解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
I-neブランド名
BOTANIST(ボタニスト)容量
300ml参考価格
3300円1mlあたり
11円JANコード
4562465443519KaisekiID
8047全成分
さて、超有名ボタニカルシャンプーブランド、ボタニストにプレミアムラインが登場。
さっそく、どこがプレミアムなのか?なにが変わったのかを検証していきましょう。
比較対象として、ボタニスト ボタニカルダメージケアシャンプーと比べてみます。
ベースはいずれもココイルメチルタウリンNaとラウレス-4酢酸Na。低刺激タイプのアミノ酸系+酸性石鹸という構成に、両性界面活性剤をプラス、という構成は意外にもあまり大きな違いはありません。
ココイルグルタミン酸塩が添加されているのも同じ。非イオン界面活性剤セテアレス-60ミリスチルグリコールの増粘も同じです。
洗浄剤の骨格部分はほぼ同じもの、と見ていいですね。
細かい部分はもちろん違いがありますので見ていきますと、プレミアムのほうはラウリルヒドロキシスルタインが泡立ちをきめ細かくしていますが、ダメージケアのほうはラウロイルサルコシンNa、トリイソステアリン酸PEG-160ソルビタン添加。この補助洗浄剤の質はプレミアムのほうが高いと言えますが、あくまで補助的なものなので体感がすごい違うというほどではないもの。
細かな違いはあるものの、明らかにプレミアム感あるという感じはせず?
洗浄剤以外のコンディショニング成分が違うのでしょうか。
プレミアムの方のコンディショニング成分は植物エキス中心。ダメージケアの方はヘアケア成分が充実+植物エキスという構成。
共通するのはジラウロイルグルタミン酸リシンNa(ペリセア)やサボンソウエキス。それ以外は植物エキス中心なのか、コンディショニング成分中心なのか、という具合に分かれているイメージです。
プレミアムという銘打つこの商品では、シャクヤク、イチジク、ダイズ、コメヌカ、アセロラ、アロエ、ゆず、アンズ、クズ、白樺、クロフサスグリ、マドンナリリーという感じでボタニカルというイメージがよく表現されているという感じしますね。
一方でダメージケアの方はゼイン、メドウフォームラクトン、カチオン化コメタンパク、ケラチン、という感じで名前のとおりダメージケア成分が中心です。
ここは両者ではっきりと趣向の違いが見て取れる部分となりました。
プレミアムにあって、ダメージケアにはない要素、ということでもっとも印象的な成分となったものがあります。
それは、ステアラミドプロピルジメチルアミン。3級カチオン界面活性剤ですね。
プレミアムはボタニカルなイメージを強くしている印象でしたが、なんとカチオン界面活性剤を投入してダメージヘアにも対応しようという手を打ってきました。
それにメチルグルセスー20も潤滑性をアップさせます。このあたりは明らかに非プレミアムラインにはない要素であって、体感的にも違いを生み出す要素という言い方ができると思います。
ただ、シャンプーにカチオン界面活性剤が含まれることがプレミアムなことなの?と聞かれると、そうは思いません。むしろ、肌には負担が大きいタイプの成分であり、髪にも蓄積の増加が懸念されるコンディショニング成分でもあります。
プレミアムなヘアケア、という存在ではこの中ではないです。ただ、1回目使ったときにサラサラ感を余分に感じさせることはできそう。それだけです。
さて、ボタニストプレミアムはプレミアムなのか。そろそろ結論に向かいたいと思いますが、前提としてボタニストは基本的には良いシャンプーです。良くできていますし、植物エキスの質も良いです。
ですが、ボタニストのプレミアムがより良い品質なのか?それは違う気がします。
ボタニストダメージケアシャンプーがすでに良い品質だったので、それを超えるようなシャンプーではなかった、という印象です。
植物エキスの質は高まっていますが、カチオン界面活性剤の配合で差し引きゼロ。
むしろ肌への安全性は低下し、そんなことならダメージケアシャンプーの方を使ったほうがメリット多いのでは?と思ってしまいます。
殆ど変わらなくて、リスクがより低く、潤滑性はかなりダメージケアの方が上です。
要するに、ボタニストはダメージケアを選べば間違いがありません。(2021/6現在)
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。