オーソドックスなコンディショナーですが、感触が多少しっとりしていることが特徴と言えるでしょう。
基本部分は非常にシンプルで、シリコンやカチオン界面活性剤、アミノ酸などが並ぶごくありふれたコンディショナーそのままといった様子。
唯一存在感を発揮しているのがタピオカデンプン笑。
タピオカといってもタピオカの原料の粉にすぎないので、ヒアルロン酸と同じく表面に一時的にしっとり感を乗せるといった軽作業担当と見て良さそうです。
どちらかといえば、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(ヒアロベール)の方がヒアルロン酸の280倍の吸着力を持つなど良い仕事をしそうですね。
実際に、このコンディショナーのモイスチャーたる所以はこの日はロベールの仕事ぶりにかかっていると言っても過言ではなさそうです。
280倍の吸着力、と言うとものすごいパワーを持っていそうな響きがありますが、そもそもヒアルロン酸の吸着力がなさすぎという話も。
このほかアロエやヤシ水など、しっとり感に関わるような素材がポツポツと配合されています。
全体を通して確かにモイスチャー感の漂う造りになっていますが、例えばアモジメチコンのような非常に蓄積しやすい素材もあったり、使えば使うほど髪が重たくなるような弱点があるとも言えます。
保湿性や補修の均一性がなく、蓄積性があり、コンディショナーとしてのクオリティはお世辞にもあまり高くないというのが本音です。
一番最初に一度使った時は印象が良さそうですが、繰り返しの再現性に難ありといったところでしょう。
タピオカのイメージのように髪がうるうる、とはいかないのが残念。
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