Ingredient Analysis

カリ石ケン

アニオン界面活性剤 50件の商品に配合 ID: 77561
アニオン界面活性剤 泡立て・洗浄を担う陰イオン性界面活性剤
-25

安全性
+0

素材の品質
-20

使用感
基本情報
成分名カリ石ケン
医薬部外品名カリ石ケン素地
慣用名・別名カリ石けん素地、液体石けん基剤、脂肪酸カリウム
INCI名Potassium Soap
由来植物性,半合成
推奨配合濃度5〜15%
適正pH域9〜11
EU規制規制なし
日本規制 化粧品成分基準収載 規制なし
カテゴリ アニオン界面活性剤
成分特性チャート −100(マイナス効果)〜 +100(プラス効果)
各スコアは当サイト独自基準による評価値です
成分スコア詳細 各評価項目の詳細(スコア: −100〜+100)
洗浄力 ○ +50
皮脂・汚れへの洗浄・脱脂力
素材の品質 △ +0
成分の素材品質・配合価値
安全性 ▽ -25
肌・頭皮への安全性
補修力 ▽ -30
髪のダメージ補修・強化力
頭皮改善 △ -20
頭皮環境の改善・ケア効果
潤滑性 ▽ -25
なめらかさ・コーティング効果
育毛力 △ +0
育毛・発毛促進への寄与
使用感 △ -20
使用時の感触・仕上がり感
環境配慮 ○ +40
環境負荷・生分解性の評価

概要

脂肪酸とカリウム(KOH)を反応させた脂肪酸カリウム塩。アルカリ性(pH9〜11)で洗浄・起泡作用に優れ、液体石けんの主基材として機能。強アルカリによりキューティクルが開口し毛髪ダメージを招く。肌のNMF・天然保湿因子をラウリル硫酸ナトリウム以上に溶出し保湿能を低下させる。カルシウム・マグネシウムと結合し水不溶性の金属石けん(石けんカス)を形成しやすい。生分解性は高い。

カリ石ケンの解析

カリ石ケン素地(Potassium Soap Base)は、ヤシ油・パーム油・オリーブ油などの天然油脂にカリウム(KOH)を反応させて得られる脂肪酸カリウム塩の混合物。ナトリウム石けん(固形石けん)と異なり柔軟でペースト・液状になりやすく、液体シャンプー・洗顔料・ボディソープなどに広く採用されている。

最大の課題はそのpHにある。カリ石ケン素地を配合した製品のpHは通常9〜11というアルカリ域に達し、健常な頭皮・肌のpH(4.5〜5.5)と大きく乖離する。髪ではキューティクルが強制的に開口し、内部タンパクの流出・ダメージ蓄積・ごわつき・輝き低下を引き起こす。肌では天然保湿因子(NMF)の溶出がラウリル硫酸ナトリウム(SLS)よりも顕著とする報告があり、乾燥・バリア機能の低下につながりやすい。

さらに硬水中のカルシウム・マグネシウムイオンと反応し、水不溶性の金属石けん(いわゆる石けんカス)を形成しやすい。これが毛髪に残留すると、軋み・くすみ・コーティング剤の付着性低下を招く。一般に酸性リンス(クエン酸やリンゴ酢)を使うとこのカスが中和・除去できるのは、この反応が逆行するためだ。

一方、生分解性は極めて高く、環境中で速やかに無害物質に分解される点は合成界面活性剤に対する明確な優位性。天然由来原料に基づく点から「ナチュラル・オーガニック」製品に採用されるケースが多いが、「天然=安全・低刺激」とはならない点に注意が必要。敏感肌・アトピー肌・乾燥肌では特に使用後の緊張感・刺激感が出やすく、継続使用による慢性的なバリア障害リスクも考慮すべき成分といえる。

相性の良い成分

脂肪酸エステル グリセリン

相性の悪い成分・混合注意

カルシウム塩 マグネシウム塩 硬度成分

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