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歯磨き粉にラウロイルサルコシン塩がよく使われるのは、洗浄力の高さとともに殺菌力を有するから。
口の中では殺菌力が役に立っても、頭皮に殺菌が必要な場面というのはさほど多くありません。
肌も頭皮も、元々常在菌という菌が皮脂を分解することによって潤いやバリア効果を獲得し、悪玉菌が増えないようにpHを弱酸性に維持できているのです。
役に立つ善玉菌を殺菌すれば、当然悪玉菌が活動範囲を広げて様々な皮膚疾患を起こすに至るでしょう。
強い洗浄力+強い殺菌性のシャンプーが役立つときというのは、脂漏性皮膚炎のようなすでに悪玉菌が増えてしまってトラブルが起きているようなときです。
そのようなピンポイントな場面で役に立ちますが、それ以外の健常な方が使うとリスク要因になりがちです。
ラウロイルサルコシンTEAに加え、ラウレス硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naの配合もあることから、泡立ちが強力で脱脂力も強烈です。
アミノ酸配合で多少エモリエント感があるのは、一時的なものですので、実質的には肌をとても乾燥させやすいシャンプーといえるでしょう。
おすすめには程遠い内容といえます。