解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
クラシエブランド名
いち髪容量
180ml参考価格
761円1mlあたり
4.2円JANコード
4901417616791KaisekiID
7269全成分
いち髪独特の、高価な素材は使えないが、組み合わせの妙で使用感を最大化するというような処方がふんわりさらさらケアトリートメントにも活きています。
髪にしか使えない、というトリートメントの縛りの中では残念ながらそれほど意味を見出せない植物由来成分も多く、コメ由来系の美白効果・抗酸化作用系の効果はとくにそうですね。エイジングケアには役に立ちますが、トリートメントに関しては油分補給以上の意味はさほど見出せません。
ただ、クルミ種子油やツバキ油、ダイズ系はツヤ感や少々のハリ・コシ感に寄与しそうな予感があります。すべてが無駄というわけではなく、特徴をしっかりトリートメントに活かしている感じがします。
ちなみに、髪にしか使えないのはベースが4級カチオン界面活性剤だから、ですね。ダメージケア 、ダメージ部分の補修のベースとなる欠かせない成分ですが、肌にはリスクが大きいので髪にだけ使いましょう、という特徴があるのです。
その4級カチオン界面活性剤ですが、比較的持続性の高いステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ウェット時にも潤滑性を発揮するベヘニルPGトリモニウムクロリドといったチョイスがいち髪らしい工夫だと思います。コストの面から抜群な高級素材を使うことはできないが、こういう細かい部分で違いを生み出そうという工夫が見て取れますね。
シリコーンにしても、ジメチコンだけでなくアミノ変性シリコーンのブロック共重合体やツヤをよく出せるシリコーンもミックスしてちょっとした質の違いを生み出そうという意図も垣間見れます。ちょっぴりワセリンやパラフィンが配合されているのも使用感にコクを生み出すためでしょうか。
このあたりの細かい芸当も、いち髪が他の安い市販品と少し一線を画しているわけであり、コストが安い市販品の中で少しお勧めしたくなる理由です。
何千円もするトリートメントは買えない・・と考えている方にも納得感のある仕上がりを提供しているという意味では、いち髪の素晴らしさだなと思いますね。
使用感は納得できるクオリティ、しかし、本格的にダメージ部分を補修して、継続的にきれいな髪を保ちたいと考えているなら、次のステップへ移る必要があるかもしれません。
いち髪の素晴らしさは使用感の部分にとどまり、持続的ではなく、そもそもダメージ部分を補修しているというよりは一時的に油分で覆っている程度という解釈が近いわけです。
なので、髪を強くする、という本来のトリートメントの役割を担える本物のトリートメントを探しているなら、いち髪より上の選択肢を探すべきでしょう。
あくまでも、コストが安い中で納得できる使用感という範囲ではいち髪は良い製品だと言えますが、できることに限界があるのも事実です。
その辺をよく考えてトリートメント選びをしてみたいですね。しかしながら、いち髪の工夫力には毎回感心する次第です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。