カテゴリ:洗い流さないトリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
成分に高リスクが検出されました
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性2件・経皮吸収57件
メーカー
株式会社AHBCブランド
Repairm容量
100ml参考価格
1639円1ml単価
16.4円JAN
4580531554488ASIN
B0GLDLBZK9発売日
2011年1月2日ID
11467シリーズ名
ダメージケアシリーズ対象の髪タイプ
ダメージ毛向け公式サイト
公式サイトを見る全成分
商品説明
解析チームです。今回はREPAIRM ヘアオイル 洗い流さないトリートメントを成分・処方設計の両面から深掘り解析します。「補修力」と「安全性」の数値差が非常に大きく、使う人を選ぶ個性的な一品です。
総合点は3.61点(平均3.0比+20%)で、768製品中67位という上位9%に入る水準。ただし、スコアの構造を見ると「光と影」がはっきり分かれています。
この数値構造が示す本質は、「補修・保湿パフォーマンスに全振りした処方設計」です。複数のカチオン界面活性剤(ベヘントリモニウムクロリド・ステアルトリモニウムクロリド・クオタニウム-18・ジココジモニウムクロリド)が安全性スコアを押し下げる一方、それらが高いコンディショニング力と補修感を生み出しています。さらにイソプロパノール(EWGスコア6)が溶剤として配合されており、洗い流さないオイルタイプとして頭皮への接触を避けた使用が前提の設計です。なお、コスパ1.56点は100mlという小容量かつ1,639円という価格設定が影響していると推測されます。
余談ですが、日本ヘアケア工業会の資料によると、洗い流さないトリートメントカテゴリにおける安全性設計の優先度は、スキンケアと比較して「毛髪への塗布専用」という前提で評価基準が異なります。スカルプケア用途で使用しないことが前提であれば、この構成は合理的な処方選択といえます。
59成分という大型処方を整理すると、「熱活性補修トリオ」「ケラチン/シルク複合ハイブリッド」「5種ヒト型セラミド群」という3つのクラスターに分けて読み解けます。
熱活性補修トリオ
熱で3系統の結合が同時進行。ドライヤー使用が補修機会に変わる設計。
ハイブリッドタンパク群
タンパク質×シリコーン結合による持続補修。従来型加水分解物を超える密着設計。
5種セラミド群
ラメラ構造を5種で網羅。フィトステロールズがセラミドの安定性を底上げ。
この3成分の同時配合が、本製品のコアバリューです。γ-ドコサラクトンは日本精化が開発した成分で、ドライヤー等の熱を契機に毛髪ケラチンのリシン残基アミノ基と共有結合を形成します。この結合はシャンプー洗浄後も維持されるため、「熱をかけるたびに補修が蓄積する」持続型の作用機序が特徴です。推奨配合量0.1〜2%という精密な投与域が設定されています。
メドウフォーム-δ-ラクトンはメドウフォーム種子油由来で、加熱によりケラチンのアミノ基とアミド結合を形成し疎水性を付与。キューティクル代替として機能し、指通り改善効果が持続します。レブリン酸は「酸熱トリートメント」の主役成分として知られ、熱による脱水縮合反応でハリ・コシを付与。さらにマレイン酸との同時配合(マレイン酸がpH調整で酸性寄りに制御)により、酸熱反応の起こりやすい環境が整備されています。3成分がそれぞれ異なる結合機序で熱補修を実現する設計は、処方設計の巧みさとして評価できる部分です。
加水分解ケラチンにシリコーン基(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)とヒドロキシプロピル基を化学結合させたハイブリッド素材です。毛髪ケラチンとの親和性(タンパク質由来)とシリコーンの皮膜形成力・持続性を単一分子で両立するのが最大の特徴。通常の加水分解ケラチン(推奨配合量1〜5%、EWGスコア3)と比較して、pH適正域4.5〜6.5内での密着性が高く、熱保護機能も合わせ持ちます。成分間相乗効果として通常の加水分解ケラチン・シリコーン系コンディショナーとの組み合わせで効果が増幅されますが、本製品はその両方が同時配合されており、相乗効果が実現できる処方と見受けられます。なお、生分解性は0.30と低い値を示す点は付記しておきます。
旭化成が開発した世界初のジェミニ型アミノ酸系界面活性剤で、二鎖三親水基構造という独特の分子設計によりわずか1分で毛髪内部への浸透を達成します。推奨配合量0.5〜3%、pH適正域4.5〜7.0で、本製品の処方pH帯と合致します。重要な点は、ペリセア単体の補修作用に加え、「他の補修成分を内部まで引き込む浸透促進役」としての機能です。セラミド・コラーゲン・ヒアルロン酸との相乗効果が確認されており、本製品に配合されたセラミド5種や多種のタンパク質成分の有効活用を助けます。生分解性0.80と環境負荷も低く抑えられています。
ヒト角質層に天然存在する構造と同一のヒト型セラミドで、EWGスコア2(安全性良好)。旧称セラミド1として知られ、細胞間脂質のラメラ構造形成において「外壁担当」として特に重要な役割を果たす成分です。東京医科大学などの研究では、ラメラ構造の形成においてセラミド1(EOP)の存在が他のセラミドタイプとの協働に必須であることが示されています。本製品はEOPを含む5種(EOP・AP・NP・NG・AG)を配合しており、フィトステロールズがセラミドの安定化を担うという処方設計の一貫性が見られます。推奨配合量0.5〜3%、pH適正域4.5〜7.0。
大豆または卵黄由来のリン脂質に水素添加して酸化安定性を高めた成分(EWGスコア2)。リポソーム形成能により有効成分を皮膚・毛髪の深部へ届ける浸透促進作用を持ちます。経皮吸収リスク0.20と低値であり、自身は深部に入り込まず「有効成分の運び屋」として機能します。グリセリン・ヒアルロン酸・セラミドとの相乗効果が確認されており、本製品の補修成分群の有効性を底上げする設計上の重要ポジションです。なお、大豆・卵由来のため、これらにアレルギーをお持ちの場合は全成分を確認することをお勧めします。
ドライヤーが補修タイムに変わる
γ-ドコサラクトン・メドウフォーム-δ-ラクトン・レブリン酸の三重熱活性補修。熱をかけるほど結合が積み上がる持続設計。
保湿力5.1点は圧倒的トップクラス
5種セラミド+ペリセア+10種タンパク+アルガンオイルで、水分保持層を多角的にカバー。
使用感4.9点の仕上がり品質
ステアラミドプロピルジメチルアミン(低刺激3級カチオン)がサラサラ感を担保。ベヘントリモニウムクロリドが持続まとまり感を付与。
生分解性0.70は「易分解」水準
57成分平均での生分解性が高く、環境負荷は同価格帯の多くの製品と比較して低い水準。
全体的な安全性0.3点:要注意
イソプロパノール(EWGスコア6)、複数の4級カチオン界面活性剤が配合。頭皮への直接塗布は推奨されない処方。
GHS感作性1B成分が2種配合
ジココジモニウムクロリド・ステアラミドプロピルジメチルアミンはGHS感作性1Bに分類。肌に触れる機会が多い場合は注意。
スカルプケアには不向き
スカルプケア力0.8点。ステアルトリモニウムクロリドなど頭皮刺激リスクのある成分を含むため、毛先中心の使用が適切。
マイクロプラスチック含有成分1種
(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマーがマイクロプラスチック該当成分に含まれる点は、環境配慮の観点で留意したい。
処方上の注意点:ステアラミドプロピルジメチルアミン(3級カチオン)とベヘントリモニウムクロリド(4級カチオン)は、高濃度の陰イオン界面活性剤と拮抗する可能性があります。洗浄後の残留アニオン系成分が多い状態での使用は、カチオン成分の吸着効率を低下させる可能性があるため、シャンプー後はしっかりすすいでから使用することが効果的です。
総合評価
3.61
/ 5.0点満点
"ダメージ補修特化型のヘアオイル。
頭皮NGの条件付き全力投球。"
保湿力・使用感・補修力の三冠に特化しながら、安全性スコアという代償を払った処方設計。用途限定で使えば実力は本物。
こんな人に向いている
ブリーチ・カラーダメージ毛
ドライヤーを毎日使う人
こんな人には向かない
頭皮ケア目的の方
成分安全性重視の方
本製品を端的に評価するならば、「補修力・使用感・保湿力の三冠を取りに行った、目的特化型ヘアオイル」です。γ-ドコサラクトン・メドウフォーム-δ-ラクトン・レブリン酸という熱活性補修の三重構造と、ペリセアによる浸透促進、5種ヒト型セラミドによるバリア再構築は、この価格帯では稀な処方密度です。ただし、その代償として複数のカチオン界面活性剤とEWGスコア6のイソプロパノール配合が安全性スコアを0.3点まで押し下げており、使い方を誤ると逆効果になるリスクがあります。
使用シーン別推奨度:
余談ですが、日本精化の技術資料によると、γ-ドコサラクトン(エルカラクトン)を配合したサロン系トリートメントは近年のプレミアムヘアケア市場で急成長しており、同成分をセルフケア製品に落とし込んだ価格帯として1,639円は相対的に手の届く水準とも言えます。口コミデータが現時点でゼロのため市場評価との照合はできませんが、成分スペックからは「補修と仕上がり感を最優先にしたヘビーダメージ毛向け」という訴求が市場に受け入れられる可能性があります。
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