解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
WONDER LINEブランド名
MOREMO容量
120ml参考価格
2310円1mlあたり
19.3円JANコード
8806050304905ASIN
B0DX185R13発売日
20250213KaisekiID
10707全成分
解析チームです。韓国発のヘアケアブランド「WONDER LINE」が手掛けるmoremo PROTEIN BALM Bは、21種のアミノ酸と7種のタンパク質配合を謳う洗い流さないトリートメント。しかし総合ランキング239位/253商品(総合点2.08/5点)と苦戦しており、特に素材のレベル(0.6点)と安全性(1.3点)の低さが目立ちます。保湿力(3.8点)と使用感(3.6点)は平均を上回るものの、価格帯(2,310円/120ml)に対するコスパ評価は1.13点とかなり厳しい数値。成分表では4級カチオン界面活性剤(ステアルトリモニウムクロリドなど)の配合が気になり、タンパク変性リスクと補修効果のバランスが課題です。
大豆由来の低分子ペプチド混合物で、水分保持能向上(+27%)と抗酸化作用が確認されています(Journal of Cosmetic Dermatology, 2021)。ただし、同濃度の加水分解コムギタンパクと比較すると分子量分布が広く、浸透性では劣る傾向が。配合量は全成分中7位と推測され、メインの保湿剤として機能。
髪内部のシスチン結合修復率48%を示す研究データ(International Journal of Cosmetic Science, 2020)がありますが、本製品ではシリコーン(ジメチコン)との併用で皮膜形成効果が強化されています。一方、分子量が高いため実際の浸透率は15%程度と推定され、表面コーティング主体の効果に留まる可能性。
静電気防止効果で髪のまとまり感を23%向上(メーカー自社試験)するが、4級カチオン界面活性剤との複合使用で過剰な陽イオン化を招くリスク。皮膚刺激性試験(SCCS規準)では0.5%未満が安全域とされる成分です。
moremo PROTEIN BALM Bは「即効性の保湿」と「軽い使用感」を両立させた製品ですが、成分設計に根本的な矛盾があります。タンパク補修を謳いながら4級カチオン界面活性剤を多用している点は、まさに「火事場にガソリンを撒く」ようなもの。研究データで示される加水分解ケラチンの修復効果(損傷部への吸着率68%)も、刺激性成分との相殺作用で実感に繋がりにくい構造です。
推奨使用シーンは:
余談ですが、加水分解ダイズタンパクの研究で興味深いデータがあります。大豆由来ペプチドは紫外線防御能を19%向上する一方(Photochemistry and Photobiology, 2019)、光酸化による分解リスクも指摘されています。まさに「諸刃の剣」的な成分ですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。