珍しい個性的なタイプのシャンプーです。セラミドを始め肌の保湿成分、バリア成分でぎっしり詰まった全成分表が非常に特徴的。また、それを極力邪魔しないような洗浄剤のマイルド加減も絶妙でしょう。
なんといっても一番目を引くのが、肌バリア成分の錚々たる顔ぶれ。セラミドはもちろん、クリスマムマリチマムカルス培養液、リンゴ果実培養細胞エキス、ブドウ果実細胞エキス、マコンブエキス、スサビノリエキス、キトサンサクシナミド、フカスセラツスエキスから始まる数えるのが大変なほどの成分の数々。
角層の成熟の正常化をはじめ、アンチエイジング成分がたっぷりと配合され、非常に高い保湿作用、抗菌作用、免疫増強作用、肌の再生能力を高める効果などなど、美容液シャンプーという名前は冗談ではないのだな、ということがよくわかる内容になっています。
ただ、全成分の数が極めて多いことと、素材の割に値段が割安に感じることなどを考えても、それぞれの成分が有効濃度に達しているかどうか、という問題が出てきます。
いくら良い素材でも、その成分が機能する濃度以上に配合されていなければ期待通りの働きはしてくれません。そういう意味では、額面通り受け取るのではなく使い続ければそのような効果が得られるかもしれない程度に考えておく方が良いでしょう。
エイジングケア成分はともかく、単にシャンプーとしての洗浄剤の部分のクオリティーを見たときにこれはコストパフォーマンスが良い製品ということができます。
ココイルメチルタウリンナトリウム、ラウラミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインといった構成はとても肌にマイルドで、かつしっかり泡立ちが期待できる、泡持ちも良い素晴らしい構成です。
この部分だけを取ってみても、この値段で買うだけの価値は十分にあると言えるでしょう。エイジングケア効果が思ったよりも得られなかったとしても、洗浄剤のクオリティの部分で十分元を取れるのではないかと思います。オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが地味に添加されていたりしますが、そのへんはご愛嬌といったところでしょうか。
もしエイジングケア効果の方を重視して考えるのであれば、この部分については少し頼りない、信用しきれない部分があるので、慎重に考えてみた方がいいかもしれませんね。
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