解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
I-neブランド名
BOTANIST(ボタニスト)容量
80ml参考価格
1780円1mlあたり
22.3円JANコード
4582521682928ASIN
B09BDSMW2Y発売日
20220325KaisekiID
9189全成分
解析チームです。今回は、SNSでも話題のヘアケアブランド、ボタニストから、注目のヘアオイル「BOTANIST ボタニカルヘアオイル スムース」を徹底的に解析していきたいと思います。ボタニストといえば、植物由来成分を配合した、ナチュラルなイメージのブランドですよね。パッケージもオシャレで、若い世代を中心に人気を集めています。今回は、そんなボタニストのヘアオイルの実力を、徹底的に解剖していきたいと思います。
さて、まずは「BOTANIST ボタニカルヘアオイル スムース」のスタッツから見ていきましょう。総合ランクは628個中79位、総合点は5点満点中3.2点となっています。特筆すべきは、その安全性です。5点満点中4.7点と、非常に高い評価を得ています。これは、この製品が肌に優しい成分を多く配合していることを示唆しています。また、保湿力も4.3点と高く、髪の乾燥を防ぐ効果が期待できるでしょう。
一方で、髪補修力は2点とやや低め、使用感も3.7点と平均的な評価です。これは、この製品が補修効果よりも、保湿や安全性を重視していることを示していると考えられます。素材のレベルは2.8点と、平均をやや上回る程度。成分数は34個と、やや多めです。これは、様々な植物エキスやオイルを配合した結果でしょう。
この製品は、口コミ評価も4.4点と高く、売上ランキングも23位と非常に人気があることがわかります。2022年に発売された比較的最近の製品であり、直近の売上数も安定して高いことから、多くのユーザーに支持されていることがわかります。
業界平均と比較すると、この製品は安全性で大きくリードし、保湿力も高い一方で、髪補修力と使用感では平均的なレベルに留まるという結果です。パーセンテージで表すと、安全性は業界平均より約20%高く、保湿力も約15%高い一方、髪補修力は約10%低く、使用感は約5%低いといったところでしょうか。
この製品に配合されている成分の中から、特に注目すべき成分をいくつかピックアップして解説していきましょう。
この成分は、メドウフォームという植物の種子から抽出されるオイル由来の成分です。この成分は、熱に反応して髪のタンパク質と結合し、キューティクルを補修する効果が期待できます。また、髪のうねりや広がりを抑え、まとまりやすい髪に導く効果も期待できます。この成分は、髪の内部まで浸透し、ダメージを補修する効果が期待できるため、髪の強化に貢献すると考えられます。
ここで豆知識ですが、メドウフォーム-δ-ラクトンは、植物由来でありながら、非常に高い安定性を持つ成分です。熱による分解が起こりにくいため、ドライヤーの熱を利用して、より高い効果を得ることができます。この成分は、他のヘアオイルにはあまり見られない、独自の成分と言えるでしょう。
ワサビノキ(モリンガ)種子から抽出されるエキスで、「奇跡の木」とも呼ばれています。ベヘン酸を多く含み、エモリエント効果と抗酸化作用が期待できます。髪にリッチな潤いを与え、乾燥から守ってくれるでしょう。また、抗酸化作用により、髪の老化を防ぐ効果も期待できます。
ワサビノキ種子エキスは、肌にも良いとされており、化粧品にもよく使われる成分です。肌のバリア機能を高めたり、炎症を抑える効果も報告されています。このエキスを配合することで、髪だけでなく頭皮にも良い影響を与えられる可能性があります。
エンドウ豆のタンパク質を加水分解したもので、平均分子量が500と非常に小さいのが特徴です。この低分子化されたタンパク質は、毛髪内部に浸透しやすく、ダメージ補修効果が期待できます。また、植物の成長ホルモン様物質として働くペプチドを含み、毛髪の成長を促進する可能性も示唆されています。
ここで少し話は逸れますが、毛髪の主成分であるタンパク質は、非常に複雑な構造をしています。加水分解とは、タンパク質を小さく分解する反応のことです。加水分解されたタンパク質は、髪の内部に浸透しやすくなり、ダメージを補修する効果が高まります。
センニンコクの種子から抽出されるエキスで、タンパク質やポリフェノールを豊富に含んでいます。このエキスには、髪のダメージを修復し、保湿効果を高める作用があります。また、頭皮ケア効果も期待でき、頭皮の健康を維持するのにも役立ちます。
また、センニンコク種子エキスには、アントラキノン配糖体が含まれており、角質ケア効果もあるとされています。老化した角質を除去して、新しい角質の生成を促し、肌の透明感を高める効果も期待できます。肌のターンオーバーを促進し、健康な頭皮環境をサポートします。
シロキクラゲから抽出される多糖体で、非常に高い保水力を持つことで知られています。ヒアルロン酸以上の保水力があると言われており、髪や頭皮に潤いを与え、乾燥を防ぐ効果が期待できます。また、皮膚のバリア機能を高め、紫外線や乾燥から肌を守る効果も期待できます。
シロキクラゲ多糖体は、肌の表面に潤いの膜を形成し、水分蒸発を防ぐことで、肌の乾燥を防ぎます。また、肌のハリやツヤを向上させる効果も報告されており、髪だけでなく、頭皮のエイジングケアにも役立つ可能性があります。
この製品の最大のメリットは、なんといってもその高い安全性です。4級カチオン界面活性剤や、刺激の強い成分が配合されておらず、敏感肌の方でも安心して使うことができます。また、植物由来の成分が豊富に配合されているため、髪だけでなく頭皮にも優しく、毎日使い続けても安心です。特に、メドウフォーム-δ-ラクトンは、熱に反応して髪を補修する独自の成分であり、この製品の大きな特徴と言えるでしょう。さらに、保湿力も高く、乾燥しがちな髪に潤いを与える効果も期待できます。
しかし、デメリットも存在します。まず、髪補修力は、他のヘアオイルと比較して、やや低いという点が挙げられます。これは、この製品が、シリコーン系の成分をあまり多く配合していないためです。シリコーンは、髪の表面をコーティングし、ツヤや滑らかさを出す効果がありますが、過度に使うと、髪が重くなったり、他の成分が浸透しにくくなるというデメリットもあります。そのため、この製品は、シリコーンの配合量を抑え、植物由来の成分を主体にすることで、安全性と保湿力を重視していると考えられます。
また、使用感も3.7点と、飛び抜けて良いわけではありません。口コミを見ても、サラサラとした軽い仕上がりを好む人には合うものの、しっとりとした重めの仕上がりを好む人には、少し物足りないという意見もあります。この製品は、あくまでも「スムース」タイプであり、重めの仕上がりを求める方は、他の製品を検討した方が良いでしょう。さらに、香りはペアーとジャスミンで、好みが分かれるかもしれません。
この製品は、植物由来のオイルやエキスを多く配合しているため、酸化しやすいという側面もあります。そのため、開封後はなるべく早めに使い切ることが望ましいでしょう。また、直射日光の当たる場所や、高温多湿の場所での保管は避けるようにしましょう。
ここで少し話が逸れますが、植物由来の成分は、自然の恵みであり、安全性も高いというイメージがありますが、全てがそうとは限りません。中には、刺激が強かったり、アレルギーを引き起こす可能性がある成分も存在します。植物由来の成分だからといって、過信せずに、自分の肌に合うかどうかをしっかり見極めることが大切です。
さて、ここまで「BOTANIST ボタニカルヘアオイル スムース」について詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?この製品は、高い安全性と保湿力が魅力であり、特に敏感肌の方や、髪の乾燥に悩んでいる方にはおすすめです。また、メドウフォーム-δ-ラクトンという独自の成分により、髪のダメージ補修も期待できます。しかし、髪補修力や使用感は平均的なレベルに留まるため、ツヤや滑らかさを求める方には、少し物足りないかもしれません。
この製品の本質的な価値は、「安全性と潤いを両立させた、デイリーユースなヘアオイル」と言えるでしょう。毎日安心して使えるヘアオイルを探している方にとって、この製品は有力な選択肢となりうるでしょう。特に、植物由来の成分にこだわりたい方や、自然な仕上がりを好む方には、おすすめです。しかし、シリコーン系の成分を多く配合したヘアオイルのような、劇的な変化を期待している方は、この製品には期待しない方が良いでしょう。
最後に、使用シーン別の推奨度をまとめました。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。