解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
I-neブランド名
BOTANIST(ボタニスト)容量
495ml参考価格
1100円1mlあたり
2.2円JANコード
4571607690735ASIN
B0F2S9GZYLKaisekiID
10767全成分
解析チームです。今回は、あの“植物の恵みで全身ケア”を掲げる人気ブランド〈BOTANIST〉から登場した、2025年夏限定「モイスト アイスピーチレモネードの香り」ボディソープを解剖します。I-neの製品らしく、自然派アプローチと感性に訴える香り設計が光る一本ですが、成分をひも解くと意外な事実も…。果たしてこの製品、夏の肌に寄り添うのか?はたまた乾かしてしまうのか?真相に迫ります。
この製品、全410製品中236位と、正直言うとミドル〜やや下位のポジション。総合点は5点満点中2.24点と、やや厳しめのスコアです。中でも厳しいのが素材のレベル:わずか0.9点。これは洗浄ベースが石鹸(ラウリン酸・ミリスチン酸+水酸化K)であることが影響しています。石鹸系ボディソープはアルカリ性のため、肌のバリア機能を破壊しやすいという大きなデメリットがあります。
とはいえ、保湿力は3.8点と比較的健闘。冷感成分メントールや、植物エキスによる鎮静・保湿補助が評価されているのでしょう。ただし、エイジングケア力(2.4点)や安全性(2.7点)では平均未満。使い心地は3.3点と、香りや泡立ちでの好印象が多少スコアを底上げしています。
本製品の強みは、なんといっても香り設計の完成度。夏限定の「アイスピーチレモネード」というネーミングに偽りなしで、実際に使用した際の爽やかさと甘さのバランスは秀逸です。メントールやペパーミントエキスによる清涼感はほどよく抑えられており、肌への刺激感も少なめ。また、ツボクサやモモ葉などの“守り”の成分が含まれているのも好印象。
しかしながら、根本的な問題として見逃せないのがベースの石鹸構成。アルカリ性石鹸はpH9〜10と、肌のpH(約4.5〜6.0)から大きく逸脱しており、皮脂膜や角質細胞間脂質(特にセラミド)を溶かしやすいのです。結果、使用直後はしっとりしていても、時間が経つと乾燥感やつっぱり感を訴えるケースが多いのもこのタイプの特徴。
また、素材点が0.9点と極めて低いのは、添加されているエキス類が全体として高配合されているわけではないという裏返し。つまり「成分表で目立つけど実際には微量」といった設計が疑われます。
BOTANISTらしい世界観と香りの演出は、やはり侮れない完成度でした。とはいえ、石鹸ベースであることの根本的な限界もまた明確。本製品は「香りとその場の快感を楽しむ」ためのアイテムであり、「肌を育てる・守る」といった長期的なスキンケア効果はあまり期待できません。
肌が丈夫な人、あるいは短期的な爽快感や香りを重視する方にはフィットするかもしれませんが、敏感肌や乾燥肌の方にはやや注意が必要。限定品としての“遊び心”を楽しむための一品として使いこなすのが吉です。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。