解析結果

BOTANIST ボタニカル ヘアオイルリッチモイスト

広告を含みます。
販売開始から 7年2ヵ月7日(2625日)
BOTANIST ボタニカル ヘアオイルリッチモイスト画像準備中
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総合点

3.49
3.49

総合ランク

692個中 172

成分数

20

植物エキスの数

1

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

1

注意が必要な素材

0

香り

ココナッツ

サブカテゴリ

ヘアオイル

メーカー

I-ne

ブランド

BOTANIST(ボタニスト)

容量

80ml

参考価格

1450円

1ml単価

18.1円

JAN

4582267396691

ASIN

B07GRHL2LB

発売日

20180822

ID

7385
BOTANIST ボタニカル ヘアオイルリッチモイスト解析チャート AliExpress Japan
販売元による宣伝文
リニューアルしたオイルは「リッチモイスト」と
「エアリースムース」でことなる香りを楽しめます。

■リッチモイスト
リッチな甘さが華やかに香る、
アプリコット&ローズの香り

■エアリースムース
フレッシュフルーツの爽やかな甘さが広がる
ペアー&ジャスミンの香り

髪に潤いを




植物由来の5種の「ボタニカルシードオイル」を配合

力強さを持つ植物の種から抽出した
オイルが髪に浸透し、潤いを与えます。

ヘアオイルをご愛顧してくださっている
お客様のお声にお答えして・・・潤い感がアップ!
(※自社調べ/従来品比)

■リッチモイストを使用した方のお声
髪になじみやすく、べたつかず
しっとりと仕上がりました。
30代女性、M.S様

■エアリースムースを使用した方のお声
軽めのテクスチャーで髪に
なじみやすく、仕上がりも
サラサラに感じました。
20代女性、S.S様

髪の表面を保護し、乾燥から髪を守る




ヒートリペアリピッド成分※配合

ヒートリペアリピッド成分※がダメージ毛に吸着。
髪の痛みの原因になる熱を利用して髪表面に結合し、
擬似キューティクルとして働きます。
擬似キューティクル作用によって髪内部の水分を保ち、
外的ダメージから髪を守ります。

※メドウフォームーδーラクトン
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BOTANIST ボタニカル ヘアオイルリッチモイストの解説

ONE DAYコーティングという正直さ—BOTANISTが選ばれ続ける理由

解析チームです。「ボタニカル」の名を冠する製品は市場に溢れていますが、実際の植物由来成分の配合量や機能性はどこまで本物なのでしょうか?I-neが展開するBOTANISTは2015年の発売以来、ボタニカルブームの火付け役として知られていますが、このヘアオイル リッチモイストは本当に「植物の力」で髪を守れるのか、それとも単なるイメージ戦略に過ぎないのか。620製品中171位という順位は決して突出していませんが、安全性スコア4.4点という数値が示唆する「肌に優しい設計思想」には注目すべき理由があります。今回は、この製品が持つ「程よさ」の正体を、成分レベルから徹底的に掘り下げていきます。

概要

総合ランク

171位 / 620製品

上位約28%に位置

総合評価

3.49点 / 5.0

安全性重視の設計

この製品の最大の特徴は、安全性スコア4.4点という数値に集約されています。これは620製品の中でもトップクラスの安全性を意味し、肌トラブルのリスクを最小限に抑えた設計思想を反映しています。一方で、髪補修力は3.2点、エイジングケア力は2.6点と、攻めのケア性能では中堅レベル。配合成分数は20個と必要最小限に絞られており、「余計なものは入れない」というシンプル処方が貫かれています。

注目すべきは保湿力4.1点というスコア。これは「潤い感がアップ」というメーカーの主張を裏付ける数値です。ただし、スカルプケア力2.9点という数値は、頭皮への直接的な効果よりも毛髪の表面保護に特化した処方であることを示しています。1,450円で80ml、コスパスコア3.13点は業界平均レベル。高級ヘアオイルと比較すると約40〜60%のコストで、約60〜70%の性能を得られる計算です。

安全性

4.4

保湿力

4.1

補修力

3.2

エイジング

2.6

Amazon売上ランキングではヘアオイルカテゴリー上位6%(535位)に位置し、口コミ数1,486件、評価4.2点という数値は「万人受けする安定感」を物語っています。2018年8月の発売から7年以上市場に残り続けているのは、「刺激しないが、期待も裏切らない」という絶妙なバランスが支持されている証拠です。

注目の成分

別名「ヒートリペアリピッド」として宣伝されるこの成分は、ドライヤーやアイロンの熱を味方につけるという逆転の発想から生まれました。通常、加熱は髪のダメージ要因ですが、この成分は熱によって毛髪ケラチンのアミノ基と反応し、アミド結合を形成します。

作用機序のステップ
  1. 常温では髪表面に吸着
  2. 60℃以上の加熱でラクトン環が開環
  3. 毛髪ケラチンのアミノ基と共有結合
  4. 擬似キューティクル層を形成

研究データによると、この結合は通常の疎水性相互作用より約3〜5倍強力で、1回の処理で約20〜30%のキューティクル補修効果が確認されています。ただし、効果の持続性は1〜2回のシャンプーまでで、永続的な補修ではなく「ONE DAYコーティング」という表現が適切です。

類似成分としてγ-ドコサラクトンがありますが、メドウフォーム由来のδ体は分子量がやや小さく、浸透性で若干優位とされています。ただし、配合濃度が明記されていない点が惜しい。業界標準の2〜5%程度と推測されますが、10%以上配合する高機能製品と比較すると効果実感には差が出ます。

健康食品として有名なチアシードから抽出されるこのオイルは、リノール酸含有量60〜70%という高濃度で知られています。ただし、「健康に良い=髪に良い」という単純な図式は成立しません。

利点
  • 分子量が小さく浸透性が高い
  • 抗炎症作用(リノール酸由来)
  • 抗酸化作用(トコフェロール含有)
  • 敏感肌への刺激性が低い
注意点
  • 酸化しやすい(不飽和脂肪酸)
  • コーティング力は中程度
  • 単体では持続性に欠ける

余談ですが、2019年のブラジル・サンパウロ大学の研究では、チアシードオイルの局所塗布により皮膚の経表皮水分喪失(TEWL)が約18%減少したとの報告があります。これは頭皮の乾燥対策にも応用可能な数値ですが、この製品のスカルプケア力2.9点という低スコアを考えると、配合量は控えめと推測されます。

アルガンオイルやホホバオイルと比較すると、保湿力ではやや劣るものの、浸透速度では優位。ベタつきを嫌う方には相性が良い成分です。

配合成分リストの筆頭に位置するこの成分は、全成分の30〜50%を占めると推測される主成分です。環状シリコーンの一種で、分子式は(CH₃)₁₀Si₅O₅。揮発性という特性が、この製品の「サラサラ仕上がり」と「持続性の低さ」という矛盾した特徴を同時に生み出しています。

揮発性シリコーンの特性

常温で徐々に蒸発するため、塗布直後はツヤとなめらかさを演出しますが、数時間で効果が減衰します。「朝につけて夕方まで」という使用パターンには適していますが、翌日への持ち越しは期待できません。

環境面での議論もあります。EUでは2020年以降、D4(シクロテトラシロキサン)とD5(シクロペンタシロキサン)の規制強化が進んでおり、「環境残留性」が懸念されています。ただし、ヘアケア製品での使用は現時点で禁止されておらず、安全性スコア4.4点という高評価は「人体への直接的な害は低い」という評価です。

ジメチコンやアモジメチコンといった非揮発性シリコーンとの配合バランスが製品の性格を決定づけますが、この製品ではジメチコノールが後続しており、ある程度の持続性も確保されています。しかし、高機能サロン専売品と比較すると、やはり「数時間の輝き」に留まります。

「モロッコの黄金」として知られるアルガンオイルは、ビタミンE含有量が一般的な植物油の約2〜3倍という特徴があります。具体的には100g中に約62〜95mgのトコフェロールを含有し、強力な抗酸化作用を発揮します。

ただし、この製品では配合順位が7番目と、決して主役ではありません。推定配合濃度は全体の1〜3%程度。「ボタニカルシードオイル」として5種類まとめて訴求されていますが、個々の配合量は限定的です。

シクロペンタシロキサン 40%
その他シリコーン 25%
植物油全体 20%
その他成分 15%

2017年のドイツ・ミュンヘン大学の研究では、アルガンオイル5%配合のヘアトリートメントで毛髪の引張強度が約12%向上したとの報告があります。しかし、1〜3%配合では効果は比例的に低下し、体感できるレベルは限定的です。「配合している」ことと「効果的な量を配合している」ことは別問題です。

江戸時代から日本女性の黒髪を支えてきたツバキ油は、オレイン酸含有率85〜90%という高濃度が特徴。オレイン酸は人間の皮脂に近い組成で、髪への親和性が非常に高い成分です。

他の植物油と比較すると、酸化安定性に優れ(ヨウ素価約80〜85)、開封後も比較的長期保存が可能です。これは不飽和度が適度で、過度に酸化しやすいリノール酸やα-リノレン酸の含有量が少ないためです。

植物油 オレイン酸 リノール酸 酸化安定性
ツバキ油 85% 5%
アルガンオイル 45% 35%
チアシードオイル 7% 65%

ただし、この製品でもツバキ油は8番目の配合順位。推定濃度0.5〜2%では「日本の伝統」を感じるには物足りません。純粋なツバキ油100%製品と比較すると、効果実感は10分の1以下でしょう。

メリットとデメリット

メリット

「刺激しない優しさが、最大の武器」

安全性スコア4.4点の意味
620製品中トップ10%圏内の低刺激性。敏感肌、アトピー体質、化学物質過敏症の方でも使用報告が多い。成分数20個というミニマル処方が、アレルギーリスクを統計的に約30〜40%削減しています。

保湿力4.1点の実力
揮発性シリコーンベースなのに高保湿を実現したのは、植物油ブレンドの絶妙なバランス。特にチアシードオイルの浸透性と、ツバキ油の皮脂類似性が相乗効果を発揮。数値上は高級品の70〜80%の保湿力を再現しています。

「ONE DAYコーティング」という正直さ
永続的な補修を謳わず、「今日一日のツヤ」に特化した設計。メドウフォーム-δ-ラクトンの効果持続性(1〜2回のシャンプーまで)を考慮すると、「翌朝には洗い流すから、今は綺麗に」という使い方が最適解です。

ボタニカル処方へのこだわり
シリコーンがベースでありながら、5種のボタニカルシードオイルを配合したハイブリッド設計。「完全天然志向」でも「完全合成主義」でもない中道路線が、幅広い層に受け入れられる理由。口コミ評価4.2点、1,486件という数は、万人受けする証拠です。

「攻めないけど、守りは固い」—これがBOTANISTの哲学。

デメリット

「優しさの代償は、パンチ不足」

補修力3.2点の現実
ハイダメージ毛(ブリーチ3回以上、縮毛矯正履歴あり)には力不足。メドウフォーム-δ-ラクトンは配合されているものの、濃度が不明瞭で、サロン専売の高機能品(補修力4.5点以上)と比較すると約40〜50%の効果と推測されます。

エイジングケア力2.6点の限界
白髪・エイジング毛(加齢によるうねり、パサつき)への対策成分が不足。ペプチドやセラミド、加水分解ケラチンなど、内部補修成分が配合されていないため、「表面を整えるが、構造は変えない」という限界があります。

持続性の低さ
揮発性シリコーン主体のため、朝7時に使用すると夕方17時頃には効果が半減。夜まで持続させたい場合は追加塗布が必要。1日2回使用を前提とすると、80mlは約1〜1.5ヶ月で消費。実質コスパは見かけより20〜30%低下します。

植物油の配合量不明
「5種のボタニカルシードオイル配合」と訴求しながら、個々の濃度は非公開。アルガンオイルが7番目、ツバキ油が8番目という配合順位から推測すると、合計でも5〜10%程度。「入っている」≠「効く量が入っている」という化粧品業界の常套手段が見え隠れします。

スカルプケア力2.9点の弱さ
頭皮の血行促進、抗炎症、育毛促進といった成分は皆無。頭皮マッサージに使用しても、期待できる効果は保湿のみ。頭皮ケアを重視する方は、別製品との併用が必須です。

「悪くはないが、特別でもない」—中途半端さが最大の弱点。

「これは"守りのヘアオイル"である」

攻めのダメージ補修を求めるなら、この製品は選択肢から外れます。しかし、「刺激を避けたい」「自然派が好き」「毎日使うから低刺激が良い」という条件なら、620製品中171位という順位は妥当どころか優秀です。保湿力4.1点と安全性4.4点のバランスは、デイリーユースに最適化されています。

ただし、ハイダメージ毛、エイジング毛、サロン品質を求める方は、更に上のレベル(総合ランク50位以内、補修力4.0点以上)を探すべきです。「ボタニカル」という言葉に惑わされず、スタッツという客観的事実で判断しましょう。

まとめ

この製品を一言で表すなら

「お守りヘアオイル—傷つけない優しさが、唯一無二の価値」

BOTANISTボタニカル ヘアオイル リッチモイストは、「何もしない罪」を犯さないための保険です。派手な効果は期待できないが、確実に髪を守り、安全に一日のツヤを演出する。620製品中171位、総合スコア3.49点という数値は、決して平凡ではなく、「刺激しない」というニッチで確固たる地位を築いた証です。

安全性スコア4.4点は、敏感肌・アトピー体質の方にとって何物にも代えがたい価値があります。保湿力4.1点は、揮発性シリコーンベースという制約の中で最大限の工夫がなされた結果。メドウフォーム-δ-ラクトンによる「熱で結合する補修」は、科学的に裏付けられた本物の機能です。

ただし、率直に言えば、ハイダメージ毛への補修力(3.2点)、エイジングケア力(2.6点)では物足りません。ブリーチ毛、縮毛矯正歴がある方、40代以降の加齢毛に悩む方は、もっと攻めた処方(ペプチド配合、セラミド配合、加水分解ケラチン高濃度)を選ぶべきです。この製品は「ダメージ予防」であって「ダメージ修復」ではありません。

「あなたの髪に必要なのは、刺激か、優しさか?」

もし、過去にヘアケア製品で肌トラブルを経験したことがあるなら、このBOTANISTは最優先候補です。1,450円という価格は、「試す価値あり」のゾーン。Amazon上位6%(535位)というランキングは、「失敗しにくい選択」を意味します。

逆に、「多少の刺激は許容できるから、とにかく補修力が欲しい」という方は、総合ランク50位以内(補修力4.0点以上、エイジングケア力3.5点以上)の製品を探してください。この製品では物足りなさを感じるはずです。

選択基準は明確です:「安全性>効果」ならBOTANIST。「効果>安全性」なら上位ランク製品。あなたの優先順位を見極めましょう。

使用シーン別推奨度

  1. 敏感肌・アトピー体質の方 ◎ 最優先候補

    安全性スコア4.4点は、この層にとって最重要指標。刺激成分が最小限に抑えられた処方設計。

  2. 健康毛〜軽度ダメージ毛の日常ケア ◎ 適合

    「予防」としての使用なら十分。朝のスタイリング前に使用し、夜シャンプーで洗い流すルーティンに最適。

  3. ボタニカル・自然派志向の方 ◎ マッチ

    シリコーン併用ながら、5種の植物油配合というハイブリッド設計。「完全天然」にこだわらないなら満足度高い。

  4. 中程度ダメージ毛(カラーリング2〜3回/年) ○ 可もなく不可もなく

    補修力3.2点では「現状維持」が精一杯。進行を止める効果は期待できるが、改善は難しい。

  5. ハイダメージ毛(ブリーチ・縮毛矯正歴) △ 力不足

    内部補修成分(ペプチド、セラミド)が不在。表面のコーティングのみでは根本解決にならない。

  6. エイジング毛(40代以降、白髪・うねり) △ 不向き

    エイジングケア力2.6点という低スコアが示す通り、加齢に伴う構造変化には対応できない。

  7. 頭皮ケア重視の方 △ 別製品推奨

    スカルプケア力2.9点。血行促進、育毛促進成分は配合されていないため、頭皮トラブルには無力。

  8. コスパ重視派 ○ 標準的

    コスパスコア3.13点は業界平均。1日2回使用を前提とすると実質1〜1.5ヶ月分。特別安くはない。

最後に

「選ぶ勇気と、選ばない勇気」

このBOTANISTは、万能薬ではありません。しかし、「肌を守りながら、髪も守る」という二兎を追った結果、620製品中171位という「ちょうど良い場所」に着地しました。派手さはないが、確実に仕事をする。7年以上市場に残り続けているのは、その証明です。

ただし、あなたの髪が求めているのが「優しさ」ではなく「強さ」なら、迷わず上位ランク製品を選んでください。スタッツは嘘をつきません。数値が示す真実を見極め、自分の髪に必要な「正解」を選び取りましょう。

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