解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
I-neブランド名
BOTANIST(ボタニスト)容量
300ml参考価格
3300円1mlあたり
11円JANコード
4562465443502KaisekiID
8048全成分
ボタニストのプレミアムはどこがプレミアムなのか!?
あの有名ブランド、ボタニストからプレミアムラインが登場。プレミアムというからには、ノーマルとは違う何かがあるのでしょう。
それを、ボタニストダメージケアトリートメントと比較しながら検証していきたいと思います。
プレミアムとダメージケアで共通する点から見ていきましょう。
ざっと挙げるとこんなところ。大方の部分では似通っているようです。潤滑性とツヤ改善がベースで、浸透性と保湿力が優れています。
共通点が多い中で、明らかに違う部分を見ていきたいと思います。
プレミアムでは、3級カチオン界面活性剤が添加されています。ダメージケアでは4級カチオン界面活性剤だけの添加でしたので、単純に若干、肌にマイルドなのかな、というくらいの違いです。
また、ベースの4級カチオン界面活性剤の配合量もプレミアムは少し控えめな感じがします。これは、もしかすると頭皮にメリットをもたらそうという意図があるのかもしれません。
植物エキスの配合量もプレミアムのほうが多い感じですし、種類についてもプレミアムのほうが凝っているという部分はあるでしょう。
非常に高い抗炎症性をもつシャクヤク根エキスをはじめ、血行促進、抗酸化、創傷治癒系のエキスが目立って配合されています。
ツヤ感、エモリエント感付与が中心のダメージケアトリートメントとは明らかに変化を感じる部分ですね。
それでは、総合的に見てプレミアムはどんなトリートメントでしょうか。
まず、しっかりとボタニストらしいツヤ感、指通り改善効果が期待できるトリートメントです。これは共通する特徴。
その上で、プレミアムの方が頭皮ケアにも重点を置いているということだと思います。
カチオン界面活性剤のパワーを少し落として、頭皮ケアエキスを中心に据えていますから、これは明らかでしょう。3級カチオン界面活性剤の添加も、そのへんの意味合いがあると思います。
ダメージケアトリートメントと比べて、コーティング力があまりないことも、頭皮につけることを前提としているのであれば合点が行きます。
頭皮ケアにも重点をおいたボタニスト。ならば頭皮ケアを考えている人に向いているかといえば、そうは思いません。
なぜなら、4級カチオン界面活性剤がしっかりと配合されているからですね。
4級カチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート)は脱毛効果がある成分でもあるので、少しばかり配合量が少なくても危険であることに変わりありません。
植物エキスのメリットを余裕で台無しにできるだけのデメリットを持っているのが4級カチオン界面活性剤なのです。
もちろん、頭皮につけなければ髪のダメージ補修の基礎として欠かせない存在なのですが、もし頭皮に使ってしまうと副作用の方が圧倒してしまうんです。
そういう意味で、プレミアムトリートメントは中途半端な処方であり、結果的にデメリットが大きい。ふつうに髪のケア重視なら、ボタニストはダメージケアタイプを使うべし。
ダメージケアよりずっと高額なのに、プレミアムの方を使う理由はほとんど見当たりません。凝った植物エキスが好き、というならわかりますが、その植物エキスの効用が役立つ設計になっていないのです。
髪に使うだけなら決して悪くないトリートメントです。割高に感じますし、その割高な理由が活用できない植物エキスにある、というのが残念。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。