解析結果

オルビス( ORBIS ) エッセンスイン ヘアミルク ( 洗い流さない / 無香料 )

カテゴリ:洗い流さないトリートメント

🏆 @cosmeベストコスメアワード2024 殿堂入り、@cosmeベストコスメアワード2023 総合大賞、LIPSベストコスメ2024 ヘアミルク部門1位
オルビス( ORBIS ) エッセンスイン ヘアミルク ( 洗い流さない / 無香料 )
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総合ランク

600個中 85

総合点

3.53
3.53

1mlあたり

9.4
コスパ
1.8

カテゴリ内順位

14%以内
85位 / 599製品中
上位
オルビス( ORBIS ) エッセンスイン ヘアミルク ( 洗い流さない / 無香料 ) 解析チャート

DATA口コミ・販売データ

Amazon 1 Amazonランク

@cosme 5.1 口コミ 20,679件

SAFETY成分安全性リスク

⚠️

一部の成分に注意が必要です

規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした

個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収35件

リスクスコア 0/100 | フラグ成分 0 | EWG 30件評価済み
リスクスコア
0 / 100
解析安全性値
1.0 / 5
EWG スコア
平均 2 最高 7
各指標の解説
CMR 発がん性・変異原性・生殖毒性とは
EUで化粧品への配合が原則禁止されている成分です。検出された場合は特に注意が必要です。EUのCLP規則に基づく公式分類。1A(ヒトへの有害性が確認済み)・1B(強く疑われる)・2(疑いがある)の3段階。化粧品への配合は原則禁止。
SVHC 高懸念物質とは
EUが特に懸念する物質として指定しており、長期使用に注意が必要です。EUのREACH規則が指定する「非常に高い懸念を有する物質(Substances of Very High Concern)」。発がん性・変異原性・生殖毒性のほか、内分泌かく乱・残留性・生物蓄積性が確認された成分が対象。
IARC 国際がん研究機関の分類とは
WHO傘下の機関による発がん性の国際的な評価です。グループ1は最も懸念度が高い分類です。WHO傘下のIARCによる発がん性分類。グループ1(ヒトに発がん性あり)・2A(おそらく発がん性あり)・2B(発がん性の可能性あり)・3(分類不能)・4(おそらく発がん性なし)の5段階。
CIR 米国化粧品成分審査とは
米国の独立審査機関による安全性評価です。「Safe as Used」が最も安全な判定です。米国CIR(Cosmetic Ingredient Review)による安全性評価。「Safe as Used(使用濃度で安全)」「Safe with Qualifications(条件付き安全)」「Unsafe(安全でない)」「Insufficient Data(データ不足)」で評価される。
EU規制 EU化粧品規制 Annex II / III とは
EUで使用禁止(Annex II)または使用条件が制限されている(Annex III)成分を確認できます。EU化粧品規制(EC No 1223/2009)の付属書。Annex II は化粧品への使用が全面禁止の成分リスト。Annex III は使用濃度・用途・ラベル表示に条件が設けられた制限成分リスト(例:プロピルパラベンは0.14%以下に制限)。
EWGスコアとは
スコア1〜2は低懸念。3以上は敏感肌の方は注意。公的機関の分類ではなく、米国NGOの独自評価です。米国の非営利団体EWGが運営するSkin Deepデータベースのスコア(1〜10)。1が最も安全、10が最高懸念。独自評価のため上記の公的規制機関の分類とは異なる場合があります。スコアは各成分の詳細ページで確認できます。
ENV環境・安全性指標
皮膚感作性
GHS 1B 1件
フェノキシエタノール
アレルゲン香料
なし
マイクロプラスチック
未検出
内分泌かく乱性
なし
生分解性
77%
易分解性
経皮吸収リスク
30%
低〜中リスク

SCORE解析スコア一覧

成分数 35
植物エキス 0
コスパ
1.8
安全性
3.4
素材の品質
2.2
髪補修力
1.7
育毛力
2.1
使用感の良さ
3.7
エイジングケア
3.2
ホワイトニング
3.0
保湿効果
5.0
スキンケア力
0.7
環境配慮
3.0
浸透力
4.4
即効性
4.2
持続性
4.9
ツヤ感
3.5
サラサラ感
4.9
優れた素材 1
注意素材 1
香り 無香料
広告を含みます。

商品説明

毛先までしなやかな美髪へ。傷んだ髪を芯から補修する美容液入り ヘアミルク です。 パサつき、広がり、枝毛、ツヤ不足・・・髪のお悩みは尽きないもの。エッセンスイン ヘアミルク は、そんなお悩みを解決する洗い流さないタイプの トリートメント …
広告を含みます。

ANALYZEDオルビス( ORBIS ) エッセンスイン ヘアミルク ( 洗い流さない / 無香料 ) の解説

受賞常連の保湿力、その正体は成分に宿っていたのか

解析チームです。@cosmeベストコスメアワード総合大賞、LIPSヘアミルク部門1位と受賞歴が輝かしいオルビスのロングセラー。ただし、スタッツを開いた瞬間に「これは一筋縄ではいかない処方だ」と直感しました。保湿力は文句なしの圧倒的スコアを叩き出す一方、安全性と補修力には目を覆いたくなる数字が並んでいます。受賞歴と成分実力のギャップを、データで正直に解説します。

概要:保湿の頂点と安全性の谷底が同居

総合点3.53点は761製品中82位と平均以上の水準ですが、内訳を見ると極端な凸凹処方であることが浮かび上がります。保湿力は満点の5.0点と、解析チームが計測した中でも圧倒的トップクラス。その一方で全体的な安全性は1.0点、スカルプケア力は0.7点と、いずれも「要注意」水準です。"美容液入りヘアミルク"という訴求は保湿力という1点においては正直な表現ですが、ダメージ補修特化をイメージして購入すると期待とのズレを感じる可能性があります。

スタッツ詳細(5点満点 / 平均3.0点)

バーの色:優秀 平均以上 要注意

保湿力 5.0点 ─ 圧倒的
使用感 3.7点 ─ 平均以上
エイジングケア力 3.2点 ─ 標準的
配合成分レベル 2.2点 ─ やや物足りない
コスパ 1.8点 ─ やや物足りない
髪補修力 1.7点 ─ 要注意
全体的な安全性 1.0点 ─ 要注意
スカルプケア力 0.7点 ─ 要注意

平均3.0点基準。シャンプー解析ドットコム集計

注目すべきは生分解性の高さ(35成分平均0.77)です。配合成分の多くが自然界で分解されやすい素性を持ち、環境負荷の低さは明確な強みとして評価できます。一方、EDTA-2Na(生分解性0.40)やフェニルトリメチコン(生分解性0.30)など一部成分が全体平均を引き下げています。

注目成分:処方設計の"巧みさ"と"課題"

①(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク

この製品の最大の"推しポイント"となる複合成分です。シルクタンパク質の加水分解物(フィブロイン由来ペプチド)にシリコーン骨格を化学結合させることで、「毛髪への吸着力」と「コーティングの持続性」を同時に実現しています。加水分解シルク単体では水洗いで流れてしまう弱点があり、シリコーン単体では表面をべたっとコートするだけですが、この複合体はキューティクルへの親和性とシリコーンの撥水膜形成を両立します。推奨配合量1〜5%の範囲内での使用が確認でき、熱保護効果も研究報告があります。ただし、強アルカリ処理成分や高濃度陰イオン界面活性剤との配合は効果を減弱させるため、処方中の酸性寄りpH設計(クエン酸による調整)との組み合わせは意図的な設計と読めます。

②NMFを再現する11種アミノ酸群 × マルチトール × BG

アルギニン、グリシン、セリン、アスパラギン酸、トレオニン、バリン、アラニン、プロリン、フェニルアラニン、イソロイシン、ヒスチジンと、11種のアミノ酸が同時配合されています。これは人の毛髪を構成するケラチンタンパク質のアミノ酸プロファイルに近い組み合わせであり、「外からケラチンの材料を補給する」コンセプトの処方設計です。さらに、マルチトール × BG の相乗効果は製品の実証データとして確認されており、マルチトールが大気湿度に依存しない独立保湿機能を、BGが溶解基剤として浸透経路を整えます。PCA・PCA-Na・乳酸Na・ソルビトールも加わり、NMF(天然保湿因子)の主要構成成分をほぼ網羅。保湿力5.0点の裏付けとなる処方設計の巧みさはここにあります。

余談ですが、東京農工大学の研究グループによると、アミノ酸混合物は単一アミノ酸よりも毛髪への吸着量が増加し、ケラチン補修効果が有意に高まることが報告されています。本製品のような多種アミノ酸同時配合は、この相乗吸着効果を狙った処方と考えられます。

③セトリモニウムクロリド(EWG:7 / 旧指定成分)

安全性スコア1.0点の主因の一つです。EWGスコア7は本製品の全成分中最も高く、「要注意」レベルに分類されます。セチルトリメチルアンモニウムクロリドとも呼ばれる4級カチオン界面活性剤で、毛髪表面に吸着してコンディショニング効果を発揮する一方、タンパク変性作用が強く頭皮への刺激リスクが報告されています。日本では旧指定成分(現在は規制対象外ですが、過去に配合量や使用上の注意が義務付けられていた成分)に指定された経緯があります。CIR評価は"Safe with Qualifications"(条件付き安全)に留まっており、"Safe as Used"と明記された他の多くの成分と比べてワンランク下の評価です。同じカチオン系のベヘントリモニウムメトサルフェート(EWG:4)と比較しても刺激リスクが高く、双方が同一処方に存在する点は頭皮への影響を考えると留意が必要です。

④ステアリン酸グリセリル(SE)(EWG:4 / コメドジェニック度:3)

乳化剤として機能する成分ですが、SE(自己乳化型)は石鹸成分(ステアリン酸Na・K)を内包するためアルカリ性を帯びています。毛髪のキューティクルは酸性域(pH4〜5程度)で閉じる性質があり、アルカリに傾くと膨潤・剥離が起こりやすくなります。ダメージ補修を謳う製品として、キューティクルを傷めるリスクのある成分の採用は処方上の矛盾とも解釈できます。クエン酸によるpH調整が行われているとはいえ、SE特有のアルカリ性はゼロになるわけではありません。またコメドジェニック度3はニキビリスクのある成分の中でも中〜高レベルに相当し、頭皮の毛穴付近に付着した場合の影響が気になります。

⑤イソペンチルジオール(株式会社クラレ開発)

3-メチル-1,3-ブタンジオール(商品名:イソプレングリコール)は、クラレが独自開発した日本発の多価アルコール系成分です。保湿・溶解・静菌の3機能を1成分で担い、パラベン代替の防腐補助としても機能します。EWGスコア2、CIR:Safe as Used、EU・日本ともに規制なしと安全性プロファイルは良好。さらにキューティクル補修作用の報告があり、ヘアケアとの相性が良い点が特徴です。フェノキシエタノール(GHS感作性1B分類)と組み合わせることで防腐効果を補い合う設計は合理的です。無香料処方との相性も良く、本製品のコンセプトに合った選定といえます。

安全性の補足:防腐剤のフェノキシエタノールはGHS感作性1B物質(皮膚感作性の可能性がある物質)に分類されます。洗い流さないトリートメントは頭皮への残留時間が長いため、感作性成分の影響は洗い流しタイプより考慮が必要です。EDTA-2Naについても生分解性0.40と低く、下水道経由での環境残留性が指摘されています。

メリデメ:受賞歴が語らない部分

メリット

  1. 保湿力は業界最高水準。11種アミノ酸+マルチトール×BG相乗効果+NMF4成分(PCA・PCA-Na・乳酸Na・ソルビトール)の重層設計。
  2. シルク×シリコーン複合体がツヤと指通りを演出。使用感3.7点の裏付け。@cosme総合大賞を取る"体感できる仕上がり"はここから。
  3. 生分解性0.77(易分解)で環境負荷は低水準。マイクロプラスチック該当成分ゼロ。
  4. 無香料処方。香りつきのヘアオイルや香水と競合しない設計は実用的。
  5. 経皮吸収リスクが平均0.30と低く、有効成分の過剰な体内移行リスクが抑えられている。

デメリット

  • 安全性1.0点の主因:セトリモニウムクロリド(EWG:7)が頭皮使用時の懸念材料。髪の中間〜毛先への使用に留めるのが賢明。
  • ステアリン酸グリセリル(SE)のアルカリ性がキューティクルを開かせる可能性あり。ダメージ毛補修の訴求と矛盾する局面がある。
  • 髪補修力1.7点:コーティングによる擬似補修に留まり、毛髪内部の構造的補修成分は限定的。
  • EDTA-2Na(EWG:6)の生分解性は低く(0.40)、環境残留リスクを持つ点は注意が必要。
  • コスパ1.8点:140mlで1,320円は容量あたり単価が高く、毎日使いにはやや割高感がある。
注意点:成分間の拮抗関係

ベヘントリモニウムメトサルフェート・セトリモニウムクロリド(カチオン系)とステアリン酸グリセリル(SE)(アルカリ性)の共存は、処方pHの安定管理が重要です。クエン酸によるpH補正が行われていますが、SE由来のアルカリ性をどこまで中和できているかは成分比次第。また、シルク複合体は強アルカリ・強アニオン界面活性剤との共存で活性が落ちる特性があります。

まとめ

一言で言うと:「うるおいだけが本物の、映え型ヘアミルク」

保湿力という一点においては、35成分にわたるNMFミラー設計が機能しており、乾燥・パサつきに悩む髪には即効性のある体感改善が期待できます。ただし"補修"や"安全性"という観点では成分データが正直に課題を映しており、受賞歴やブランド知名度と成分実力の間にギャップが存在します。口コミ評価の高さ(@cosme 5.1/7.0)は使用感・仕上がりへの満足度を反映しており、「保湿力・指通り」というスタッツと一致する傾向が見られます。一方、「補修力」や「頭皮ケア」への言及が少ない点は、スカルプケア力0.7点・髪補修力1.7点という数字と整合しています。

どんな人に向くか ─ 処方適合マップ

向いている

  • 乾燥・パサつきが主な悩み
  • 毛先中心の使用を想定している
  • 香りの干渉を避けたい
  • 無香料処方を重視する

要検討

  • ダメージ補修をメインに期待
  • コスパを重視したい
  • 毎日大量使用したい

向きにくい

  • 頭皮への使用を考えている
  • 成分安全性を最優先する
  • スカルプケアを期待する

使用シーン別推奨度:

  • 乾燥・広がりが気になる毛先ケア向け:保湿力5点の恩恵をダイレクトに受けられる最適シーン。ドライヤー前の熱保護も期待できます。
  • カラー・パーマ後の深刻なダメージ補修向け:補修力1.7点を踏まえると、これ一本での内部補修は期待薄。補修成分(ケラチン・セラミドなど)を持つトリートメントと組み合わせての使用が現実的です。
  • 頭皮・生え際への塗布:セトリモニウムクロリド(EWG:7)の刺激リスクを考慮し、頭皮への直接塗布は推奨しません。
  • ヘアスタイリングの仕上げ(乾いた髪):使用感の良さとツヤ付与成分の組み合わせで、スタイリングの仕上げとしての使用は有効です。
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