カテゴリ:シャンプー
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1mlあたり
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一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性9件・アレルゲン6件・経皮吸収32件
メーカー
ナプラ(napla)ブランド
ナプラ容量
1000ml参考価格
1100円1ml単価
1.1円JAN
4540688145076ASIN
B008OTIFME発売日
2021年8月31日ID
11439全成分
商品説明
解析チームです。「コスパ最強シャンプー」として長年サロン向けに支持されてきたナプラ リラベール CMC シャンプー。1000ml・1100円というプライスゾーンで何を得られ、何を諦めることになるのかを成分データから読み解きます。
総合点は3.62点(業界平均3.0比 +0.62点)と平均以上の水準ですが、スコアの内訳を見ると大きな凹凸があります。際立って高いのは洗浄剤の品質(4.7点)と配合成分のレベル(4.4点)の2項目。一方で髪補修力(1.4点)と育毛効果(1.9点)は平均を大幅に下回り、要注意水準です。「成分は面白いのに、補修という軸では別の製品」という処方設計が数字から浮かび上がります。
灰色点線:業界平均(3.0点)水準
注目すべきは洗浄剤の品質4.7点という数値で、同価格帯の一般的シャンプーが3.0〜3.5点台に集中することと比べると突出したスコアです。しかしその洗浄力(パワー)は2.3点と平均以下——これは「力づくで汚れを落とす」のではなく「肌・毛髪への負担を抑えながら洗浄する」処方設計を優先した結果と読めます。
洗浄剤の品質が圧倒的な4.7点を叩き出した核心は、この2成分によるマイルド洗浄ブレンドです。ラウロアンホ酢酸Na(EWG2・植物性)はpHに応じて電荷が変化する両性界面活性剤で、眼・粘膜刺激性が極めて低くベビー製品にも採用される安全性を持ちます。コカミドプロピルベタイン(EWG3・植物性)はアニオン界面活性剤の刺激緩和と泡質向上を担います。両者はアニオン洗浄剤(主洗浄成分の(C12,13)パレス-3硫酸Na)の刺激を挟み込むように配置され、「洗浄力はおだやかに、でも洗浄品質は高く」という処方設計の意図が明確に読み取れます。
余談ですが、アメリカ接触皮膚炎学会(ACDS)の調査によると、コカミドプロピルベタインは低濃度での使用ではアレルギー報告が有意に減少することが示されており、この処方での配合位置(3〜5番目)は適切な使用量レンジと判断できます。
成分名が長くて難解ですが、18-MEA(18-メチルエイコサン酸)誘導体を含むカチオン性補修成分です。毛髪のキューティクル間に存在する「CMCセメント層」を模倣する設計で、ダメージ部位に選択的に吸着してバリア機能を再構築します。製品名の「CMC」はまさにこの成分コンセプトを指しています。推奨配合量0.5〜3%に対して配合リストの7番目という位置は処方上有効域の下限付近と推測され、これが髪補修力1.4点(要注意)という低スコアに反映されている可能性があります。加水分解ケラチンとの相乗効果が確認されており、この組み合わせは理にかなっています。ただしGHS感作性1B物質に分類される点は留意が必要です。
EWGスコア1(最安全)と評価されるセラミド2は、毛髪のキューティクル表面の再疎水化と毛髪強度の改善に寄与します。角質層の細胞間脂質の主要構成成分であり、ラメラ液晶構造を形成してバリア機能を維持する作用が確認されています。2014年にINCI名が「セラミドNG/NS」に細分化された経緯を持つ、科学的裏付けのしっかりした成分です。配合リスト上では6番目と比較的上位に位置し、有効性を期待できる配置です。余談ですが、アムステルダム大学の研究チームによるとセラミド含有ヘアケア製品を4週間継続使用すると毛髪の疎水性が有意に回復したと報告されています。
タイムエキス・ローズマリーエキス・セージエキス・ラベンダーエキス・カモミールエキス・トウキンセンカエキスの6種が配合され、それぞれ抗菌・収れん・血行促進・抗炎症という異なる作用機序を担います。特にローズマリーエキス(EWG2)× セージエキスの組み合わせは、頭皮の抗酸化×糖化抑制という観点で相乗効果が期待できる設計です。またタイムエキス(EWG1・生分解性0.95)に含まれるチモールはフィラグリン産生を促進し、頭皮バリア機能向上に寄与するとされます。ただし、これらエキス成分は配合リスト後半に位置するため、実際の有効量は限定的な可能性があります。スカルプケア力が2.6点(やや物足りない)にとどまる理由の一端はここにあると考えられます。
生分解性の平均は0.81(易分解・環境負荷低)。マイクロプラスチックの含有もなく、環境配慮の観点では高評価できる処方です。
ラベンダー油(EWG4)はEUのアレルゲン表示義務対象成分(リナロール・酢酸リナリル)を含み、空気接触による酸化で接触アレルギーリスクが上昇します。ローズマリー油(EWG4)はGHS感作性1B物質に分類。セージ油(EWG4・CIR: Safe with Qualifications)は主成分のα/β-ツヨンが神経毒性を有し、高濃度・長期使用でけいれん誘発リスクが指摘される成分で、シャンプー製品の中では珍しい「安全マージンが狭い精油」です。この3成分を含む全体でGHS感作性1B成分が9種(全成分中)、アレルゲン性あり成分が6種確認されており、これが全体的な安全性2.9点(やや物足りない)の主要因です。ただし、シャンプーは流し落とす製品であり留置時間が短い点、各成分の実配合量は少量と推測される点は考慮が必要です。
本製品で確認されている相乗効果はグリセリン(EWG1)× BG(EWG1)の組み合わせです。グリセリンが角質層に水分を引き込む「吸湿」機能を担い、BGが水分の蒸発を抑える「保水」機能を補完することで、単独使用時より高い保湿持続性が期待できます。保湿力3.7点(平均+0.7点)というスコアの背景にはこのシンプルながら実証された処方設計があります。
ラベンダー油・ローズマリー油・セージ油・ティーツリー油・ユーカリ油の5種精油はそれぞれ単独でもGHS感作性1Bまたはアレルゲン性ありに分類されます。これらが同時に配合される「重複感作リスク」は個別評価では見えにくい点です。セージ油とティーツリー油は「酸化を避けるため酸化防止剤との同時配合が望ましい」とされており、処方上のトコフェロール(EWG1)がその役割を担っていると考えられます。
「洗浄品質はトップクラス。補修はトリートメントに委ねる前提の割り切り設計」
洗浄剤の品質4.7点・配合成分レベル4.4点という優秀〜圧倒的スコアは本物で、1000ml・1100円という価格帯で実現していることは特筆に値します。ただし、髪補修力1.4点という数値が示すように、「シャンプーで補修する」という目的には向いていません。シャンプーで頭皮と毛髪を丁寧に洗い上げ、補修はアウトバス・トリートメントで行う——そうした2ステップケアの土台シャンプーとして機能する製品です。
口コミ評価点4.62点(143件)という高評価は、「洗い上がりの軽さ・頭皮のスッキリ感」を評価するユーザー層に刺さっているからと推測され、使用感3.7点・保湿力3.7点のデータとおおよそ一致します。一方で「補修力・仕上がりのしっとり感」を期待した口コミ層では評価が分かれる傾向が読み取れ、スタッツの髪補修力1.4点との乖離が購入後の満足度を左右するポイントになります。
使用シーン別推奨度:
余談ですが、ロンドン大学キングス・カレッジの研究によると、シャンプーの「補修成分」は洗浄成分の種類によって毛髪への残留量が大きく変わることが示されています。強いアニオン系洗浄剤ほど毛髪タンパク質と電荷的に反発して成分を洗い流してしまう傾向があり、本製品のようなマイルド洗浄設計は補修成分の残留を助ける理論的メリットがある反面、補修成分の配合量自体が不足していると効果が出にくいというジレンマも抱えています。「洗浄品質の高さ」と「補修成分の配合量」は二軸で評価する必要があるのです。