわずかに刺激を緩和した処方です。和草エキスは、製品のイメージを形成する要素が強いと分析できます。

【本音レビュー】いち髪の「光と影」を徹底解剖

成分分析を踏まえ、このシャンプーがもたらす具体的なメリットと、見過ごせないデメリットを率直に解説します。

メリット:こういう人には「買い」かもしれない!

  1. 圧倒的な洗浄力と爽快感

    最大の長所は、やはりその洗浄力です。洗浄力スコア4.6は伊達ではありません。汗や皮脂でベタつく頭皮をリセットしたい、ワックスやヘアオイルなどのスタイリング剤を一度でしっかり落としたい、というニーズには完璧に応えてくれます。特に、脂性肌の人や、スポーツ後、夏の暑い日には、この上ないさっぱり感を得られるでしょう。口コミで「スッキリする」「泡立ちが良い」と高評価なのは、このパワフルな洗浄設計がもたらす体感に他なりません。洗浄力が高いということは、それだけ泡立ちも豊かになる傾向があり、これが多くのユーザーにとって「しっかり洗えている」という満足感に直結しているのです。

  2. コストパフォーマンスと入手性

    参考価格770円(480ml)という手頃な価格設定は、大きな魅力です。全国のドラッグストアで気軽に購入できるため、「サロン専売品は高いけど、市販品の中でも何か試したい」という層にとって、非常にアクセスしやすい選択肢となります。品質に完璧を求めなければ、日常使いのシャンプーとして十分なコストパフォーマンスと言えます。大手ECサイトでの高い売上ランキングも、この価格と入手性の良さが大きく貢献していると考えられます。

デメリット:「ダメージリペア」を名乗ることへの疑問

  1. 商品名と実態のミスマッチ

    これが最も重要なポイントです。商品は「ダメージリペア&カラーケア」を謳っていますが、成分構成はその目的と矛盾している可能性があります。髪補修力スコアが2.8点、洗浄剤の品質が1.6点というデータがそれを物語っています。ラウロイルサルコシンTEAを主軸とした高い洗浄力は、ダメージを受けてキューティクルが開きがちな髪や、カラーでデリケートになっている髪から、必要な油分やタンパク質、そして染料まで洗い流してしまうリスクをはらんでいます。

    例えるなら、繊細なシルクのドレスを、汚れ落ち抜群の作業着用洗剤で洗ってしまうようなもの。洗った直後はさっぱりしますが、長い目で見ると乾燥やダメージを助長しかねません。特にカラーケアにおいては、洗浄力が強いほど染料の流出は早まるのが一般的です。ヘアカラーの色素は髪の内部に留まっていますが、強い洗浄剤はキューティクルを膨潤させ、その隙間から色素が流れ出るのを促進してしまう可能性があります。

  2. 「アミノ酸系」のイメージ先行

    「サルフェートフリー」「アミノ酸系洗浄成分使用」という言葉は、消費者に「髪に優しい」という印象を与えます。これはマーケティング上の巧みな戦略と言えるでしょう。しかし、これまで見てきたように、同じアミノ酸系でも成分によって性格は大きく異なります。このシャンプーは、その中でも洗浄力が強いタイプを主役に据えているため、「優しいアミノ酸シャンプー」を期待して使うと、裏切られたように感じるかもしれません。特に、乾燥肌や敏感肌の人が使うと、頭皮のつっぱりや乾燥、場合によってはフケやかゆみを引き起こす可能性も否定できません。頭皮の常在菌バランスは、適度な皮脂によって保たれています。過度な脱脂は、このバランスを崩す一因となりうるのです。

【最終結論】で、このシャンプーは「買い」なの?

さて、すべての分析を終えての最終結論です。このシャンプーを擬人化するなら、「見た目はやまとなでしこ、中身は体育会系のパワフル女子」。その優しい和風のパッケージと香りのイメージとは裏腹に、中身は非常にさっぱり、はっきりとした性格の持ち主です。

率直に言って、カラーやパーマによるハイダメージに本気で悩んでいて、「補修」を最優先したい人には、積極的におすすめすることは難しいです。商品名に期待して手に取ると、その強い洗浄力に驚いてしまうかもしれません。口コミ評価が高いのは、多くの人が求める「豊かな泡立ち」と「洗った後のさっぱり感」、そして「良い香り」というシャンプーの基本的な快感を、高いレベルで満たしているからでしょう。しかし、それはあくまで短期的な使用感の話。長期的な視点でのヘアケアを考えるならば、洗浄成分の質にもっと目を向ける必要があります。

結局のところ、シャンプー選びは「自分の髪質や頭皮の状態」と「何を最も重視するか」のマッチングゲームです。このシャンプーがあなたの髪にとっての正解かどうか、以下の推奨度を参考に判断してみてください。

こんなあなたにおすすめ!利用シーン別推奨度

  1. 頭皮のベタつきや汚れをしっかり落としたい(脂性肌):◎
    パワフルな洗浄力が、過剰な皮脂や汚れをすっきりと洗い流します。
  2. スタイリング剤を毎日使う健康毛の人:◎
    ワックスやオイルなどの落ちにくい汚れも、一度のシャンプーでリセットしやすいでしょう。
  3. とにかく爽快感がほしい、さっぱりした洗い上がりが好き:○
    洗い上がりの爽快感は格別。ただし、髪のきしみが気になる可能性はあります。
  4. カラーやパーマを繰り返しているダメージヘア:△
    高い洗浄力が、髪のダメージや染料の流出を促進する恐れがあります。使用するなら、トリートメントでの念入りなケアが必須です。
  5. 頭皮が乾燥しがち、または敏感肌の人:△
    脱脂力が強いため、必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥やかゆみを悪化させる可能性があります。

もしあなたが「補修」や「保湿」を最優先するなら、同じ価格帯でも、もっと穏やかな洗浄成分(例:ココイルグルタミン酸TEAが主成分のものや、ベタイン系の洗浄剤)を主役にしたシャンプーが数多く存在します。自分の髪と向き合い、最適な一本を見つける旅の参考に、この解析が役立てば幸いです。

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