解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
SHIGETA PARISブランド名
SHIGETA容量
200ml参考価格
3024円1mlあたり
15.1円KaisekiID
7103全成分
髪のトリートメントをしたい、というなら絶対に選択肢から外した方がいいトリートメントです。ものすごい安物というわけでもなければ、素材の品質が悪いということでもありません。髪のケアに向いていないのです。
植物由来成分が大好きなのはよくわかりますが、植物成分が髪の補修をしてくれるというわけではありません。そういう意味では、せっかくの良い素材を無駄遣いしているというふうに解釈されて当然でしょう。
この製品のベースに含まれるシアバターノキエキス、スクワランあたりの油剤や保湿成分はまだわかりますが、ブロッコリー種子油、アーチチョーク葉エキスなどはスキンケアでは役立つのであって、髪に塗ってもほとんど何も期待できません。素材自体は良くても、適材適所に反します。
ニオイテンジクアオイ花水も香り付けにはなっても、ヘアケアには直接関与しません。
まして、ベヘントリモニウムクロリドのような4級カチオン界面活性剤配合の時点で肌につけられる程度の安全性もない製品ですから、美容成分が効果を発揮するタイミングがないのです。
基本的なヘアケアの秩序というのは、4級界面活性剤のようなダメージ部分に選択的に吸着する素材がベースとなり、その上にシリコンなり油分なりが乗っかる形で自然毛のような状態に近づける、補修する、という流れです。
そういう意味では、SHIGETAトリートメントは選択的に吸着するベースも弱々しく中途半端で、髪をコーティングする成分も脆弱、髪の内部を補修する機能はほぼゼロ。これの一体どこがディープダメージようなのか甚だ疑問ですが、そもそも植物由来成分ばかりにこだわっているから効かないのです。
天然成分を揃えたと言っても、4級界面活性剤のような非常に危険度の高い成分を配合してしまっているので、こだわりがあるのかないのかよく分からない製品になっています。それならいっそのことつまらないこだわりを捨ててしっかりしたヘアケア効果のあるトリートメントを作ればいいだけの話。残念ながら、ヘアトリートメントとしては中途半端というよりも出来が悪い、という印象です。
ここの成分自体は悪いということはありませんが、ヘアケアをしたいというよりはこだわりの成分を使いたいといった欲の方が勝っている感じがします。
さらに、アウトバスにもお使いいただけますというような文言も見られますが、危険な界面活性剤を配合しているのに、使っていいわけがありません。こういう部分でも実に中途半端な作りになっている原因が透けて見えます。
単にイメージ的に良い製品を演出しようとしているばかりで、トリートメントとしてのクオリティは破滅的に低いものと言えるでしょう。
繰り返しになりますが、。素材ひとつひとつが悪いものということではありません。ただ単に、ヘアケアに向いていないのです。
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