シャンプーのクオリティうんぬんの前に、このシャンプーの最大の特徴をまず知る必要があります。
それは、冷却効果のすごみ。
一般的なメントールによるスースーした感じとは一線を画し、長時間持続・強い冷却・低刺激というクオリティの高い冷却作用が待ち構えているのです!
メントールを筆頭に、メントキシプロパンジオール、PCAメンチル、メンタンカルボキサミドエチルピリジンと続く冷却成分の数々が機能的に清涼感を届けています。
ざっとメントールの30倍の冷却効果を持っていたり、少しずつそれを放出することで持続性が長くなっていたり、清涼感好きにはたまらない高性能クール系シャンプーという特徴を持っているわけです。
冷却効果が優れていることはおわかりいただけたかと思います。
それでは、洗浄剤はどんなものでしょう?
基本ベースはさっぱり系アミノ酸系。ベタッとしないので洗浄力は控えめでもさらっとした仕上がりで不快感はなさそう。
もちろん、とても肌に優しく、ダメージ毛にも負担をかけにくい構成ということができます。
洗浄剤・清涼剤のほかは相当数の添加成分で満ち満ちています。
植物エキス・コンディショニング成分が中心で、頭皮にも髪にも仕上がり良く導こうという意図が見えますね。
これはスカルプD代々このような感じですが、ちょっとずつ中身も進化しているように見えます。
目立つところでは、キトサン、セラキュート、ペリセア、アミノ酸系両性界面活性剤、オキナワモズク、テンニンカエキスなどなど、人工皮膚素材あり、疑似セラミドあり、浸透性あり、収れん作用や酸化銀による防腐効果をとっているところも目立ちますね。
素材1つ1つのチョイスはさすがだな、と感じますが、いかんせんスカルプDらしく成分多すぎ問題がここでも見られます。
成分が多すぎ=1つ1つの成分の有効濃度達してない疑惑が噴出するわけです。
いくら良い素材でも、効き目がでないほど微量であれば意味をなしません。
例えばペリセアのように微量でも活躍する成分なら良いのですが、多くの成分は実感できるほど配合されている感じはありません。
シャンプーとしてのクオリティは悪くありません。まずまず良い部類といえるでしょう。
素材入れ過ぎ問題で、実際には効いてくる成分が多いわけではなさそうな点は考慮すべきですが、もし冷却効果の部分を期待して使いたいならアリです。
この冷却効果の違いは試してみたいと思わせるだけのものがあるので、夏に良いシャンプーをお探しであれば1つ選択肢に入れるのもありです。
ついでに、頭皮に色々とメリットが降り注ぐ可能性がありますし、洗浄剤はさっぱりしてマイルドですので使い勝手は良いですね。
ピロクトンオラミンのようなちょっと当たりの強い殺菌剤があるのは難点ですが、わりとメリットが多い製品として紹介できるかと思います。
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