カテゴリ:洗い流さないトリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
口コミの評価
カテゴリ内順位
成分に高リスクが検出されました
CIR安全性懸念・EU規制の成分が検出されました(2件)
個人差要因経皮吸収62件
メーカー
WONDER LINEブランド
MOREMO容量
120ml参考価格
2310円1ml単価
19.3円JAN
8806050304905ASIN
B0DX185R13発売日
2023年2月14日ID
10707全成分
商品説明
解析チームです。「21種のアミノ酸+7種のタンパク質」という圧倒的な成分密度を謳うmoremo(モレモ)の洗い流さないトリートメント、PROTEIN BALM B。使用感の評判は高いですが、成分の中身はどうでしょうか。データと向き合ってみます。
平均(3.0点)を−0.55点下回る
※3.0が業界平均水準
総合713製品中476位(下位33%)という結果が示す通り、「使用感4.3・保湿力4.2」という高水準な体感と、「成分レベル0.8・安全性0.8・コスパ1.0」という低スコアの乖離がこの製品の本質です。口コミ(LIPS: 4.15点 / 608件)で高評価を集めているのは事実ですが、それが成分の質を担保するわけではありません。
平均スコア3.0と比較すると、使用感は+1.3点(平均の43%上乗せ)と突出していますが、配合成分レベルは平均の約27%水準にとどまります。「触って気持ちいい」と「処方の質が高い」は別軸として捉えることが重要です。
余談ですが、国際化粧品成分辞典(INCI)の分類によると、「タンパク質系成分」の量より種類を多く掲げるマーケティング手法は韓国コスメに頻出のパターンです。成分表の後方に集中配置されている場合、配合量は極めて微量である可能性が高く、記載順序の確認が重要です。
加水分解コラーゲンにシリコーン骨格(メチルシランジオール)を化学結合させたハイブリッド成分。コラーゲン由来の補修・保湿機能とシリコーン由来の皮膜形成・感触改善を1分子に統合しています。通常の加水分解コラーゲン(EWG:1)と比較して、毛髪表面への吸着持続性と柔軟なコーティング膜形成が優位とされており、「するっとしたツヤ感」という使用感スコア4.3点を支える主要要素の一つと考えられます。ただし全成分表での配合順位は後半帯であり、配合量は限定的です。
パンテノール(プロビタミンB5)は毛髪内部に浸透後、体内酵素でパントテン酸へ変換され、NMF(天然保湿因子)生成を促進します。加水分解ケラチンは分子量310〜30,000のポリペプチドとして、ダメージで空洞化したキューティクル損傷部位に吸着・補填する補修成分です。この2成分は「浸透して補修(パンテノール)→表面を塞いで保護(ケラチン)」という役割分担による相乗効果が確認されており、本処方でも共存しています。ドイツ・ハンブルク大学の研究では、パンテノール0.5%配合で毛髪弾性が有意に向上したデータが報告されています。
システインはケラチン構造を構成するジスルフィド結合(-S-S-)の前駆体で、毛髪強度の本質を担うアミノ酸です。グルタミン酸(ケラチン中13.8%)・セリン(同7%)・ロイシン(同6.5%)など、配合されているアミノ酸の大半がケラチン構成成分に該当します。ただし正直に言えば、これらは成分表の後半に位置しており、「21種類のアミノ酸」という表現は種類の豊富さを示すものであり、高配合量を意味しません。外用塗布での浸透・補修効率には限界があり、髪補修力スコア3.0(平均水準)という評価もその現実を反映しています。
主要活性成分はカテキン・ケルセチン配糖体などのポリフェノール類。SOD様活性によるラジカル消去、MMP-2阻害、コラーゲン産生促進など多彩な抗老化機序が確認されている植物エキスです。エイジングケア力スコア2.1点という現状は、このエキスの配合量が十分でない可能性を示唆しています。余談ですが、慶應義塾大学系研究グループによると、ツバキ由来カテキンは抗糖化(AGEs生成抑制)作用を示すことが確認されており、毛髪への酸化ストレスケアとしての可能性が注目されています。
安全性0.8点の要因として、シクロペンタシロキサン(EWG:4)はEU化粧品規制Annex IIIの制限対象であり、環境残留性が欧州で問題視されています。香料(EWG:6)はEU Annex III制限あり、接触性皮膚炎のリスク因子として最も報告が多いカテゴリです。PGおよびセトリモニウムクロリドは日本の旧指定成分(現在の化粧品成分基準収載)。EDTA-2Na(EWG:3)は生分解性の低さから環境課題が指摘されています。ミリスチン酸イソプロピル(コメドジェニック度4)も頭皮への直接塗布は推奨されません。これらが安全性スコアを大きく引き下げています。
加水分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール+ジメチコン×シクロペンタシロキサンのコンビが「するっと軽やか」な仕上がりを実現。口コミで評価される軽いテクスチャーと一致。
グリセリン(EWG:1)×ベタイン(EWG:1)×21種アミノ酸の保湿トリプル構成が角質層の水分保持を多層的にサポート。
パンテノール(育毛剤成分としても承認)と加水分解ケラチン(EWG:1)の相乗補修ペアは処方設計上の注目点。
21種のアミノ酸は成分表後半に集中。種類数ではなく配合量が機能を左右するため、補修効果への過度な期待は禁物。
シクロペンタシロキサン(EU Annex III)、香料(EWG:6)、セトリモニウムクロリド(旧指定成分)などが安全性スコア0.8点の根拠。
2,310円/120mlという価格帯に対し、配合成分レベル0.8点は同価格帯の他製品と比較しても厳しい評価。スカルプケア力は0.4点で頭皮ケアには非対応。
チロシンはメラニン生成の前駆体、アスコルビン酸(ビタミンC)はメラニン合成を抑制する方向に働くため、目的方向が拮抗する成分が同一処方に存在します。美白目的での選択には不向きです。
4.3
使用感
平均比 +43%
4.2
保湿力
平均比 +40%
0.8
成分・安全性
平均比 −73%
体感軸と客観軸が正反対の方向を向いている希少な処方パターン
使用シーン別推奨度:
口コミでは「軽い仕上がり」「夏場にも使いやすいテクスチャー」という声が多く、使用感スコア4.3点の高評価と一致しています。一方、成分の実質的な配合量や安全性への言及は見られず、この点は客観スコアとの乖離が如実に表れています。
解析チームの最終所見:「成分数64個・21種アミノ酸」という数字はビジュアル的に映えますが、成分表の配列と実際のスコアが語る現実は異なります。体感を重視する方には、保湿力と使用感の高さは確かに届くでしょう。ただし同価格帯で成分品質とのバランスを求めるなら、選択肢の再検討をおすすめします。