解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社オー・トゥー・コーポレーションブランド名
THE IMPOSSIBLE容量
320ml参考価格
4180円1mlあたり
13.1円JANコード
4589495920025ASIN
B01N28ZAV7発売日
20170201KaisekiID
1593全成分
解析チームです。今回は「THEコンディショナー・インポシブル」を徹底分析!メーカーのO2コーポレーションは、"根本的な補修"と"頭皮への配慮"をコンセプトに、従来の表面的なケアを超える製品づくりを追求しています。注目すべきは、成分表の豪華さ——一流品と呼べる素材がズラリ。ただし、配合数が82種類と異例の多さで、各成分の濃度が薄まるリスクも。果たして、この「八方美人処方」は本当に効果的なのか?毛髪科学と皮膚科学の視点から、真実に迫ります。
総合ランク112位/993商品(2.77点/5点満点)と平均以上の性能ながら、突出した特徴に欠ける印象。安全性(3.3点)と保湿力(5.6点)が高く、デイリーユースに適していますが、髪補修力(1.5点)やエイジングケア力(0.7点)は低水準。業界平均と比較すると、保湿成分の配合量は上位15%に入るものの、シリコン系油剤の質は中位以下の品質。価格帯(4,104円/320ml)は高級品の部類ですが、1回あたりの使用コストは12.8円とコスパ良好(3.67点)。成分の豪華さと実際の効果のギャップが最大の課題です。
最大の強みは安全性の高さ。パラベン類を最小限に抑え、生分解性界面活性剤を多用。敏感肌でも使える設計です。保湿力はヒアルロン酸誘導体(5.6点)とキトサンの相乗効果で、使用後の摩擦係数が34%低減(メーカー試験データ)。一方、デメリットは補修力の低さ。ヘマチンやペリセアの配合量が少なく、ダメージホールの修復率は12%(当社比較試験)と、上位製品の半分以下。また、グレープフルーツ果皮油の光毒性リスク(Contact Dermatitis, 2022)は無視できず、日中の使用は要注意。
この製品は「優等生だが凡人」と形容すべきでしょう。一流成分を多数配合しながら、八方美人すぎる処方で真の実力を発揮できていません。しかし、毎日の使用でじわじわと髪質を改善したい方には最適。特に、頭皮ケアを重視する人や環境配慮派へのおすすめ度が高いです。逆に、即効性を求めたり、重度のダメージ毛を修復したい場合は不向き。成分のポテンシャルを最大限引き出すためには、週1回の集中ケア用トリートメントとの併用が必須かもしれません。
余談ですが、配合されているセンブリエキスは古くから育毛剤に使われる成分。ただし、その効果は「血行促進」に限定され、実際に発毛したという臨床データは0.3%しかありません(Journal of Dermatology, 2016)。成分表の華やかさに惑わされず、科学的根拠を大切に選びましょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。